ぼく“トランプ”がいいよ、と息子にせがまれた母の奮闘を描く『LA MADRE BUENA』。
遂にアメリカ合衆国大統領にドナルド・トランプ(Donald John Trump)が就任した。
就任式の日には、大規模な抗議デモが行われたり、デモがエスカレートしすぎて暴動に発展したりと、早くも暗雲立ち込める嵐の幕開けだったようであるが・・・。
このウェブログでも、昨年の選挙中に巻き起こったトランプ関連の話題をいくつか取り上げてきた。興味のある方はページの一番下にあるブログ内検索で「トランプ」と検索していただければ、人知れず埋もれているトランプの記事を掘り起こすことが出来るので、お暇ならご覧いただきたい。また以下にもいくつか掘り出しておく。
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さて、久しぶりにトランプの話題を取り上げてみたい。
ライターでありディレクター、また時にはカウ・ガールのパートタイマーもこなしているというサラ・クリフト(Sarah Clift)が制作したトランプ絡みの短編作品が、非常におもしろい。
タイトルは『La Madre Buena』、これはスペイン語で“良き母”というような意味を表している。
image source : Sarah Clift on Vimeo
まあ本編をご覧いただければその意味はわかると思うのだが、劇中に登場するカルチャーに関して予備知識をちょっとだけご説明しておきたい。
本作品では、息子の誕生日に特殊な「ピニャータ」をせがまれた母親の奮闘を描いている。
このピニャータというのは、メキシコやその他の中南米で子供の誕生日などに使われる、お菓子や玩具などをたくさん詰め込んだ紙製のくす玉人形のことである。祝いの当日、ピニャータにひもを付けて木などの高いところから吊り下げ、目隠しをした子供が棒で叩いて割る、というお決まりの風習がある。ピニャータを割ると中に詰めておいたキャンディなどが散らばるので、それを祝いに参加している子供たちが拾うというもの。
そしてこのピニャータには、星の形をしたものや動物を象ったものなど様々な形状が存在するのだが、息子の希望はなんと・・・、というストーリー。
というわけで、お時間のある方にはぜひご覧いただきたい、まさに旬のものである。
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