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かつて小泉八雲が自らの感覚で日本を歩きまわって見聞を広めたように、故郷を離れて旅を続けるぼくが、ぼくの感覚でその土地を歩き回って、見たり聞いたり嗅いだり触ったりした、ぼくの見聞録です。

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メキシコの孤島に棲む狩猟生物の恐怖、サンディ・カローラ監督の短編ホラー『シャロー・ウォーター(原題:SHALLOW WATER)』

今回は、SF映画『処刑惑星』(Hunter Prey)などで知られるサンディ・カローラ(Sandy Collora)監督の最新ホラー作品『シャロー・ウォーター(原題:SHALLOW WATER)』の話題を取り上げたい。

 

 

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カローラ監督は、仲間内では“ザ・サンドマン”(The Sandman)というニックネームでも知られており、アーティスト、デザイナー、そして映画制作者という顔を持ち、エンターテインメント業界で30年以上のキャリアを誇る人物である。写真右がカローラ監督、指差しているTシャツの文字がおもしろい、「F◯CK REMAKES」。

 

 

カローラ監督は1988年、17歳という若さでスタン・ウィンストン・スタジオでキャリアをスタートし、 ジョージ・パン・コスマトス(George Pan Cosmatos)監督の『リバイアサン』(Leviathan)や 、グレアム・ベイカー(Graham Baker)監督の『エイリアン・ネイション』(Alien Nation)などの制作に参加している。

 

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その後80年代から90年代にかけて様々なスタジオを渡り歩き、ジェームズ・キャメロン(James Francis Cameron)監督の『アビス』(The Abyss)、スティーヴン・スピルバーグ(Steven Allan Spielberg)監督の『ジュラシック・パーク』(Jurassic Park)、パトリック・リード・ジョンソン(Patrick Read Johnson)監督の『ハロウィン・インベーダー/火星人襲来!?』(Spaced Invaders)、アーヴィン・カーシュナー(Irvin Kershner)監督の『ロボコップ2』(RoboCop 2)、ポール・バーホーベン(Paul Verhoeven)監督の『トータル・リコール』(Total Recall)、そしてバリー・ソネンフェルド(Barry Sonnenfeld)監督の『メン・イン・ブラック』(Men in Black)などなど、実に様々な映画製作に携わっている。

 

そして2000年以降は監督としてメガフォンを握るようになり、クラウドファンディングキックスターターKickstarter)で制作資金援助を受けて、最新作『シャロー・ウォーター』完成に至ったのである。

 

本作品は、サーファーであり、釣り愛好家であり、そしてフリーダイバーでもあるカローラ監督の愛する海と、その海の生物にインスピレーションを受けて制作されている。

 

Exploring the ocean, being inspired by what I discover there and applying that to my art, is the greatest passion in my life.

source:I AM OCEAN BORN… | Montauk Studios

 

「海で見つけたものにインスピレーションを受けて、それを自分の作品で表現することが、私が人生で最も情熱を注いでいることなんだよ!」というようなことを述べている。

 

 

本作品のプロットは、南米メキシコの北西部、北米大陸バハ・カリフォルニア半島との間の南北方向に伸びる細長い湾、コルテス海(Sea of Cortez)と呼ばれる場所にある地図には載っていない小さな島を舞台としている。そして、この島を見つけた6人の漁師が島に上陸するのだが・・・、という物語である。ちなみにタイトルの『シャロー・ウォーター』とは浅瀬を意味している。

 

さらに本作品の肝として、昨今のギミックにまみれたホラー映画には背を向け、かつての輝かしいクラシック・ホラーに立ち戻るというスタンスで制作されている。 

 

フリードリヒ・ヴィルヘルム・ムルナウ(Friedrich Wilhelm Murnau)、ジェイムズ・ホエール(James Whale)、トッド・ブラウニングTod Browning)たちが描いてきた古典ホラー作品における心理的な恐怖、そして70年代80年代を全盛とする素晴らしいホラー映画、ウィリアム・フリードキン(William Friedkin)監督の『エクソシスト』(The Exorcist)、リドリー・スコット(Sir Ridley Scott)監督の『エイリアン』(Alien)、ジョン・カーペンター(John Howard Carpenter)監督の『ハロウィン』(Halloween)、ウェス・クレイヴィン(Wes Craven)監督の『エルム街の悪夢』(A Nightmare on Elm Street)、そしてジョン・マクティアナン(John McTiernan)監督の『プレデター』(Predator)などにインスパイアされているのである。

 

それでは『シャロー・ウォーター』本編を、ぜひご覧いただきたい。本作品の後にも、もうひとつカローラ監督の作品を取り上げるので、興味のある方はそちらもぜひどうぞ。

 

 

いかがだっただろうか?

 

クラシック・ホラー、ユニバーサル・モンスターズ、そして前述の『プレデター』を彷彿とさせる実に素晴らしい作品だと感じる。クリーチャーの造形も見応えがある。ラストはスティーヴン・ホプキンス(Stephen Hopkins)監督の『プレデター2』(Predator 2)みたいになるのかなあ、と思ったりもしたけれど・・・。

 

 

そしてなんと、このクリーチャーのオールド・ケナー風アクション・フィギュアまで制作されている!キックスターターでの資金提供者へのペイバック用であろう、これ欲しいなあ。クリーチャーの名前は「シャーク・ハンター」っていうみたいだね。

 

 

8インチのデカいフィギュアもある!ヨダレが出るほど欲しい。

 

 

では最後に、カローラ監督の別の作品『アークエンジェル(原題:Archangel)』をご覧いただきたい。

 

アークエンジェルとは天使の階級にある大天使のこと。前述の『シャロー・ウォーター』とはまったく趣の異なる作品だが、興味のある方はぜひご覧いただきたい。

 

 

 

 

 

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