ジョージ・A・ロメロ監督『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の現代的リメイク、ロジャー・コナーズ監督『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド：リバース（原題：Night of the Living Dead: Rebirth）』

2017年もそろそろ暮れゆこうとしている昨今であるが、皆さんはいかがお過ごしだろうか。

近年、大凡一般的な概念としての時間軸的感覚が希薄となりつつぼくではあるのだが、この2017年という時間の中での大きな出来事として、ジョージ・A・ロメロ（George Andrew Romero）の死というものがあったことは、当然頭に焼き付いている。

そんなロメロの作品の中でも、ゾンビ映画の歴史として大きく刻まれているのが、1968年に公開された『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』（Night of the Living Dead ）である。

ところでなんと、同作品の最新リメイクが、早ければこの2017年中にも公開されようとしている。

ちなみに、ロメロによる『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の正統的なリメイクとしては、トム・サヴィーニ（Tom Savini）監督による『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世紀』（Night of the Living Dead）という作品が製作されているが、今回取り上げる『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド：リバース』に関しては、リメイクというよりも同作品を現代的な視点で捉えたリブートのような趣になっているようである。

もうひとつ、ロメロによる『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』に強く紐付けられているものとして、続編的パロディ作品のダン・オバノン（Dan O'Bannon）監督による『バタリアン』（The Return of the Living Dead）があり、そちらもゾンビ映画の名作のひとつである。

また、先日当ウェブログでも少し触れたのだが、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』を筆頭とし、「ロメロのゾンビ映画三部作」と称される『ゾンビ』（Dawn of the Dead）と『死霊のえじき』（Day of the Dead）に関しても過去にリメイクされているが、後者の『死霊のえじき』のセカンドリメイク『デイ・オブ・ザ・デッド：ブラッドライン（原題：DAY OF THE DEAD: BLOODLINE）』という作品が、こちらも近日公開予定となっているらしい。

さらには、以降に製作された『ランド・オブ・ザ・デッド』（Land of the Dead）、『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』（Diary of the Dead）、そして『サバイバル・オブ・ザ・デッド』（Survival of the Dead）のロメロのゾンビ新三部作の後、新たに浮上してきた『ロード・オブ・ザ・デッド』（Road of the Dead）なる最新作もあるのだが、その詳細が発表された矢先に、ロメロはこの世を去ってしまった・・・。