ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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アルファとオメガの水色

ぼくが振り返ると、ミラは自転車の正面をぼくの立っている場所とは反対に向けたまま、ぼくの方に体を振り返らせ、何か湿り気のある小さくて透明な柔らかい球体を覆い隠すような悲しげな笑みを浮かべて、こちらをずっと見ていた。その姿を見て歩みを止めたぼ…

第零話 - 現像 -

ぼくが毎朝、駅まで向かう途中で通り抜ける小さな自然公園の遊歩道で、毎日ではないのだが、必ず同じ時刻に公園内ですれ違う女性がいる。 髪は健康的な心地の良いショートヘアーで、上品だがなにか常識を外れたような黒縁のメガネをかけていて、会うたびに耳…

コリン・ハーディ監督による『ザ・ナン』の予告編映像公開は来週の水曜日だ!

コリン・ハーディ(Corin Hardy)監督による『ザ・ナン』(The Nun)の初となる公式予告編映像が、2018年6月13日(水曜日)、ついに公開となるらしい。 Friends. Wednesday 13th shall mark the arrival of #TheNun official teaser trailer...You. Have. Be…

純然たる、狂人の強靭な日記。

この数ヶ月の、心が壊れたぼくの日記の断片を、ここにはめこんでみる。 実際この数ヶ月、まとまった文章など書ける状態ではなく、まともな食事も、正常な睡眠もままならなかった。ただ、無理をして元気を出そうとしても仕方のないことに途中で気が付き、苦し…

スーパーでジャンクなロールケーキを買った夕暮れと、恋する日記。

もうずいぶん昔の話だけれど、初めて付き合った女性にふられてしまって、でも諦めきれなくて、彼女の住む街の駅まで会いに行ったんだ。 「駅で待ってるから、」ってメールだけを送って、なんのあてもなく、きてくれるあてもないのに、その駅で何時間も待った…

青い山へ、その先の青い山へ日記。

部屋の窓を開け放って、映画を流しながらごはんの準備をしよう。 何も予定のないひとりきりの休日だけれど、そしてしばらくはそんな休日や日曜日があてもなく続くかも知れないけれど、それでもぼくは、前に進んでゆく。 いまこの瞬間、部屋の中をゆっくりと…

悲しいけれど、光が差し込んだよ、復活の兆し日記。

前略 まったく心の環境が変わってしまった生活で、ぼくは朝ごはんを作ることを長い時間忘れてしまっている。 前日に、昆布と煮干しを鍋で水に浸し、玄米を水ですすぎ、明日の朝ごはんを想像する時間。 そして次の日、朝起きて、味噌汁を作り、米が炊け、目玉…

ラブレター

昨日の夜のこと、ごめんなさい。 ただ土曜日にきみと過ごした一日のことで、おれはこれまでにないほど満たされていて、天にも昇る思いで、けれどその跳ね返りがあまりにも大きくて、精神はかなりタフなほうだと思うけれど、まともに物事が考えられるような状…

光に続く闇の物語

この数年間、見知らぬ土地で本当に孤独でひとりぽっちだったぼくのそばで、ぼくのことをあたたかく、そしてつよく照らしてくれていた光が、遠ざかっていってしまった。 その原因の多くがぼくにあることはよくわかっている。 よくわかってはいるけれども、あ…

ハリネズミの微笑み

午前七時過ぎ、ぼくがベッドの中で微睡んでいると、ベッドの脇のサイドテーブルに置いてあるiPhoneにメッセージが送られてきた。 昨日は、ごめん。 ぼくはベッドの中でしばらく、ただ一言だけ送られてきたその言葉を何度と無く読み返してから、起き上がった…

頭のおかしい土曜日に食べる出来合いのポテトサラダと、クレイジー・サタデー・ナイト・フォーエヴァー日記。

自分が頭がおかしいって思ったこと、あるかな? もちろん、そういう人はたくさんいるに違いなけれど、もうちょっと深く突っ込んで、例えば自分で制御出来るレベルなのか、あるいはそうではないのか、とか。 ただそのあたりの自己判断はまったくもって難しい…

