ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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砂浜に眠るお宝とハルマゲドン、ショルト・クロウ監督の短編アニメーション『マーティン(原題:MARTIN)』

先日久しぶりに海を見に行ったのだが、夏場には海水浴場となるらしいその浜辺はありえないくらいのゴミで溢れていた。

 

ゴミだらけの浜辺や海岸というのは、日本ではありふれた光景である。

 

もちろんそのほとんどが海から打ち上げられたものだが、一部は浜辺を訪れた心なき人々により捨てられたもののようだった。

 

西洋の浜辺の映像などを見ていると、日本のようにゴミだらけの砂浜という景観はあまり見掛けない。定期的に掃除がなされているのか、あるいは海流の影響でゴミなどは打ち上がらないのか、そもそもは海にゴミを捨てているのは、日本を含む東アジア圏内の特徴なのかは定かではない。ただゴミのほとんどは日本や韓国や中国のプラスチック製品やガラス製品、ペットボトルだったり空き瓶だったり、中には注射器なんかもあったりする。日本海側ということもあるだろうけれど。

 

ただ、そのゴミの中には時々興味深いものもあったりする。海を見に行った日には、ハングル文字で「ソウルオリンピック」と書かれたペットボトルのキャップを見つけた。

 

関連記事海を見に行ったら、砂浜で“ソウルオリンピック”のボトルキャップを拾った話。

 

 

開催当時のものかどうかは定かではないが、ちょっとしたお宝のように思えた。

 

おそらくもっと隈なく見て回れば、他にも様々なものが見つかるに違いない。貴重なアンティーク製品や骨董品、あるいは札束が入ったスーツケースなんかもあったりして。ちなみにその日は、ボトルキャップの他に10円玉も拾ったが、それは流れ着いたものではないだろう。

 

というわけで今回は、浜辺に埋もれているお宝探しを描いた短編のアニメーション作品を取り上げたい。

 

英国ロンドンを拠点として活動するショルト・クロウ(Sholto Crow)監督による『マーティン(原題:Martin)』という作品である。

 

Martin

image source: Martin on Vimeo

 

本作品のテーマは、「人は知らず知らずのうちにハルマゲドンを解き放つ」と言うものらしい。また半自伝的な作品でもあるということである。

 

短編作品のため、内容に触れるのは控えておく。

 

興味のある方、浜辺のお宝探しが趣味の方は、ハルマゲドン愛好家の方は、ぜひご覧いただきたい。

 

 

 

 

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