ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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ベビーシッターを気軽に引き受けてはいけない!マット・マーサー監督『フィーディング・タイム(原題:Feeding Time)』

米国のホラー映画には多くのセオリーというか、決まりごとのようなものが存在する。 いわゆるホラー映画あるあるとでも呼べるものであるが。 今回はその多くをここで羅列することは極力しないけれど、以前にその手の話を書いた記憶があるので、あるあるに関…

『ポルターガイスト』の子役だったオリヴァー・ロビンス監督/主演のホラー映画『セレブリティ・クラッシュ(原題:Celebrity Crush)』

昨年2017年8月26日に惜しまれながらもこの世を去ってしまったトビー・フーパー(Tobe Hooper)監督、フーパーと言えばやはり『悪魔のいけにえ』(The Texas Chain Saw Massacre)なくしては語れないのだが、それ以外にも数多くの名作を世に送り出している。 …

骰子の目は六、振り出しに戻る日記。

もうずいぶん前になるけれど、仕事も恋人も失って、まったくお金もなくて食費どころか家賃も払えなくなりそうで、ひとりぽっちでどうしようと思っているところに、追い打ちをかけるように原因不明の高熱が出て一週間寝込んだことがあったなあと、きょう、ふ…

死んだ二人の娘が生き返る超常ホラー、ビリー・ルイス監督『ザ・テリブル・トゥー(原題:The Terrible Two)』

死んだ自分の家族や友人が生き返るということをテーマにしたホラー映画は多数存在する。 大きく言えば「蘇りホラー」もしくは「黄泉返りホラー」と呼べるかもしれない。 ただ、このジャンルの幅はある程度広く、例えばゾンビ映画やヴァンパイア映画、あるい…

人生に幻滅した青年が見つけた黄金の場所、イーライ・ダゲール監督『ウェイブス ’98(原題:Waves ‘98)』

2015年に開催された第68回カンヌ国際映画祭で、フランスの映画監督ジャック・オーディアール (Jacques Audiard)の『ディーパンの闘い』(Dheepan)がパルム・ドールを獲得した年、短編部門のパルム・ドールを獲得した作品がある。 レバノン共和国の映画監…

映画のレヴュー、なんやそれ日記。

ぼくは当ウェブログにおいて、映画に多くの話題を傾けてはいるが、映画のレヴューなるものは一切書いていない。 それはつまり、映画のレヴューなるものは一朝一夕に書けるものではないからである。 レヴューとは、簡易的な個人の感想ではない。総合芸術的か…

ロン・ハワード監督による『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』の最新ティザー映像が公開!

つい先日遅ればせながら、遂にギャレス・エドワーズ(Gareth James Edwards)監督による『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(Rogue One: A Star Wars Story)を観たばかりのプティ・スター・ウォーズ愛好家のぼくであるが、まあ以前にも書いた通…

寒い日の、寒い日記。

この日本の冬という季節に、暖房器具を一切使わない生活を送りはじめて数年経ち、時々死ぬかと思うほど寒いが、まだ死んでいないので、それほど、言うほど、寒くはないのではないかと、理解しはじめている。 ただ両の手は霜焼けで負傷している。先日ぼくの手…

『クローバーフィールド』最新作がNETFLIXにて突然の配信開始!ジュリアス・オナ監督『クローバーフィールド・パラドックス』

先日当ウェブログでも取り上げた『クローバーフィールド』ユニバース作品の第三弾が、なんとNETFLIXにおいてすでに配信開始されているようである。 正式タイトルは『クローバーフィールド・パラドックス』(The Cloverfield Paradox)、監督は以前にも触れて…

魔術とブラックユーモアとロマンチックな愛に溢れた人狼譚、ライナル・サルネ監督『ノーヴェンバー(原題:November)』

昨年2017年度のトライベッカ映画祭において、インターナショナル・ナラティヴ・コンペティション部門での最優秀撮影賞を受賞したライナル・サルネ(Rainer Sarnet)監督による『ノーヴェンバー(原題:November)』という作品の話題を取り上げたい。 ちなみ…

