ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲が自らの感覚で日本を歩きまわって見聞を広めたように、故郷を離れて旅を続けるぼくが、ぼくの感覚でその土地を歩き回って、見たり聞いたり嗅いだり触ったりした、ぼくの見聞録です。

テッド・レヴィン出演、兄の死に直面した少女が抱える悪夢『DIG TWO GRAVES』。

「人を呪わば穴二つ」という言葉がある。

 

街中でもよく耳にするポップなフレーズなので、その意味をご存じの方も多いと思うが、他人に害を与えれば必ず自分に返ってくる、つまり他人を呪い殺せば、自分も相手の恨みの報いを受けて呪い殺されるから、相手と自分のふたつの墓穴が必要になるよ、ということである。

 

これは元々は平安期の陰陽師たちが、人を呪殺する際には、呪詛返しに遭って死ぬことを覚悟しなければならず、墓穴を自分のものも含めて二つ用意させたことに由来するらしい。

 

現実問題として、社会において誰かに害を与えても目に見えてその害が返ってきているのかと言えば目には見えづらい事が多いだろう。「悪い奴ほどよく眠る」なんて言葉もあるように、本当に悪い奴は実行は誰か下っ端にやらせちゃうので害が返ってきて死ぬのはその下っ端ばかりで、大ボスは人の目の届かぬ所でのうのうと枕を高くして気楽に寝ているということの方が、実際には多いかもしれないからね。

 

さて話が逸れたが、今回取り上げるのは、その「人を呪わば穴二つ」というフレーズをタイトルに掲げたホラー映画。

 

ハンター・アダムス(Hunter Adams)監督の『Dig Two Graves』である。

 

本作品のあらすじを端的に言うと、兄の死に直面した少女が抱え込む悪夢の物語である。

 

そして個人的に注目したいのはやはり、メインキャストとしてテッド・レヴィン(Ted Levine)が出演しているという点、彼は先日も『ジュラシック・ワールド』(Jurassic World)の続編に出演が決定したとして話題を呼んでいたが、ぼくは『ジュラシック・ワールド』にはあまり興味が無いので、正直観ないと思うからどうでもいいなと思っていた。

 

Dig Two Graves

image source : Dig Two Graves - Photo by Photo by Steve Matzker

 

テッド・レヴィンと言えば数ある出演作の中でも異彩を放つアノ役、『羊たちの沈黙』(The Silence of the Lambs)におけるバッファロー・ビル役をおいて他ならない。

 

彼が劇中で演じるバッファロー・ビルのモノマネを忘年会や新年会で披露した人も、あるいは多いのではないだろうか。ぼくは大勢の前で披露したことはないが、時々ひとりでモノマネをすることは、当然ある。

 

というわけで、本作品の非常にミステリアスな予告編が公開されているので、興味のある方や、「私も常に墓穴を二つ掘って用意しているよ」という方は、ぜひご覧いただきたい。アメリカでの公開は2017年3月24日とのことである。

 

 

 

 

 

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月白貉