ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲が自らの感覚で日本を歩きまわって見聞を広めたように、故郷を離れて旅を続けるぼくが、ぼくの感覚でその土地を歩き回って、見たり聞いたり嗅いだり触ったりした、ぼくの見聞録です。

義眼に仕込んだiPhoneカメラによるファウンド・フッテージ型SFホラー作品、マシュー・ラテ監督の『ザ・グレースフィールド・インシデント(原題:THE GRACEFIELD INCIDENT)』

隻眼(せきがん)という言葉がある。

 

これは片方の目そのものや視力を失った状態を指す言葉であり、病気や事故あるいは負傷などによるもの、また先天的な要因の場合もある。外的な要因により片方の視力を失った場合には反対側の眼にも影響を及ぼすようで、片目を失った者の内で隻眼となるのは多くはないそうである。また目そのものを失った場合には義眼を入れたり、眼帯などで隠している場合がほとんどである。

 

隻眼だったと言われる著名人は多く、例えば、第二次ポエニ戦争の英雄でカルタゴの将軍だったハンニバル・バルカ(Hannibal Barca)、独眼竜の異名を持つ伊達政宗、当ウェブログのタイトルモチーフにもなっている小泉八雲、『刑事コロンボ』でお馴染みのピーター・フォーク(Peter Michael Falk)。

 

昨今の日本でもよく知られているのは、タモリ樹木希林、ピーコ、そしてデヴィッド・ボウイDavid Bowie)もそうである。

 

さて今回は、隻眼の話題から義眼というポイントを抽出して、義眼にまつわるSF映画を取り上げてみたい。

 

マシュー・ラテ(Mathieu Ratthe)監督による『ザ・グレースフィールド・インシデント(原題:The Gracefield Incident)』という作品である。

 

 

本作品は、ビデオゲームの開発者である主人公のマシュー・ドノバン(Matthew Donovan)が、週末に山頂のキャンプで友人たちと過ごす様子をドキュメント映像としてこっそり記録するため、iPhoneカメラで隠し撮りをしている最中に巻き起こる恐怖を描いたファウンド・フッテージ的要素を強く持つ作品である。

 

さて本作品の何が義眼と関係があるのかと言えば、マシューが使用しているiPhoneカメラはただのiPhoneカメラではなく、隠し撮りを敢行するためにiPhoneカメラを義眼に仕込んで、自らの目に装着したものなのである。つまりマシューは隻眼だということになる。

 

 

さらにこのマシュー役を演じているのは、監督であるマシュー・ラテ本人なのである。なかなか複雑に要素が入り組んでいて、非常に興味を惹かれる。

 

そして単なるお遊びの隠し撮りだったはずが、衝撃の展開へと進んでゆく。彼らが過ごしている山間部に、その夜隕石らしきものが落下して・・・。

 

雰囲気で言うと、マット・リーヴスMatt Reeves)監督の『クローバーフィールド/HAKAISHA』(Cloverfield)に近い感じの作品なのではないかと思う。

 

 

というわけで、本作品から最新の予告編が公開されているので、興味のある方はぜひご覧いただきたい。

 

 

 

 

 

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