ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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日記

晩夏の羽毛布団レクイエム、あるいは2017年最後の怪談日記。

先日、赤カビに覆われてしまった愛用の羽毛布団を自ら手洗いするという例大祭的大イベントを済ませたばかりの晩夏あるいは初秋であるが、その羽毛布団にまつわる祭(怪談)はまだ終わってはいなかった。 ちなみにであるが、ノストラダムスによって予言されて…

2017年夏を締め括る、本当に恐いヨーグルトなブルガリア日記。

昨晩、いつもと同じように台所の窓を開け放って夕食の準備をしていたのだけれど、やけに風が涼しかった。いや、涼しいのを通り越してちょっと寒いくらいであった。水道の水がぬるま湯に感じてしまうくらいに体が冷え切ってしまった。 ただ冷たかったのは風で…

羽毛布団を手洗いしたけれど、ノストラダムスが乾かないと予言した的中日記。

もう一ヶ月ほど前になるが、秋から冬に備えて愛用の羽毛布団のカバーを洗っておこうと思い本体からカバーを取り外すと、羽毛布団本体にビッチリと赤カビが生えていて、もう人生が終わったような心地を味わった。 いままで羽毛布団に赤カビなんか生えたことは…

思い立ったが吉日ハーフマラソンと、人生フルマラソンの秘密日記。

フルマラソンもハーフマラソンも正式には走ったことがないけれど、一日最高で50キロくらいは歩いたことがある。 真夏の暑さ最高潮の日にとある湖を一周歩いて死にそうになったのが、確か一昨年の夏だった気がする。その湖は一周がおよそ50キロ弱くらいだと聞…

もう死んでもいいかなあと、そんな風に思う時のビール日記。

肉体としての死の先には、一体何があるのだろうか。まだ続きがあるのだろうか。それとも終わっちゃうのだろうか。 自殺ってものがあって、地域によっては自死とも言っているらしいが、おそらくそのほとんどが、肉体である人間として生きているのが、諸事情あ…

空が青い日の幽霊と、稲荷神社の醍醐味ワンダーランド日記。

昨夜カレーを食べてやや心を取り戻したぼくは、きょう、ずいぶん久しぶりに山に登った。 朝から気持ちのよい真っ青な空が広がり、豪胆な夏の雲が右往左往し、透明な風がビュウビュウと歌っているので、外出しないわけにはいかなかった。 「ぼくが自ら命を絶…

困った時はオタガイサマ、そしてカレー食べたい日記。

数日前から心が荒んでいて、どうにもこうにも、やりきれない。 「もう死にたいニャア」と猫語でつぶやくまでではないにせよ、今なら猫に喰われて死ねる気がするほど、心を闇が満たしている。 まあそうなってくると日々のウェブログ更新もそろそろ途絶えるか…

おつかれのドライマティーニと、アシダカグモ中学日記。

今日はいろいろあって、疲れ果てちゃった。 まあいつも疲れ果ててるから、普段と変わらないと言えば、変わらない。つまり普段である。 部屋にアシダカグモの中型のがいて、たぶん人間で言うと中学生くらいで、まだゴルフボールくらいでかわいい。 かわいいし…

はてなブログ継続日数、365日に思うこと。

はてなブログでウェブログを書き始めてから二年と少しが経過し、現在の投稿数は1154記事、ブログを書いた日数は690日、そして気が付けば継続日数が374日になっていた。 つまりこの一年以上、毎日性懲りもなくウェブログを書き続けているということになる。 …

朝四時に起きて、スズメはそして眠る日記

朝四時に起きて、まだ日の昇らない夜明けに家を出て、駅まで人を見送りに行った。 しばらくして、誰もいない街のずっと向こうの空の先に太陽が昇り始めた。 駅のホームを発車する電車の中で、その人は見送るぼくに手を振って泣いていた。 駅からの帰り道、死…

小さな世界も大きな世界もキュウリもバナナも、すべて日記。

ここ一週間ほど、チャタテムシばかり追いかけていたので視点が超絶にミクロになり、床や机に落ちている小さな粒がすべてチャタテムシなんじゃないのかと勘ぐってしまい、そのすべてをぜんぶ指で潰してみたくなってしまうという病気にかかっている昨今である…

戦争なんて無意味だ、カビチャタテムシ終戦日記。

昨夜、酒を飲んで程よく酔っぱらい、さあ眠ろうという最中に、チャタテムシゲリラの急襲に遭い、大いに心が砕け落ちた。 それを踏まえて、今朝早くから最後の聖戦に挑むことになる。 世に言う、カビチャタテムシ最終戦争である。 今までに殺したチャタテムシ…

午前中も午後も夏、大掃除あるいはカビチャタテゲリラ日記。

第三次カビチャタテムシ戦争。 戦争が勃発するのは往々にして日曜日だと唱えたのはプラトンだったかどうかは忘れたが、梅雨時期に端を発するカビチャタテムシ戦争も遂に佳境に入ってきた。 ただそういう時期に限って他の戦争が勃発しがちである。 朝起きて、…

夏ぞ、なもし日記。

連日暑い日が続いているが、家にいる時は窓を開け放つだけでもずいぶん涼しいので、エアコンや扇風機は可能な限り使わないことにしている。 そもそも家には扇風機はない。 団扇は大いに使う。団扇こそ我が家最強の冷房器具である。 ぼくが子供の頃は、まあ実…

サービス付き高齢者向け住宅にいる、本当はコワいサヒウルちゃんの話。

知り合いが働いているというサービス付き高齢者向け住宅で、奇妙な出来事が多発しているという話を聞いたのは、もうずい分前である。 その奇妙な出来事自体は知り合いが直接体験したことではないそうなのだが、月に数回行われる全体会議の場で、幾度となく至…

