ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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スマートスピーカーって怖いよね?ジュリアン・テリー監督による短編ホラー『ウィスパー(原題:WHISPER)』

つい先日、日本でも劇場公開に至ったデヴィッド・F・サンドバーグ(David F. Sandberg)監督による『アナベル 死霊人形の誕生』(Annabelle: Creation)。

 

 

本作品はジェームズ・ワン(James Wan)監督が生み出した『死霊館』(The Conjuring)ユニバース、あるいは「コンジュリング・ユニバース」の一端にあたる作品であり、皆さんご存知、恐怖の人形アナベルちゃんが大活躍するジョン・R・レオネッティ(John Robert Leonetti)監督による『アナベル 死霊館の人形』(Annabelle)の前日譚が描かれている。

 

この一連のコンジュリング作品群、個人的には最新作の『アナベル 死霊人形の誕生』を除いて一応すべて鑑賞済みである。

 

ワン監督による『死霊館』と『死霊館 エンフィールド事件』(The Conjuring 2)、レオネッティ監督による『アナベル 死霊館の人形』の三作品、そして『アナベル 死霊人形の誕生』が、現時点でのコンジュリング・ユニバースを形成している。

 

 

また今後、このコンジュリング・ユニバースはさらなる広がりが予定されており、2018年7月13日米国公開予定のコリン・ハーディ(Corin Hardy)監督による『ザ・ナン(原題:The Nun)』、そしてその後、『死霊館 エンフィールド事件』に登場した“へそ曲がり男”に焦点をあてた『ザ・クルックドマン(原題:The Crooked Man)』の製作の話も持ち上がっているそうである。

 

『ザ・ナン』にはもちろん、前作『死霊館 エンフィールド事件』に恐怖の尼僧役として登場したボニー・アーロンズ(Bonnie Aarons)が再び出演している。

 

その他、以下の写真には、『ヘイトフル・エイト』(The Hateful Eight)や『エイリアン: コヴェナント 』(Alien: Covenant)のデミアン・ビチル(Demián Bichir Nájera)、『アメリカン・ホラー・ストーリー』(American Horror Story) の『呪いの館』や『魔女団』 で知られるタイッサ・ファーミガ(Taissa Farmiga)、そしてジョナス・ブルケ(Jonas Bloquet)の顔が伺えるね。

 

 

ちなみに『ザ・ナン』の撮影自体は今年2017年の6月に終了しており、話によるとすでに予告編映像が存在するとかしないとか言われているが、ぼくの知る限りで公式にはまだ公開されていない。

 

 

さて、そんなコンジュリング・ユニバースの現時点での最新作『アナベル 死霊人形の誕生』米国公開当時に、そのプロモーションの一環として、このコンジュリング・ユニバースを想定した短編作品コンテストが開催されていたことは、ご存じの方もいるかもしれない。

 

つまりジェームズ・ワンのコンジュリング・ユニバースの世界観に則った短編のホラー作品を広く一般に募集し、優勝者には様々な特典が与えられるというものである。

 

そして以前当ウェブログでも触れたのだが、その優勝作品として選ばれたのが、ジュリアン・テリー(Julian Terry)監督による『ザ・ナース(The Nurse)』という短編作品である。

 

関連記事D・F・サンドバーグ監督『アナベル 死霊人形の誕生』公開記念、『死霊館』ユニバース短編ホラー作品コンテストの優勝作品が決定! 

 

そのテリー監督が再び恐怖の短編を制作して公開しているので、今回取り上げてみたい。

 

タイトルは『ウィスパー(原題:Whisper)』、囁きという意味だね。

 

 

Checkout our latest horror short, Whisper. You may want to unplug your echo at night after watching this...

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さて短編なのであらすじは必要ないと思うのだが、この作品のテーマとなっているのは、巷で話題の「スマートスピーカー」あるいは「AIスピーカー」である。

 

これはご存じの方も多いかもしれないが、無線通信接続機能と音声操作アシスタント機能を持つスピーカーのことであり、特に人工知能を搭載しているスマートスピーカーのことをAIスピーカーと呼ぶ。

 

アナログぶっちぎり生活をしているぼくは、そんなものは持っていないし、購入する予定もないが、あるいはこれをお読みの方の中には、当たり前に利用している人も多数いるのではないだろうか。

 

そしてもし、スマートスピーカーをお持ちの方は、本作品を鑑賞した後、この作品で描かれているような恐怖体験をする可能性も否めないので、そんな期待も含めて、ぜひご覧いただきたい。

 

では最後に、本編をどうぞ。

 

 

 

 

 

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