ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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ベビーシッターを気軽に引き受けてはいけない!マット・マーサー監督『フィーディング・タイム(原題:Feeding Time)』

米国のホラー映画には多くのセオリーというか、決まりごとのようなものが存在する。

 

いわゆるホラー映画あるあるとでも呼べるものであるが。

 

今回はその多くをここで羅列することは極力しないけれど、以前にその手の話を書いた記憶があるので、あるあるに関してはそちらの記事を以下に取り上げておく。興味のある方はご覧いただきたい。

 

関連記事これがホラー映画の“マナー”『NIGHT OF THE SLASHER』、スラッシャーの“決まりごと”よ永遠に。

 

それでまあ、その決まりごとの中のひとつに、ベビーシッター中の女子は必ず殺される、あるいは襲われるというものがあると思う。

 

これは例えば、ジョン・カーペンター(John Howard Carpenter)監督による『ハロウィン』(Halloween)のシチュエーションに代表されている。

 

つまりこのあるあるをホラー映画の一ジャンルとして捉えるならば、ベビーシッターホラーなるジャンル区分が可能だと言えるのであるが、ホラー映画の中にはベビーシッター自体が元凶として描かれている作品も存在するため、より細かな分類が必要ではある。

 

「ベビーシッターしちゃダメホラー」と「ベビーシッター元凶ホラー」、ここまで書いていてこのジャンル分けがある程度無意味であることが薄々頭に浮かんでいるが、話の流れ上、無意味な話をあと少し進めよう。

 

例えば、ウィリアム・フリードキン(William Friedkin)監督による『ガーディアン/森は泣いている』(The Guardian)は、ベビーシッター自体が恐怖の元になっている作品なので、「ベビーシッター元凶ホラー」であり、前述の『ハロウィン』は「ベビーシッターしちゃだめホラー」ということになるが、実に無意味な区分であることがより明確になってきたぞ、おいおい。

 

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というわけで、この無理矢理な道筋の先の本題として、今回はベビーシッターをテーマにした短編のホラー作品を取り上げたい。

 

マット・マーサー(Matt Mercer)監督による『フィーディング・タイム(原題:Feeding Time)』である。

 

 

ちなみにこのタイトルの意味は、「餌の時間」とでも言えるものだと思う。

 

さて物語の概要は短編のため本編を御覧いただきたいが、前述の通り、とある家庭にベビーシッターとしてやって来た若い女性が主人公の話である。

 

出演はグラハム・スキッパー(Graham Skipper)とナジャラ・タウンセンド(Najarra Townsend)。

 

 

 

そしてベビーシッターのサシャ役をステイシー・スナイダー(Stacy Snyder)が演じている。

 

 

若い女性がかなりラフに誰かの家庭のベビーシッターのアルバイトを担うというシチュエーションは、ぼくが知る限りでは日本ではあまりメジャーではないと思うので、日本のホラー映画ではいわゆるこの手のベビーシッターホラーはなかなか成り立たないと思うし、厳密に言うと恐怖の種類として日本人にはそれほど理解できないものかもしれないけれど、そんなことを言い出したらジャンルを問わず外国映画全般は未知の文化を描いたものであるからね・・・。

 

というわけで、興味のある方はぜひ本編をご覧いただきたい。

 

 

 

 

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