血と暴力の先にあるもの、アーニャ・ベイヤーズドーフ監督『ヴァンピーア(原題:Vampir)』

今回は、オーストラリアの女流映画監督アーニャ・ベイヤーズドーフ(Anya Beyersdorf)による『ヴァンピーア(原題:Vampir)』という短編作品を取り上げてみたい。 Vampir source: anyabeyersdorf.files.wordpress.com/2015/09/vampir_presskit.pdf ちなみ…

悪夢の詰まった草餅と、誰も買わない桜餅半額日記。

日常が混乱を極めると、夜の夢の中もまた混沌たる悪夢になることがある。 ぼくはどこかの和菓子工場のような場所で、餡この入った草餅を製造している。仕事ではなくなにか大学のような場所での実習的な雰囲気が漂ってる。指導をしてくれている人もぼくも、白…

歴史的な悪魔狩人一族の血を引く最後の生き残り、ベン・ジャガー監督『コービン・ナッシュ(原題:Corbin Nash)』

今回は、ぼくの好物のひとつである最新“悪魔映画”の話題を取り上げたい。 ベン・ジャガー(Ben Jagger)監督による『コービン・ナッシュ(原題:Corbin Nash)』という作品である。 #CorbinNashMovie out in theatres this April, real proud of this movie,…

ロブ・ゾンビ監督による『スリー・フロム・ヘル(原題:3 From Hell)』の撮影が開始される!

ロブ・ゾンビ(Rob zombie)監督による『マーダー・ライド・ショー』(House of 1000 Corpses)、その続編となる『デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2』(The Devil's Rejects)のさらなる続編が製作されるという話題はずいぶん前から気になっ…

デヴィッド・サクライ主演のディストピアな近未来SF、ショーン・ラナ監督『ザ・ブッチャー(原題:The Butcher)』

デヴィッド・サクライ(David Sakurai、櫻井デヴィッド)というデンマーク出身の日本人俳優を知ったのは、ウッイ・メーサーロシュ・カーロイ(Károly Ujj Mészáros)監督による『リザとキツネと恋する死者たち』(Liza, the Fox-Fairy、Liza, a rókatündér)…

心と体を完璧にするインプラント施術とは?エディー・アルカザー監督『パーフェクト(原題:Perfect)』

米国テキサス州オースティンで毎年3月に行われる音楽や映画を扱った大規模なエンタメイベント、略称SXSWこと「サウス・バイ・サウスウエスト」。 今年2018年度も3月9日から3月18日の期間で現在まさに開催中であり、もちろん様々な最新映画の話題に溢れている…

年老いたマイケル・マイヤーズ?を描いた『ハロウィン』のファンフィルム、D・H・カニングハム監督『ヒー・ウェイツ(原題:He Waits)』

2018年10月19日、ジョン・カーペンター(John Carpenter)監督による『ハロウィン』(Halloween)の40年後を描いた『ハロウィン』フランチャイズの最新作、デヴィッド・ゴードン・グリーン(David Gordon Green)監督による『ハロウィン(原題:Halloween)…

暗い森

「鬼のミイラがあるキボシ神社っていうのは、この山の頂上にあるんですか?」 吉田緑がぼんやりと空を仰ぐようにして鳥居を見上げながら、ぼそっとつぶやいた。 「いや、山頂ではないようなんだけど、おれの調べた情報だと、この鳥居を抜けてしばらく登山道…

『宇宙家族ロビンソン』のリブート作品がNETFLIXにて限定配信、トビー・スティーブンス主演『ロスト・イン・スペース』

かつて(1965年9月〜1968年3月)米国の三大放送ネットワークのひとつであるCBS(CBS Broadcasting, Inc.)にて放送されていたアーウィン・アレン(Irwin Allen)による『宇宙家族ロビンソン』(Lost in Space)のリブート作品が、2018年4月13日よりNETFLIX限…

