ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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聴覚障害者たちを主人公としたゾンビ映画、ロブ・サベッジ監督『ドーン・オブ・ザ・デフ(原題:DAWN OF THE DEAF)』

ウェブログを構成する成分のひとつは映画なのだが、その中でもホラーというジャンルに侵食されつつある。

 

それはあえて意識してホラー映画ウェブログにしようとしているわけではない。基本的には全ジャンルの映画に目を向けているし、映画に特化したウェブログですらないと個人的には思っている。ただおそらくは、自身の内なる趣味嗜好が、マチェーテで斬りつけられた傷口から流れ出る血液がシャツを染めゆくかの如くして、当ウェブログをホラー映画色に赤黒く染め上げつつあるのかもしれない。

 

というわけで、今回ご紹介するのもホラー映画である。細分化ジャンルを先に言いたいところだが、タイトルを見ていただければ、自ずと想像がつくのではないかと思う。

 

ロブ・サベッジ監督による『ドーン・オブ・ザ・デフ(原題:Dawn of the Deaf)』という作品である。

 

 

この「Deaf」というのは聴覚に障害を持つ人を表す言葉であり、タイトル全体はもちろんお察しのように、ジョージ・A・ロメロ(George Andrew Romero)監督の代表作『ゾンビ』の原題『ドーン・オブ・ザ・デッドDawn of the Dead)』に擬えたものである。後にザック・スナイダー(Zack Snyder)監督が同作品のリメイクを手掛けているが、こちらの邦題は原題のカタカナ表記で『ドーン・オブ・ザ・デッド』(Dawn of the Dead)と、そのままになっている。

 

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つまり今回ご紹介する『ドーン・オブ・ザ・デフ』は、もちろんゾンビ映画だということである。

 

そしてタイトルにも掲げられている通り、物語の主人公たちは聴覚障害者として描かれている。

 

出演者の情報に少しだけ触れておこう。

 

主人公となる3人の聴覚障害者の女性は、サム役のキャロライン・ワード(Caroline Ward)、ナット役のヘイリー・ビショップ(Haley Bishop)、そしてイモージェン役のリディーナ・ドラドーバ(Radina Drandova)となっている。

 

写真は左から三番目がキャロライン、その隣がサベッジ監督、その隣がヘイリー、そして右から二番目がリディーナである。

 

 

約12分ほどの短編作品なので、内容に関してはもちろん一切触れない。興味のある方は是非にもご覧いただきたい。

 

個人的にはかなりオススメしたい作品である。

 

 

 

 

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