ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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ジョイスティックが十字架だぜ、“怒りの日”をテーマにした終末的アーケードゲーム『DIES IRAE』。

キリスト教における終末思想に“怒りの日”と呼ばれるものがある。

 

英語表記だと「DAY OF WRATH」だが、基本的にはラテン語で「DIES IRAE」(ディエス・イレ)と表記されるみたい。

 

じゃあ怒りの日ってどんな日なの?ということだが、簡単に言えば世界の終末、キリストが過去に死んだすべての人間を地上に復活させて、その生前の行いを審判し、神のいる天国に行って永遠の命を授かって幸せに暮らすのか、あるいは悪魔のいる地獄に行って永劫に苦しむのかを選別するという思想であり、まさにそれが行われる日のことでもある。

 

その様子については『ヨハネの黙示録』などにも詳述されている。

 

諸星大二郎の『生命の木』では、“ぜずさま”は「みんな〜、ぱらいそさ、いくだ〜!」と叫んで“いんへるの”で苦しむすべての人々を“ぱらいそ”に連れて行ってくれるけれど、メジャーなジーザスは最終的に選別して地獄にも落とすようである・・・。

 

汝、神になれ鬼になれ―諸星大二郎自選短編集 (集英社文庫―コミック版)
 

 

さて、フランスのプルーヴァンを拠点に活動しているアーティストのセバスチャン・ベルトア(Sebastian Bertoa)さんが、この『怒りの日』というタイトルを掲げたアーケードゲームを制作して、そのプレイ動画を公開している。

 

まあアーケードゲームといっても、実際にプレイできるゲームなのかどうかは不明であるが、おそらくはそういうコンセプトのアート作品なのだと思う。

 

ちなみにゲーム機のジョイスティックが十字架になっているという荘厳なもので、タイトルは先述の通り『DIES IRAE』。

 

DIES IRAE

image source: DIES IRAE TRAILER - YouTube

 

動画のタイトルには予告編と書かれていて、説明にもアート・インスタレーションと書かれているけれど・・・、もしかして実はちゃんとプレイできるのかな?

 

内容は、まあ動画を観ていたただくのが早いが、ゲームの冒頭で神がキリストに電話して、「地獄に悪人が増えすぎて溢れちゃってさ、地上に蘇っちゃったから、なんとかしてよ。」と言っているところからはじまる。そこでキリストは悪人を再び掃除するために・・・、というもの。悪人の設定には皆さんおなじみの奴らがいたりするという、わりとブラックなユーモアが満載である。

 

個人的にはすごくおもしろかったので、興味が湧いた方は、ぜひご覧いただきたい。

 

 

 

 

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