ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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クリスチャン・ネアーン出演のポスト・アポカリプスSF、リアム・ガーボ監督『バイオパンク(原題:BIOPUNK)』

SF映画の中には、現在よりも文明がさらに発展を遂げた近未来を描いたものが数多く存在するが、その対極としてのポスト・アポカリプス、つまり文明社会が崩壊した後の世界を描いているものもまた数多く存在する。

 

まあ作品によってはこの両軸を内包しているケースもあるが。

 

またこのポスト・アポカリプスに関しては、SF映画だけに限らず、ホラー映画における世界観として目にすることも結構ある。

 

例えばゾンビ映画などは完全にポスト・アポカリプス的世界であり、これはいわゆる「爆発的に流行する疫病」という災害による文明崩壊後の世界が描かれたケースだと見ることが出来る。最近で言えば、『ウォーキング・デッド』(The Walking Dead)とかね。

 

もし実際に今後、近い将来に、大規模な世界的核戦争が勃発したり、史上まれに見る地球規模の大災害が起こったり、あるいは人類を別な存在に変貌させてしまう驚異的な疫病が全世界で猛威をふるったりして、文明社会が崩壊したら、本当に終末的SF映画で見るような世界になるのだろうかと、時々想像することがある。

 

映画あるいはゲームの中で見るそういった世界の景色は、実際には現在の世界にある景色の要素を多く含んでいる。これは現在の世界の崩壊後という想定だろうから、当然といえば当然だけれど、例えばまだ崩壊前の現在でも、第三世界の一部の地域の景色などは、完全に映画で描かれている終末的SF映画のそれであったりする。さらには第三世界に限らず、もちろん日本にだって、そういう景色はあるところにはある。

 

つまりそういった現実の終末的景色が意味することって、世界はもはやポスト・アポカリプスに片足突っ込んでるんだろ?ってことなのではないだろうか。

 

ポスト・アポカリプス・ナウ!だよね・・・。

 

というわけで、今回はポスト・アポカリプス的な世界を描いた短編作品を取り上げてみたい。

 

リアム・ガーボ(Liam Garvo)監督による『バイオパンク(原題:Biopunk)』である。

 

 

本作品の概要だが、舞台は西暦2054年に設定されている、それほど先でもない・・・。そして文明崩壊の原因はどうやら未知のウイルスにあり、そのウイルスが世界人口を半分に減少させてから約30年が経った後だということである。つまり、2024年頃に、世界で何かしらのウイルスが猛威をふるうという終末予言的な内容だとも言える。

 

 

2024年ってわりとすぐだよね・・・。

 

さて、物語の概要はその程度にしておくが、本作品にはなんと、『ゲーム・オブ・スローンズ』(Game of Thrones)のホードー役でお馴染み、クリスチャン・ネアーン(Kristian Nairn)が出演している。

 

 

そして主人公の女性を演じているのは、ケイティー・シェリダン(Katie Sheridan)。

 

 

 というわけで、興味のある方はぜひ本編を御覧いただきたい。

 

 

 

 

新約聖書 訳と註 第七巻 ヨハネの黙示録

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黙示録論 (ちくま学芸文庫)

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月白貉 - Mujina Tsukishiro