『チャイルド・プレイ』の“チャッキー”でお馴染み、ブラッド・ドゥーリフ出演の超常スリラー『THE CONTROL GROUP』。
アメリカの俳優ブラッド・ドゥーリフ(Brad Dourif)がけっこう好きである。
彼の名を一躍有名にしたのは、1975年公開のミロス・フォアマン(Miloš Forman)監督による『カッコーの巣の上で』(One Flew Over the Cuckoo's Nest)だということはよく知られている。
そして彼はこの作品で、同年の第48回アカデミー助演男優賞にノミネートされている。
ただ個人的にはブラッド・ドゥーリフと言えばなんといっても、アメリカ映画界のマスター・オブ・ホラーのひとりトム・ホランド監督による1988年公開の『チャイルド・プレイ』(Child's Play)であろう。
彼はこの作品の中でブゥードゥー教の秘術によって人形に魂を移し替えた連続殺人鬼チャールズ・リー・レイ役を演じている。そしてもちろん劇中のチャッキーの声は彼が担当しているし、以降のシリーズでも引き続きチャッキーの声は変わらずブラッド・ドゥーリフが担い続けている。
他にも彼は名脇役として様々な作品に出演しており、例えば1984年公開のデヴィッド・リンチ(David Keith Lynch)監督による『デューン/砂の惑星』(Dune)でのパイター・ド・ブリース(男爵家のメンタート)役や、1988年公開のアラン・パーカー(Sir Alan William Parker)監督による『ミシシッピー・バーニング』(Mississippi Burning)でのクリントン・ペル保安官捕役、また2002年公開のピーター・ジャクソン(Sir Peter Robert Jackson)監督による『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』(The Lord of the Rings: The Two Towers)での“蛇の舌”グリマ役などは、非常に印象深い。ジャン=ピエール・ジュネ(Jean-Pierre Jeunet)監督の『エイリアン4』(Alien: Resurrection)とかスコット・スチュワート(Scott Stewart)監督の『プリースト』(Priest)にも出ていたなあ。
さて今回は、彼のわりと最近の出演作、ピーター・ハード(Peter Hurd)監督による『The Control Group』という作品を取り上げたい。
本作品は2014年10月に行われた“Twin Cities Film Fest”で公開の後、2017年5月に米国でDVDとしてリリースされる予定らしい。
ストーリーラインとしては、とある謎の組織が行っている実験の被験者としてマッド・サイエンティストに拉致された5人の大学生男女の恐怖を描いた物語だそうだが、ブラッド・ドゥーリフがもちろんその狂った科学者を演じていることは言うまでもない。
image source : THE CONTROL GROUP - Official Movie Trailer - Brad Dourif -
というわけで、本作品の予告編が公開されているので、興味のある方はぜひご覧いただきたい。
ちなみにブラッド・ドゥーリフは、2017年10月に米国での公開が予定されている『チャイルド・プレイ』フランチャイズの最新作『Cult of Chucky』でも、もちろん再びチャッキーの声を担当しているらしいよ。
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