普段は朝夕二食だけれど、きょうは昼ごはんも食べたよ日記。

ここ二年ほどかな、ライフスタイルの変化から昼ごはんを食べなくなった、つまり朝夕の二食である。 ちなみに毎晩酒を飲むし、特に節制しているわけではないのだが、二年前に比べてちょっとガリガリじゃねえ?ってほど痩せた。 基本的に外食はせず家で作るご…

日曜日のカーテン七年戦争と、銀色ベルゼブブ討伐予告日記。

第二次カビチャタテムシ戦争勃発の日曜日かと思いきや、まったく洗っていなかった薄い方のカーテンから七年間風呂に入っていないおっさんみたいなニオイが漂ってきていたので、まずはそっちの戦争を先に終結させるべく、急遽今日立ち上がった。 世に言うカー…

慢性的な頭痛に効くのは、果てしない夢想と夕方のビール。

数日前から原因不明の頭痛が続いている。 最初は顎の痛みからはじまり、肩と頭に広がり、顎と肩の痛みはなくなったが頭だけには残留して数日が経つ。一向に収まる気配がない。 激しい痛みではないが、ズキズキと継続して痛むので気になると言えば気になる。 …

第一次カビチャタテムシ戦争

第一次カビチャタテムシ戦争とは、カルタゴと共和政ローマの間で戦われた三度に渡るカビチャタテムシ戦争の初めのものである。 そのくらいの凄まじい戦争だということで、もう今さっき終わって、へとへとで、結局三個ある押し入れの内一個しか終わらず、当初…

鬼畜チャタテムシ、カビ押入れ大戦争日記。

風通しはすっごくいいのに地域柄とんでもない高湿気の部屋の押し入れの手入れをずいぶん長い間怠っていたら、もう中やら中に置かれているものやらが地獄絵図さながらのとんでもないカビ地獄になっていることについさっき気が付いた。 さらには麦わら帽子にチ…

水色ビール、ナツ日記。

毎日毎日同じことを繰り返すだけの生活が続くと、人は頭がおかしくなる。 近頃のぼくはその危険性が圧倒的に高く、あわよくばヒステリアシベリアナになって何処かで突っ伏して死ぬかもしれないので、まあそれはそれで、そういう死に方も悪くはないのだけれど…

高速移動する拍子木の怪と、クラウンの乗ったワゴン車日記。

夏なので、日記に怖い話を無駄に綴りがちなこの頃。 今日は、このウェブログでも何度か書いていることなのだが、時々近所で拍子木の音が聞こえることについて書く。 一般的には拍子木と言えば冬の風物詩で、火の元の注意を促すことを目的としていることが多…

唐突に現れた、ギネスなニッキー日記。

今日の最高気温が一体何度あったのか知らないが、めっぽう暑いことは間違いなかった。 47度くらいは軽くあったんじゃなかろうか。 スーパーマーケットに買い物にゆくために、いつもよく通る道を歩いていると、西洋人風の、あくまで風なので西洋人なのか東洋…

空が青いから、っぽ日記。

きょうは空が青い。 空が青いから、蝉が鳴いている。 大抵のことの理由は、空が青いからだろう。 会社をやめた理由も、恋が終わった理由も、近所の豆腐屋がいつ行っても完売な理由も、毎日使っているマウスパッドに突然カビが生える理由も、そして戦争がなく…

白髪の生える原因と、ゴルゴーン日記。

数日前に改めて気になったのだが、側頭部の白髪がやけに増えてきているように感じる。 誰か他人が通りすがりに見て気がつくような量ではないし、白髪の数本くらい頭にあってもまったく気にならないのだが、なぜ白髪はある日突然生えてくるのかということはち…

空間にいるぼくと蜘蛛と、日記。

いつもは机に向かって椅子に座ってウェブログを更新しているが、きょうは久しぶりに小さなテーブルを引っ張り出してきて、疑似畳の床に胡座をかいてこの日記を綴っている。窓から入ってくる風が何度も何度も背中を叩き、その手がひんやりと冷たくて心地よい…

誰にでも出来るのに誰もしないでいる、本当はコワい日常観察日記。

ここ数日の間に、奇妙な体験をしているので、そのことを今日の日記に綴る。 昨日も一昨日も、野生の鳥に、手の届くような近距離まで近付いても、まったく逃げないのである。 小鳥だけに限らず、いつもだったら視界に入っただけでも逃げだすような巨大な白鷺…

人喰い子猫に襲われたけれど、白い子ヤギが助けに来た夕暮れ下山日記。

山中から下山している夕暮れ時、歩いている山道の途中に廃屋があって、おそらくその近隣に住む人々だと思われる身なりをした家族らしき三人の人間が、色の違う三匹の子猫に襲われて喰われているという光景に出くわした。 一匹は白猫で、一匹は黒猫で、もう一…

超絶激しい環境の変化を経験すると、人間のウ◯コは虹色になる日記。

今日はとあるイベントのお手伝いでカメラマンを務めて久しぶりに大量の写真を撮り、けれど大して動いていないにも関わらず、なかなかぐったり疲れて帰宅した。 ここ数年は1日2食で、基本的に昼ごはんは食べないし間食もまったくしないのだが、今日はイベント…

人殺しクラウンもコワいけれど、遺伝子組み換え原料の食品もコワい日記。

食用油が切れてしまったので買いに行ったら、いつも買っている食用油が高くなっていたので、悩んだ挙句に激安なやつを買って帰ってきて、表示をよく見てみたら「遺伝子組換え不分別」と書かれていた。 食事には結構気を使っているし、ほとんど外食もしないけ…