ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

follow us in feedly

少女が落ちてゆく不気味なおとぎ話の世界『AMERICAN FABLE』、果たしてそれは現実なのか。

子供の頃の記憶の中にある、あれは果たして本当にあった出来事なのだろうか?と疑問符が上がる不思議な思い出って、誰しも持っていると思う。

 

ぼくの頭の中にも、幼き頃の意味不明で怪しげな思い出が数多く詰まっている。

 

よく言われるのが、子供の頃の記憶とは、実際の出来事と自分の想像の領域を混ぜ合わせて創り上げられているものであり、必ずしもそれが実際に起きた出来事の記憶だとは限らないということ。加えて言うならば、ことぼく自身に関しての幼い頃の記憶の大部分が、想像によって創り上げられた、ある意味では作り話、つまり集合的なものに置き換えれば神話とか伝説に近い類のものではないのかと感じている。

 

そしてそういったものの中には、単なる子供の空想というレベルを超えたもの、つまり前述における明らかに集合的な人間の元記憶として埋め込まれたものの存在も含まれているように思われてならない。

 

遥かな昔の伝説的あるいは神話的な記憶が、たぶん人間の中には渦巻いているのである。

 

さて、今回取り上げる映画は、アン・ハミルトン(Anne Hamilton)の長編デビュー作ともなる『American Fable』(アメリカン・フェイブル)という作品、「アメリカの寓話」とでも訳したらいいかな。

 

American Fable

image source : http://www.ifcfilms.com/films/american-fable

 

ちなみに監督のアン・ハミルトンは、2011年公開のテレンス・マリックによるアメリカ映画『ツリー・オブ・ライフ』(The Tree of Life)の製作にインターンとして参加したことからキャリアをスタートさせている。

 

では本作品のストーリーラインであるが、舞台は1980年代のアメリカ中西部の農村、ペイトン・ケネディ(Peyton Kennedy)演じる11歳の少女ギティーの家族は、80年代の農業危機の煽りを受け大いに生計に苦しんでいる。そんなある日、彼女は農場のサイロの中に捕らわれているきれいな身なりをした謎の男性を発見するのだが・・・。

 

予告編を観る限りでは、ギレルモ・デル・トロの『パンズ・ラビリンス』(El laberinto del fauno、Pan's Labyrinth)のような、幼い少女が逃げ込んでゆく不気味な空想世界のような趣も感じ取れる。

 

というわけで、本作品は劇場とVODにて2月17日公開予定とのこと。気になった方はぜひ予告編をご覧いただきたい。

 

 

 

 

映画『ツイン・ピークス』でもお馴染みの俳優ミゲル・フェラー、新シーズン放送前に61歳で死去。

映画ジョン・カーペンターでしょ!?と叫びたくなる、『JOHN THE CARPENTER』という短編ホラー映画。

映画遂に本格的な予告編公開!チャウ・シンチー&ツイ・ハークの『西遊 伏妖篇』(Journey to the West 2: Demon Chapter)

映画純愛だけどロリータ・コンプレックスなリュック・ベッソンの名作『レオン』、続編作ったらいいのになあ。 - ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

TVドラマドリュー・バリモア主演のNETFLIX最新ゾンビドラマ、奥様はアンデッドな『SANTA CLARITA DIET』。

アニメーション邪悪とはいったい何か?子供の邪悪な実験願望を描いた『The Experiment 惡童實驗』。 - ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

アニメーション掻いちゃダメ!恥ずかしがり屋のオオカミの女の子が落ちてゆく、深くて恐ろしいカユミの世界『THE ITCHING』。

動画デビッド・ハッセルホフとかマシュマロマンとか、ポップカルチャーを詰め込んだAT&Tの「DIRECTV」TVコマーシャル。

 

 

月白貉