ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

follow us in feedly

2015-09-14から1日間の記事一覧

イヌセンボンタケ(Coprinellus disseminatus)- 松江城マッシュルームマップ -

エドガー・アラン・ポーの短編に「群集の人」というものがある。 ずいぶん昔に読んだ作品なので詳細な内容まではっきりは覚えていないが、群衆の中にいることでしか心が満たされることのない男の話で、なんだかちょっと切なさもありつつ、とらえどころのない…

アクイロヌメリタケ(Hygrocybe unguinosa)- 松江城マッシュルームマップ -

「灰汁が強い」という言葉がある。 灰汁とはもともと灰を水に浸して上澄みをすくった液体のことで、洗剤や染料あるいは食品のアク抜きなどとして用いられてきたものである。 そして、この灰汁を使って食品自体がもつ強くてクセのある味を処理するようになっ…