ジョーダン・ピールの放つドラマシリーズ『ラヴクラフト・カントリー(原題:Lovecraft Country)』、第一話監督はヤン・ドマンジュだってよ。

つい先日行われた第90回アカデミー賞授賞式、皆さんはすでにご覧になったであろうか? ぼくはまだ観ていないけれど、風の噂にいくつかの受賞情報は小耳に挟んでいる。 例えば作品賞や監督賞に輝いたギレルモ・デル・トロ(Guillermo del Toro)監督による『…

最恐のホラー映画“フェス”に参加してみない?オーウェン・エガートン監督『ブラッド・フェスト(原題:Blood Fest)』

巷でよく耳にする“フェス”なるものがある。 夏フェスとかロックフェスとかジャズフェスとか、あるいは野外フェスとか音楽フェスとか、あのフェスだが、ぼく自身は大凡そういったフェスの類に参加した経験を持たない。 このフェスというのはいわゆるフェステ…

きょうがもし世界の最後ならいいのに、そういう日記。

明日からもこの世界が続くと思うと、本当に憂鬱になる。 きょう、ぼくのこの数年間の日々と思い出が、音を立ててく崩れ行くかもしれない。まだわからないけれど、そうなるかもしれない。だから、もしそうなるなら、明日なんか来なければいいのにと、心の底か…

もしもし、電話日記。

「なぜ電話を掛けてきたの?」 という問いに対して、ぼくはもちろん、こう答える。 「きみに愛していると、そう言いたかったから。」 電話の用件なんて、電話で伝えるべき言葉なんて、それ以外にあるだろうか? 誰かに「愛している」と云う以外に、電話の使…

ジャレッド・レト主演のヤクザ映画がNETFLIX限定で配信!マーチン・サンフリト監督『ジ・アウトサイダー(原題:The Outsider)』

個人的な好みとして、邦画よりも洋画の鑑賞回数のほうが圧倒的に多いぼくなので、ことヤクザ映画や任侠映画と呼ばれるジャンルの作品はほとんどと言っていいほど鑑賞ししたことがない。 そんな中でも、例えば北野武監督による一連のヤクザ映画群だとか、井筒…

『エイリアン:コヴェナント』観たけどさ、う〜む日記。

サー・リドリー・スコット(Sir Ridley Scott)監督による『エイリアン: コヴェナント』(Alien: Covenant)を、自宅のオンボロなプロジェクターで鑑賞した。 【Amazon.co.jp限定】エイリアン:コヴェナント 2枚組ブルーレイ&DVD (Amazonロゴ柄オリジナルケ…

氷人間とデヴィッドが見つめる、ワインと映画とミートボール日記。

ミートボールのトマトソース煮込みを作るのがとても好きである。 ぼくにとってそれは、心を癒やすための神聖な儀式にも似ていると言える。 ここしばらく心が荒れていて、時に混乱を極めていて、挙げ句の果てには肉体的に心臓あたりが痛いこともある。 そろそ…

『ベスト・キッド』の現在が描かれる!ラルフ・マッチオとウィリアム・ザブカ出演のドラマシリーズ『コブラ・カイ(原題:Cobra Kai)』

文部科学省の2017年調べによれば、「空手を習いだした切っ掛けはなんですか?」という問いに対して最も多かったのは「ベスト・キッドを観たから」との回答で、これは日本における空手人口全体の約86%を占めているという噂である。 ぼくもかつて、ジョン・G…

自称“巨人殺し”のうさ耳少女ストーリー、アンダース・ウォルター監督『アイ・キル・ジャイアンツ(原題:I Kill Giants)』

“巨人”と聞くとついつい心がときめいてしまう人は多いに違いない。 かつてぼくが東京に暮らしていた頃、JR池袋駅に巨人バリに背の高いスーツ姿のサラリーマンが出没するとして話題になったことがあり、実際にぼくもこの目で見たことがある。確かにその人物は…

東京ラプソディ、あるいは東京への狂った詩的感情日記。

数週間前、ある人に聞かれた。 「東京には戻らないの?」 その残響のようなものが、今でも頭の中を巡っている。 初対面の人間だったこともあり、適当な返答をしておいた。 「近々では考えていないし、いまは、よくわからない。」 今まで東京という土地で一番…