チョコレートケーキ、冷蔵庫にある日記。

昨日から右目の上の奥が痛い。 一晩眠ったら治るかと思ったけれど、今日もまだ痛い。 時々、慢性的な頭痛や歯の痛みが勃発することがある。頭痛の原因は不明だし、虫歯なわけでもないらしい。何かしらのストレスかもしれないし、パソコンの画面を見すぎてい…

第六章:友人 -『故ジュンミン・ウエダとその隣人に関する事実』

前回の話:第五章:猿の話 -『故ジュンミン・ウエダとその隣人に関する事実』 大谷と過ごした日から数日経ったある夜、仕事からの帰宅後、私が近所の弁当屋で買ってきた唐揚げ弁当を食べながらビールを飲んでいると、父から再び私のもとにやはり長文のEメー…

第五章:猿の話 -『故ジュンミン・ウエダとその隣人に関する事実』

前回の話:第四章:地下神殿 -『故ジュンミン・ウエダとその隣人に関する事実』 大谷は団体施設の捜査内容に関して、これ以上のことは自分の完全な推測と想像の域を出ないので、結果としてはまったく根も葉もないような噂話でしかなくなるかもしれないため、…

殺人ウイルスの雨が降り注ぐディストピアな世界、デンマーク発NETFLIX限定ドラマシリーズ『ザ・レイン』

東北地方に甚大な被害を及ぼした大震災と、それに伴う原子力発電所での事故。 いまだに重い尾を引きずり続けているにも関わらず、昨今ではほとんど触れられなくなったあの出来事の数日後、ぼくは東京の渋谷で行われた反原発のデモに参加していた。 そのデモ…

身体の修行は、心の修行日記。

やや大きめの精神的なダメージを喰らい、映画のことも小説も書けない本日である。 こんにちは、こ、こんにちは。 みんなはさ、ダメージ喰らった時、どうやって解消してるんだろうなあ。 ぼくはと言えば、身体を動かすって解消法が30%(走るとか泳ぐとかね)…

ヤギの、呪詛日記。

唐突だが、ぼくが死んでも葬式なんかしなくていいし、体を焼いたあとの遺骨とか遺灰を墓なんかに入れなくていいから、川か海にでも流すか、あるいは原野や山岳地帯にでも捨て去って欲しい。 そうすれば、水や風がいずれぼくを何処かに運びさるだろうから。 …

第四章:地下神殿 -『故ジュンミン・ウエダとその隣人に関する事実』

前回の話:第三章:ミートボール -『故ジュンミン・ウエダとその隣人に関する事実』 大谷がその夜語った事柄は、祖父の怪しげな著作をすでに何度となく読み返していた私でさえも、にわかには信じがたいものだった。あるいは事前に祖父の著作の内容を知ってい…

第三章:ミートボール -『故ジュンミン・ウエダとその隣人に関する事実』

前回の話:第二章:白い猿の王国 - 『故ジュンミン・ウエダとその隣人に関する事実』 「おおっ!植田か、久しぶりじゃないかっ!」 「ああ、久しぶり、急に電話してごめん、今大丈夫かな?」 「今日は明け番で休みなんだよ、しかし久しぶりどころじゃないよ…

第二章:白い猿の王国 - 『故ジュンミン・ウエダとその隣人に関する事実』

前回の話:故ジュンミン・ウエダとその隣人に関する事実 祖父の通夜と葬儀は父の判断により直接的な関わりのある親族だけの密葬として済まされ、祖父と親交のあった父の把握している限りの数人には、父が直接電話を掛けて祖父の訃報を知らせることになった。…

故ジュンミン・ウエダとその隣人に関する事実

地元の郷土史研究家だった祖父の植田潤民が、狒丈山を流れ落ちる渓流の下流域で発見されたのは2018年の年が明けて間もない頃だった。 発見したのは地元にある大学の登山サークルのグループ三人で、元日に初日の出を見るために狒丈山山頂を目指して登山に出か…

