ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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ハロウィンは終わったけれど苦悩は終わらない、だから今日は目玉焼きを食べよう日記。

短編小説『南にある黒い町』アートのことばかり書いているこの頃の日記であるが、ハロウィンの日に完成させようと思っていた猿神は、いまだアプリケーションの不具合により悪戦苦闘中である。

 

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データをセーブするとデータが壊れるって、どういうことやねん。本当に◯ァック野郎なアプリケーションである。

 

この一時間の間に、最下品なアメリカ映画ばりに「◯ァック!」ばかり叫んで何度となくひっくり返って血ヘドを吐いた。

 

だから今日は、その疲弊感を癒やすがごとくして、日記らしい日記にしよう。

 

2017年11月1日、いつものように朝起きて、久しぶりに目玉焼きメインの朝食を食べる。目玉焼き、昨日のコロッケの残り、レタスにバルサミコドレッシングをかけたやつ、ササミとキャベツの和物、きゅうりのぬか漬け、ナメコの味噌汁、白米。

 

ぼくは、つい最近まで気が付かなかったが、どうやら目玉焼きが好物らしい。

 

ここ数年、朝食の目玉焼き率はかなりな数値であるし、なんだったら晩酌のアテにも目玉焼きを食べていたりする。

 

目玉焼きの味付けであるが、基本は醤油。ただ時として、特に晩酌の時にはバリエーションを求めがちであり、ケチャプにしてみたり、タルタルソースにしてみたり、蜂蜜にしてみたり、ネギと胡椒を散らした上にナンプラーとレモンをかけたりすることもある。

 

そして黄色い目玉を割るタイミングであるが、朝食の場合には他のおかずと白身の部分をすべて平らげてから、少しだけおかわりした白米の上にズドンと目玉をのせ、箸の先で目玉を一突きした後、その小さな穴に醤油を少しだけ流し込み、そこからはもう一気に崩壊させる。

 

そして晩酌の場合であるが、傾向としては、あまりにも目玉を丁重に扱いすぎて、小学生が一番好きなものを最後まで食べないまま、食べるのを忘れて歯を磨いて眠ってしまうが如くに、最後の最後まで割らないし食べない。なんだったら、目玉を割るタイミングは、酒を飲みだしてから三時間後だということも度々ある。うっかり時間をかけすぎて、もうどうやって目玉を食べていいものか、理解すらできなくなり、それこそ歯を磨いてから慌てて食べたりする。

 

そして、こんなことを書いているから、今日の夜には、朝食べたにも関わらず目玉焼きが食べたくなってしまって、もう頭にはそれしかない。

 

◯ァックなアプリケーションのイライラを徐々に忘れられてきているようである。

 

みなさんも、もし嫌なことがあったり、クソみたいなやつにイライラさせられたら、目玉焼きをどうやって食べるかを考えれば、大抵は心が健やかになるであろう。

 

 

 

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月白貉