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ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲が自らの感覚で日本を歩きまわって見聞を広めたように、故郷を離れて旅を続けるぼくが、ぼくの感覚でその土地を歩き回って、見たり聞いたり嗅いだり触ったりした、ぼくの見聞録です。

テングノメシガイ(Trichoglossum hirsutum)- 松江城マッシュルームマップ -

昔から日本人は、奇妙なものや不可思議な出来事など、正体不明の何かに恐れおののいてきた。 ある時誰かが、その正体不明なものの正体を「あれは天狗の仕業だ!」と言って天狗のせいにした。 正体不明な何かに対する恐怖や不安を、その正体を「天狗」として…

ベニヒガサ(Hygrocybe cantharellus)- 松江城マッシュルームマップ -

ぼくは男の子なので、いままで日傘というものをさして出歩いたことがない。 別に男の子だからといって日傘をさしてはいけないという法律なんてないのだけれど、なんとなく世間の流れに飲まれてしまっていた。でも近年はさしたくて仕方がない。だって真夏の炎…

イボテングタケ(Amanita ibotengutake)- 松江城マッシュルームマップ -

判別きのこ30個記念を打ち立てようと思っている間に、気がついたらうっかり30個目を越していたらしい。 よし次は50個記念まで駆け上ろうぞ。 そんな折、ついにこのきのこを目撃することになる。きのこを探しだしてから夢にまで見ていたきのこのひとつが、非…

イヌセンボンタケ(Coprinellus disseminatus)- 松江城マッシュルームマップ -

エドガー・アラン・ポーの短編に「群集の人」というものがある。 ずいぶん昔に読んだ作品なので詳細な内容まではっきりは覚えていないが、群衆の中にいることでしか心が満たされることのない男の話で、なんだかちょっと切なさもありつつ、とらえどころのない…

アクイロヌメリタケ(Hygrocybe unguinosa)- 松江城マッシュルームマップ -

「灰汁が強い」という言葉がある。 灰汁とはもともと灰を水に浸して上澄みをすくった液体のことで、洗剤や染料あるいは食品のアク抜きなどとして用いられてきたものである。 そして、この灰汁を使って食品自体がもつ強くてクセのある味を処理するようになっ…

クロアシボソノボリリュウタケ(Helvella atra)- 松江城マッシュルームマップ -

無理矢理覚えさせられることほど、この世に嫌なものはないと思う。 そんなぼくは学生時代、興味のない学科に関しては「まったく記憶にございません。」と、斜め上の虚空を見上げながらきっぱり言い切れるくらい勉強しなかったし覚えなかった。そのかわり好き…

松江城マッシュルームマップ - セミノハリセンボン -

もしあなたが小さな森を訪れて、その森を存分に楽しみたいと思うなら、まずはじめにどんなことをするだろうか? ぼくだったら、まず森の入口でしばらくのあいだしゃがみこんで、自分の目線をぶっ壊してみる。少ししゃがんで森を眺めるだけで、その世界は日常…

松江城マッシュルームマップ - トガリベニヤマタケ -

雨が降るときのこたちが乱舞するので願ってもないことなのだが、きのこが雨に濡れてしまうと判別がちと困難になる場合がある。 例えば雨のために濡れてしまったカサなのか、あるいはカサに粘質を持っているきのこなのかがわからなくなったり、カサの色が雨の…

松江城マッシュルームマップ - カンゾウタケ -

このフィールドできのこをハンティングしはじめてからぼくが食したきのこは、食毒はないもののあまり食用には向かないとされているムラサキホウキタケの一種類のみである。 しかもホウキタケの仲間には毒を持っているものもあるということなので、なんでそん…

松江城マッシュルームマップ - オニフスベ -

赤ん坊は丸いものが好きでついつい注目してしまうらしい。 ぼく自身は赤ん坊と長時間過ごした経験がないので詳細はわからないが、赤ん坊がそういう習性を持っていると風のうわさ程度に耳にしたことがある。そしてその話を、とあるきのこを発見して思い出した…

松江城マッシュルームマップ - シロイボカサタケ -

日本におけるきのこの種類は四千とも五千とも言われているが、実際のところ正確な数は不明である。 松江城内できのこを探し始めて数ヶ月、ぼくが目にしたキノコだけでも、おそらく百種類は軽くこえるのではないかと思う。 日々きのこの文献と格闘しながら種…

松江城マッシュルームマップ - キヌオオフクロタケ -

上部が枯れかかった樹木にうずらの卵のようなものがボコボコとくっついていたのでしばらく観察していると、中から高級感たっぷりのきのこが生まれてきた。 というわけで、今回のハンティングきのこは「キヌオオフクロタケ」である。 ウラベニガサ科フクロタ…