探検家パーシー・フォーセットの実話を綴ったアマゾン冒険譚、デヴィッド・グラン原作『ロスト・シティZ 探検史上、最大の謎を追え』と、映画版ジェームズ・グレイ監督『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』

先日たまたま図書館で手に取った本を、現在読み進めている。 米国のジャーナリストであるデヴィッド・グラン(David Grann)によるノンフィクション『ロスト・シティZ 探検史上、最大の謎を追え』(The Lost City of Z)という作品である。 ロスト・シティZ …

ウエスト・ウォール - 0046地区 - ムーン・ホワイトからの報告

図書館の窓にかけられた半開きのブラインド越しに、黒々と波打つ川が見える。 今日はいつになく風が強く、川の水が鋭い風の刃で細かく切り刻まれでもするかのように痛々しい姿を晒している。 そして風は、その水の姿を見て豪快で低く憎らしい笑い声をあげて…

『クロコダイル・ダンディー』が帰ってくる!スティーヴ・ロジャース監督『ダンディー(原題:Dundee)』

かつて日本でも一世を風靡したコメディ映画『クロコダイル・ダンディー』シリーズの最新作が、遂に2018年の夏に公開されるらしい。 クロコダイル・ダンディ [DVD] 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン 発売日: 2006/11/02 …

陽気な友だち、ダゴン教団のニッキー日記。

今日はニッキーが家に遊びに来るので、早い時間から夕食の準備をしていて、今おおよそ準備が整った。 ナスとパプリカのマリネ、ニンジンのサラダ、各種ベビーリーフのサラダ、ソーセージと長ネギのグリルゆで卵添え、ミートボールのトマト煮込み、パスタも作…

ジュリアス・オナ監督による最新『クローバーフィールド』作品に遂に動きが現れた!

マット・リーヴス(Matt Reeves)監督による『クローバーフィールド/HAKAISHA』(Cloverfield)、そしてダン・トラクテンバーグ(Dan Trachtenberg)監督による『10 クローバーフィールド・レーン』(10 Cloverfield Lane)の続編、つまりクローバーフィール…

ユーゴーリム(UGORIM)

私の住む町である噂が囁き出されたのは、もう一年も前のことになる。 2018年1月20日からの数日間に、この町の少年が立て続けに三人も行方不明になるという出来事が起こった。行方不明になったのは息子と同じ学校に通う小学三年生で、三人とも息子とは同じク…

いつか訪れる、夢見る日記。

午前、あるひとつの映画に感動し、同時に自分を責め、いままでの人生を悔いた。 午後、ゴーストタウンのような山の上の街を歩き、山の下の街を見下ろし、何かを思い出しつつも何かを見失い、悲しくて泣きそうになった。 久しぶりに、誰かの真面目な質問に対…

YouTuberの肝試しを描いたドイツ発のファウンド・フッテージ・ホラー、マイケル・デイビット・ペイト監督『ハイルシュテトゥン(原題:Heilstätten)』

皆さん、YouTubeって観てる? ぼくはと言えば、映画の予告編とかインディペンデントの短編映画をYouTubeで観ることはかなりあるのだけれど、それ以外はほぼ観ないと言って差し支えないと思う。 特に近年、サイトのトップに表示された「急上昇」なる欄に羅列…

死の壁に覆われた町からの短い手紙

結局のところ日常なんてものは、根源的に言えば同じことの繰り返しでしかない。その永遠に続く過酷な拷問かのような繰り返しを耐え抜くために、人は時々、いや頻繁に夢を見るのかもしれない。 ぼくの暮らす町が一見すると目には見えない特殊な壁で覆われてし…

悪魔が幼い我が子を拐いにやって来る!ブランドン・クリステンセン監督『スティル/ボーン(原題:Still/Born)』

多くの人が夜間眠っている間に夢を見ると思う、まあ人によって夜間とは限らないけれど。 そしておそらくだが、一度も夢を見たことがない!という人はいないのではないだろうかと思うが、夢というものは起きてしまうとすぐに忘れてしまう傾向にあるので、実際…