ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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人工妊娠中絶をテーマに扱ったホラー映画『BLESSED ARE THE CHILDREN』、それは一体誰の復讐なのか。

先日鑑賞したラッセ・ハルストレムの『サイダーハウス・ルール』(The Cider House Rules)では、大きなテーマとして“人工妊娠中絶”というものが描かれていた。俗に言う子供を堕ろすという行為である。

 

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サイダーハウス・ルール〈上〉 (文春文庫)

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これに関しては、社会的あるいは倫理的に、さらに世界各国の文化や宗教等によって様々な考え方があり、一概に述べられる問題ではないだろうと思う。そしてもちろん日本でも、実に身近に存在する話であり、かつ様々で複雑な問題を含んでいる事柄である。

 

そしてまた映画においてもテーマのひとつとして取り上げられることは多く、作品によって様々な描かれ方をしている。

 

ちなみに前述の『サイダーハウス・ルール』では、実に瑞々しい青春物語の中で描かれているが、例えば負の側面として、ホラー映画などでも大なり小なり多く扱われているテーマではないだろうか。

 

今回はそんな映画を取り上げてみたい。

 

クリス・ムーア(Chris Moore)監督による『Blessed Are the Children』という作品である。

 

Blessed Are the Children

image source : https://www.facebook.com/childrenareblessed/

 

タイトルは「祝福された子供たち」とでもいう意味だろうか。

 

そのストーリーラインは、暴力的な婚約者と別れた後、自分が妊娠していることを知った主人公のトレーシーが、友人の助けを借りて病院での中絶を決心するのだが・・・、その日から彼女の周りで奇妙なことが起こり出すというものらしい。

 

まずポスター・ヴィジュアルからして、80年代あたりのホラー映画を思わせるものがあって、なかなか恐ろしい・・・。さてその予告編が公開されているので、興味のある方はご覧いただきたい、ジャンルで言えばスラッシャー映画だと思う。そして、最近観たホラーな予告編の中でも、随分と“怖いレベル”の高いものだと感じる。それも日常生活に潜んでいるような、ゾッとする怖さがある。

 

怖いのがダメな人は、ご注意を。

 

 

 

 

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月白貉