ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

follow us in feedly

2019-10-13から1日間の記事一覧

サイハテ

「ねえ、」 10月に入っても、まだまだ夏の残照みたいなものが漂うある日、大きなおおきな嵐がゆっくりと走り去ったある日、その背後に柔らかい冷気をもたらした。 「ねえ、ハクトはさ、ありがとうって言わない人だよね。」 「えっ?」 リサが左と右の両掌で…