松江城マッシュルームマップ - ツノフノリタケ -

中華料理に使われるきのこといえば、ぼくはまず真っ先にキクラゲを思い浮かべる。あの造形やコリコリとした歯ごたえがぼくはなかなか好きなのである。 最近外食を滅多にしないぼくとしては、もちろん中華料理も自分で作るが、なかなか自宅でキクラゲを使うと…

松江城マッシュルームマップ - オオヤシャイグチ -

きのこの和名を見ていてふと疑問に思ったことがある。 「イグチ」というきのこの種類があるのだが、和名を猪の口、「猪口(いぐち)」と書く。この漢字を見てふと「お猪口(ちょこ)」と同じことに気が付く。 お猪口の語源はご存じの方も多いかもしれないが…

松江城マッシュルームマップ - キヒダタケ -

きのこにハマりだしてはや二ヶ月。 随分前からきのこに関して気にはなっていた。いつかきのこ狩りに出かけて、おいしいきのこを山ほど食べてみたいなあと、夢現に思っていたことはある。だからきのこを探し始めた当初は、やはり食べられるきのこをメインにと…

ヤブレベニタケ(Russula lepida)- 松江城マッシュルームマップ -

ベニタケ科の赤いカサを持つきのこのいくつかはとても容姿が酷似しているため、いろいろなことを加味して総合的に判断しないと判別が難しい。 まずはその姿形からはじまり、匂いや味、そして生えている環境も大きな判別要素となってくる。 というわけで、今…

ニオイコベニタケ(Russula bella)- 松江城マッシュルームマップ -

まったくのきのこド素人からはじめた「松江城マッシュルームマップ」、ここ数ヶ月きのこのことばかり考えていたら少しだけきのこのことがわかってきた。 ぼくは基本的に実践主義なので、まずはやってみる。経験として、間違った道に進んだとしてもそこで気付…

シロソウメンタケ(Clavaria fragilis)- 松江城マッシュルームマップ -

夏もそろそろ終りに向かいつつあるこの頃だが、夏の風物詩のひとつであるソウメンをぼくは今年まだ食べていない。 厳密に言うとソウメンチャンプルーは食べたのだが、ソウメンを食べていないのである。 子どもの頃、夏休みのお昼に頻繁に食卓に登場していた…

キツネノハナガサ(Leucocoprinus fragilissimus)- 松江城マッシュルームマップ -

雨上がりに可憐で透明感のある花が咲いているなあと思って顔を近付けてみると、それはきのこだった。 というわけで今回のハンティングきのこは、「キツネノハナガサ」である。 ハラタケ科キヌカラカサタケ属のきのこで、学名を「Leucocoprinus fragilissimus…

ヘビキノコモドキ(Amanita spissacea)- 松江城マッシュルームマップ -

ある文献に、「毒茸の下には毒蛇が棲む」という中国の故事があると書かれている。 松江城内で一番目にするきのこには「蛇」という名前が付いているが、同時にその「牴牾」でもある。ちなみにそのきのこはなかなかの猛毒らしいので、毒なんだか蛇なんだか牴牾…

ヒトクチタケ(Cryptoporus volvatus)- 松江城マッシュルームマップ -

料理のレシピ本などを見ていると「一口サイズ」とか「一口大」という言葉が多用されている。 『サボテンを一口大に切ります。』とか『ダチョウの肉を一口サイズに切り分けてください。』とか。 意味はだいたい分かる。「一口で人間の口に入れられるくらいの…

シラウオタケ[キリタケ](Lentaria mucida)- 松江城マッシュルームマップ -

時々スーパーマーケットの鮮魚売り場でシラウオなるものを目にすることがある。 体が半透明の小さな細長い魚で大型のシラスのような風貌である。寿司ネタとして軍艦にされている体も見かけたことがある。ふと考えると、ぼくはまだシラウオというものを食べた…

不明 - 松江城マッシュルームマップ -

かれこれ何十種類ものきのこをハンティングしてきたが、文献と照らしあわせてみてもいまいち判別がつきにくいものもたくさんある。 同種のきのこでも環境や状況によっての個体差が大きく、大枠の種類はなんとなくわかるものの、固有の種類にまでたどりつかな…

3Mバッジ - 松江城マッシュルームマップ -

完全手作りの「松江城マッシュルームマップ」公認バッジを作成してもらった。 3M(松江城マッシュルームマップ)会員になった人には進呈しようと思うわけだが、今のところ会員はぼくのみであり、新規会員もオープンでは募集していない。 ただ、どうしても会…

