ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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YouTuberの肝試しを描いたドイツ発のファウンド・フッテージ・ホラー、マイケル・デイビット・ペイト監督『ハイルシュテトゥン(原題:Heilstätten)』

皆さん、YouTubeって観てる?

 

ぼくはと言えば、映画の予告編とかインディペンデントの短編映画をYouTubeで観ることはかなりあるのだけれど、それ以外はほぼ観ないと言って差し支えないと思う。

 

特に近年、サイトのトップに表示された「急上昇」なる欄に羅列されている、こと日本のYouTuberと呼ばれる人々の動画はほとんど観たいことがない。初期の頃は日本の有名な何人かの動画を試しに観てみたことがあったが、「こんなのがおもしろいのけ・・・?」と思ってしまったので、以降は無駄に手を付けないことにしている。

 

ただ海外において本格的な番組構築がなされたYouTuberによる動画、例えば短編映画を制作しているようなケースや映画関連の作品に関しては、観ることがあるけれどね。

 

もちろん日本でも、ぼくが知らないだけでクオリティーの高い番組あるいは作品を制作している人々はいるだろうが、大々的に取り沙汰されているYouTuberに限って、「なんじゃこりゃ・・・」みたいなものが目立つ気がするのは、ぼくだけではないはずである。

 

昨今このYouTuberなる人口は、クオリティー云々を差し引けば膨大な数にのぼるのだろう。YouTuberの定義がYouTubeに動画をアップしていること以外にいかなるものかは定かではないが、たぶん自称YouTuberだって山ほどいるはずである。そしていまやYouTubeの多くの動画が、このYouTuberのものか、もしくは違法にアップロードされた他者に著作権がある動画なのではないのかと感じる。

 

違法動画に関して言えばここ一年ほどでかなり規制が厳しくなっているにせよ、この手の違法行為は世の常であり、おそらく近未来において、この手の違法行為に対して極刑(例えば無期懲役とか死刑とか)が下されるような法案が施行されない限り、ほぼなくならないだろう。あるいはもしかなり厳しい罰則が下されることになっても、やる人はやるだろうし。

 

というわけで無駄話に火がつく前に、今回は、ドイツのYouTuberが主人公のファウンド・フッテージ作品を取り上げてみたい。

 

マイケル・デイビット・ペイト(Michael David Pate)監督による『ハイルシュテトゥン(原題:Heilstätten)』という作品である。

 

 

本作品の概要としては、ドイツで超有名なYouTuberが、ベルリン郊外の森の中にある元療養所の廃墟で24時間肝試しにチャレンジする、というものらしい。まあつまり、その動画をライブかどうかはわからないが、YouTubeで配信するために撮影に出かけるというファウンド・フッテージである。

 

では手始めに、YouTuberっぽいプロモーションのクリップ映像を取り上げておきたい。

 

 

出演は、ゾンヤ・ゲルハルト(Sonja Gerhardt) 、エミリオ・ザクラヤ(Emilio Sakraya)、リサ・マリエ・コロール(Lisa-Marie Koroll)、ティム・オリバー・シュルツ(Tim Oliver Schultz)、ティミー・トゥリンクス(Timmi Trinks)などとなっている。

 

おそらくだが、日本のYouTuberの中にも、このような廃墟探訪や肝試し系の動画を配信している人々はいるのではないのかと思う。

 

ぼくはもう随分前だが、ある夏の日の夜に友だち四人と、某超有名ホテル廃墟にビデオカメラを持って足を運んだことがある。その廃墟は火事で焼けてしまった知る人ぞ知る都内にある例のホテルで、いまはもう跡形もなくなっている。その時、その一部始終を撮影したビデオは確かほとんど見返さないまま今はもどこに行ったのか知れなくなっているが、その言わば真夏の肝試しの際に、ちょっとした恐ろしいことが起こったことも、後で映像を見返さなかった理由のひとつである。

 

何が起こったのかと言えば、ホテル廃墟の暗闇の中で、ぼくと同じようにビデオカメラを持った男性にばったり出くわしたのだが(それだけでも相当怖かったけれど)、彼はその時おかしな悲鳴のような笑い声を上げながらコンクリートの柱の後ろに隠れたかと思うと、その柱の陰から再びカメラを構えてニヤついた顔を覗かせて、床におかしな姿勢でしゃがみこんだまま、ぼくたちのことをずっと撮影し続けていたので、なんだか恐ろしくなってすぐにその場所を後にしたのである。

 

YouTubeなんてものは影も形もなかったはるか昔の話であるが、いまでもあの恐怖はよく覚えている。

 

というわけで、あまり作品とは関係ない話が続いてしまったが、本作品の予告編映像を二種類取り上げておくので、興味のある方、今後恐怖系のYouTuberを志している方は、是非にもご覧いただきたい。

 

最後に一つだけ、興味本位の廃墟、あるいはいわゆる心霊スポット探訪は、個人的な経験を踏まえて言えば、やめておいたほうがいい。そこには様々なタイプの危険が待ち構えている場合が多いからである。ちなみにだが、前述のホテルに一緒に行った友だち三人は、その数日後、それぞれに不審な原因で亡くなってしまった。そのうち一人は行方不明である。生き残ったのは、ぼくひとりである。そのあと理由をいろいろ考えたのだが、その時他の三とぼくが唯一違っていたことといえば、ぼくがビデオカメラのレンズ越しに、不可解な人物を見ていたということである。

 

 

 

 

 

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