ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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映画のレヴュー、なんやそれ日記。

ぼくは当ウェブログにおいて、映画に多くの話題を傾けてはいるが、映画のレヴューなるものは一切書いていない。

 

それはつまり、映画のレヴューなるものは一朝一夕に書けるものではないからである。

 

レヴューとは、簡易的な個人の感想ではない。総合芸術的かつ客観的な視点で述べられた重厚な評論でなければならないはずである。

 

それは何かと言えば、いち映画作品に対するレヴューを書くには、その背景から監督の意図、あるいは美術的観点、俳優の立ち位置、色彩や音楽、もっと言えば思想や根底に隠された見えない世界観、根源的な人間の在処たる意味合いなど、簡単に述べてもそういった部分を踏まえてトータルとして理論的に述べる事柄であって、それには無尽蔵な知識を必要とするし、小手先の自己満足的な長ったらしい感想はレヴューとはいい難いと、ぼくは思っているからに他ならない。

 

だから、ぼくは当ウェブログでは映画レヴューなど、到底扱いきれない。本一冊書く覚悟でなければレヴューなどとは呼べるものなど、書けないであろうと、思っているからである。

 

ましてや、映画のあらすじを「ネタバレ」などという下品な言葉を使って晒している文章は、レヴューなどとは程遠い俗物的オナニーあるいはマスターベーションの類であると、思っている。なぜなら、それは作品を観ればわかる当たり前のことだけが書かれているからである。

 

観ればわかるのだから、「おれは観たら興奮した!気になるなら観ろ!」と書けばよい。「すごいいいぞ!」くらいでよいと思う。

 

ぼくは好きな映画を何度となく繰り返し鑑賞する。数十回、好きな映画は百回を超える。それでも、監督の意図は、さらに作品に込められた核は、自己満足以外には、大凡当然のごとく読み取れなどしない。

 

なぜならそれは、その映画作品は独自の小宇宙であり、理解を頑なに拒むからである。

 

おそらくだが、監督の思惑などあっさり超越しているに違いない。

 

だからぼくは映画を鑑賞しても、レヴューなど書くつもりは到底ない。誰かにすすめるか、「すげえ興奮する!」とか「やべえ、気持ちいい!」とか、そう叫ぶのが今は精一杯である。

 

もし本気でレヴューを書くなら、命を削る作業になるだろうから、それなら、先に自分で映画を撮る。

 

 

 

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