松江城マッシュルームマップ - シロコナカブリ -

きのこを探していると、おのずと日常的な視点を崩して世界をみるようになる。ちょっと視点を変えるだけで世界はとてつもない広がりを見せる。小さい小さいきのこに夢中になってその形状を観察していると、その周囲の小さな小さな生き物も一緒に目に飛び込ん…

松江城マッシュルームマップ - ウスキニセショウロ -

世の中にはニセモノと呼ばれるものが存在する。ルイヴィトンやグッチのニセモノだったり、プレイステーションのニセモノだったり、蟹肉のニセモノだったり、ウルトラマンのニセモノだったり、たくさんある。人間が作り出したニセモノだったら、まあまだニセ…

アメリカウラベニイロガワリ(Boletus subvelutipes)- 松江城マッシュルームマップ -

きのこの判別方法で、傷をつけると色が変わるというものがある。 写真を撮り終えた後に、間違って蹴飛ばしてしまったきのこの断面が鮮やかな青緑色に変わった。 というわけで、今回のハンティングきのこは「アメリカウラベニイロガワリ」である。 イグチ科ヤ…

コツブタケ(Pisolithus arhizus)- 松江城マッシュルームマップ -

松の根本をふと見るとなにやらウ◯コみたいなものが転がっている。 あっ、これは噂に聞く「ショウロ(松露)」というやつだろうかと思ったのだが、どうも様子が違うようである。 ショウロとは、松の根本の地中に発生する卵形のきのこで、皮は白いが徐々に褐色…

ムラサキホウキタケ(Clavaria zollingeri)- 松江城マッシュルームマップ -

これまで見つけたきのこは、そのほとんどが柄と傘がある典型的なきのこ形状のものだったのだが、ついに3M(松江城マッシュルームマップ)史上初のホウキタケ科登場、 今回のハンティングきのこは、「ムラサキホウキタケ」である。 ヒダナシタケ目ホウキタケ…

アイタケ(Russula virescens)- 松江城マッシュルームマップ -

茶色とか赤とかはまあ普通なのだが、青とか緑とかの傘を持つきのこって、胸にグッと来る。 ましてやそれが毒きのこじゃなくて食用きのこなら、なおのことである。 というわけで、今回のハンティングきのこは、「アイタケ」である。 ベニタケ科ベニタケ属の外…

松江城マッシュルームマップ - ヒイロガサ -

いまぼくの手元にあるきのこ本はちょっとコンパクトサイズなため、見つけてきたきのこがどうにもこうにも載っていないケースが多々ある。 似てるんだけれどちょっとちがうかなあとか、形と模様は一緒なんだけれどカサの色がまったく違うなあとか、きのこの品…

シロヤマドリタケ(Boletus cf. orientialbus)- 松江城マッシュルームマップ -

大雨後の大きのこ祭、新しいコレクションをたくさん見つけたのだが、持っている文献に載っていないものも多いのである。 きのこの種類なんて、星の数ほどあるってことだ。 そんな中できょうハンティングしたひと品、文献に載っていないので詳細は不明だが、…

オオワライタケ(Gymnopilus spectabilis)- 松江城マッシュルームマップ -

台風がやってきて大雨がふり、きょうはスカッと青空の晴天がやってきた。 さてさて、きのこ日和できのこ祭な予感である。 案の定、松江城は「きのこの山」特売状態、天の恵みできのこ大発生である。そして、森のなかでヤンキー座りしながらきのこ写真を撮る…

ムラサキヤマドリタケ(Boletus violaceofuscus)- 松江城マッシュルームマップ -

「食べられる」きのこをけっこう見つけたのだが、さすがにまだ食べていない。 きのこ達人がそばにいればあっさりその壁を越えられるのだろうけれど、自分一人だとちょっと壁が高い。一緒にきのこをハンティングしてくれるきのこ達人、求む。 というわけで今…

ツルタケ(Amanita vaginata)- 松江城マッシュルームマップ -

松江城のとある場所には実にたくさんのきのこが生えていて、たぶんきのこ愛好家にはたまらない場所なのではないかと思う。 完全に食べられるきのこも発見したりする。アイタケというカサが緑色をしているきのこである。でも今回ハンティングするのはまた別の…

ドクベニタケ(Russula emetica)- 松江城マッシュルームマップ -

※その後の判別で、たぶんこれは「ニオイコベニタケ」です。 松江城の周辺を歩いてみるとわかるのだが、なかなか自然が豊富である。 大きな樹木が生い茂り、地面には苔の絨毯が広がり、年間を通じて様々な草花の姿を観察することが出来る。ちょっとした自然遊…

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