ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲が自らの感覚で日本を歩きまわって見聞を広めたように、故郷を離れて旅を続けるぼくが、ぼくの感覚でその土地を歩き回って、見たり聞いたり嗅いだり触ったりした、ぼくの見聞録です。

ピーター・オトゥールの遺作はカザフスタン映画、完成から6年を経て公開される『DIAMOND CARTEL』がロシアの“グラインドハウス”映画っぽい。

つい先ほど、とある新作映画の話題を取り上げようとして冒頭を書いていたら、大いに話がそれてしまったので仕切り直す。ちなみに以下がその記事なので、気になる方はどうぞ。

 

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さて、実は2011年には完成していたにも関わらず、6年の時を経てやっと公開されるに至ったというアクション映画の話題を取り上げたい。

 

本作品、個人的にはいろいろな意味で注目度が高い。まずカザフスタン映画だということ。ぼくは今までの人生で、たぶんカザフスタン映画など観たことがないと記憶している。

 

次に、出演者がある意味ではやたらと豪華である。ただちょっとコアなメンバーではあるが豪華には違いない。

 

そして、あとでご紹介するが、予告編を観る限りでは、クエンティン・タランティーノロバート・ロドリゲスが愛する“グラインドハウス”的趣の強さにおいて、その完成度は高そうに見える。ただ、完成から年月が経ちすぎているためかどうかはしらないが、CGの加工が雑な雰囲気がある。あえてなのか、技術的問題なのかはわからない。

 

タイトルは『Diamond Cartel』、ややB級感が漂っていてなかなかよい。

 

Diamond Cartel

image source : http://wholeworldatourfeet.com/en/

 

そして出演者であるが、シルベスター・スタローン主演の『ジャッジ・ドレッド』(Judge Dredd)でリコ役を演じていたアーマンド・アサンテ(Armand Assante)、タランティーノ映画でお馴染みの強面マイケル・マドセン(Michael Madsen)、コチラも強面、実写版『TEKKEN -鉄拳-』(Tekken)では三島平八役を演じていた日系アメリカ二世のケイリー=ヒロユキ・タガワ(Cary-Hiroyuki Tagawa)、リュック・ベッソンの『フィフス・エレメント』(Le Cinquième élément、The Fifth Element)で統一宇宙連邦の黒人大統領リンドバーグ役を演じていたトミー・“タイニー”・リスター(Tommy "Tiny" Lister)、『燃えよドラゴン』(Enter the Dragon、龍爭虎鬥)の筋肉男、ボロ・ヤン(Bolo Yeung )ことヤン・スエ(楊斯、Yang Sze)。

 

ここまででもうお腹いっぱいであるが、さらになんと、『アラビアのロレンス』(Lawrence of Arabia)をはじめ数々の作品で幅広い役柄を演じていたあのピーター・オトゥール(Peter O'Toole)まで出演している。

 

彼は長らく闘病生活を送っていたが、2013年12月14日に81歳でこの世を去っている。そして彼の引退直前に完成したこの『Diamond Cartel』が、彼の遺作ともなっているのである。

 

最後に監督に関してだが、カザフスタン共和国カラガンダ出身のSalamat Mukhammed-Aliという人物、カタカナ表記は正確にはよくわからないが、なんだかモハメド・アリみたいな名前のような気がする。サラマット・ムハメッド・アリかな・・・、しかもこれはクリエイターとしての名前で、本名はサラマット・ムカムディエフ(Salamat Mukhamediyev)という。彼はもともとロックバンドのボーカルをしていたようだが、その後ミュージック・ビデオのディレクターやTV番組制作を経て、現在では映画の監督やプロデューサーを生業としているようである。アメリカでの映画製作などもしているようで、カザフスタン映画とは言え、作風にはアメリカ映画の大いなる影響があるのだろうと思う。

 

またここではあえて監督のビジュアルには触れないが、プロフィール写真はややインチキ臭い。日本の三流演歌歌手か、あるいは昔の香港映画に出てきそうな売れないロックスターみたいな写真である。まあウォン・カーワイだって、見ようによってはそういうビジュアルだしなあ・・・。ただ、現在カザフスタンでは最もアツい映画人だそうである。

 

とまあそんなわけで、大いなる話題性を秘めた本作品だが、果たして日本で劇場公開されるのか否か、たぶんされないと思うけれど、でも個人的にはさ、こういう映画こそ劇場公開したらいいのにって正直思う。

 

アメリカでの公開は2017年3月31日!

 

さてお待ちかねの予告編であるが、なかなか見応えがあるので、お暇な方は是非にもオススメしたい、期間限定らしいから観るならお早めに。

 

では、どうぞ。

 

 

 

 

 

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