ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲が自らの感覚で日本を歩きまわって見聞を広めたように、故郷を離れて旅を続けるぼくが、ぼくの感覚でその土地を歩き回って、見たり聞いたり嗅いだり触ったりした、ぼくの見聞録です。

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第2回トロント“春”のホラー&ファンタジー国際映画祭が、2017年4月7日から開催されるよ。

カナダのトロントで行われる映画祭と言うと、カンヌ国際映画祭(Festival International du Film de Cannes)、ベルリン国際映画祭(Internationale Filmfestspiele Berlin)、ヴェネチア国際映画祭(Mostra Internazionale d'Arte Cinematografica)の世界3大映画祭に次ぐ北米最大規模を誇る国際映画祭としての“トロント国際映画祭”(Toronto International Film Festival)がまず頭に浮かぶと思う。

 

トロント国際映画祭は1976年に創設された映画祭で、毎年9月に行われる。そして今年2017年には42回目を迎える。ちなみにカンヌは1946年、ベルリンは1951年、そしてヴェネツィアは1932年にはじまっている。

 

さて、繰り返しになるが、トロントの映画祭と言うとトロント国際映画祭のことだと思われる方が多いかもしれないが、実はトロントは、他にもたくさんの映画祭が開催される場所としても知られている。

 

例えば“Toronto LGBT Film Festival”とか“Toronto Japanese Film Festival”とか“Toronto After Dark Film Festival”とか“Toronto Reel Asian International Film Festival”とか“Toronto Independent Film Festival”とか“Toronto Palestine Film Festival”とか“Toronto Jewish Film Festival”とか“The Blood in the Snow Canadian Film Festival”とか・・・、もう山ほどある。

 

そんな中で今回は、“Toronto International Spring of Horror and Fantasy Festival”という映画祭の話題を取り上げてみたい。

 

Toronto International Spring of Horror and Fantasy Festival

image source : https://www.facebook.com/SpringOfHorror/

 

日本語で言うならば、トロント“春”のホラー&ファンタジー国際映画祭とでもいうことになるのかな、どこぞの“春のパンまつり”みたいな名前だが・・・、映画祭名がやや長い。

 

この映画祭は去年の2016年からはじめられているようで、2017年度で第2回目を迎えるということである。会期は2017年4月7日から4月9日までの3日間、もちろんトロントの、ダウンタウンにあるカールトン・シネマ(Carlton Cinema)で行われる。

 

主催しているのは映画制作者でありジャンル映画愛好家のラリー・テラス(Lari Teräs)とジョン・ルイス(Jon Lewis)のふたり、そして映画祭名からわかるように、ホラー映画、SF映画、ファンタジー映画に特化した映画祭である。

 

Toronto International Spring of Horror and Fantasy Festival

image source : https://www.facebook.com/SpringOfHorror/

 

選考部門は大きく3つに分けられていて、長編映画、短編映画、そしてミュージック・ビデオの部門も存在する。また他の映画祭との差別化を図るために、“Scream Queen/King Competition”というのも行われるようである、つまり悲鳴の女王と悲鳴王の競技会ってことだね。

 

さて、2017年度の公式セレクションには、長編映画10作品、短編映画21作品、ミュージック・ビデオ6作品がエントリーされている。乗りかかった船なので、そのリストもご紹介しておこう。

 

長編作品

  • 『Brackenmore』(イギリス)監督:ジョン・ポール・デイビッドソン(JP Davidson)
  • 『Caught』(イギリス)監督:ジェイミー・パターソン(Jamie Patterson)
  • 『Holy Hell』(カナダ)監督:ライアン・ラプランテ(Ryan LaPlante)
  • 『Occupants』(アメリカ)監督:ラス・エマニュエル(Russ Emanuel)
  • 『Sinister Circle』(ペルー)監督:ドリアン・フェルナンデス・モリス(Dorian Fernández-Moris)
  • 『The Droid』(ベルギー)監督:マルク・ゴールドスタイン(Marc Goldstein)
  • 『The Haunt』(カナダ)監督:デヴィッド・ポール・スコット(David Paul Scott)
  • 『The Spring of Life』(ロシア)監督:ナデシュダ・ヴィタルスカヤ(Nadezhda Vitalskaya)
  • 『The Unwilling』(アメリカ)監督:ジョナサン・ヒープ(Jonathan Heap)
  • 『Who's Watching Oliver』(アメリカ)監督:リッチー・ムーア(Richie Moore)

 

短編作品

  • 『A Quiet Moment』(カナダ)監督:スティーブ・ヴィルヌーヴ(Steve Villeneuve)、マーティン・ブライア(Martin Bruyere)
  • 『Blight』(アイルランド)監督:ブライアン・ディーン(Brian Deane)
  • 『Dreams On Sale』(ルーマニア)監督:ブラド・ブザイアヌ(Vlad Buzaianu)
  • 『Exposure』(スペイン)監督:イグナシオ・F・ロド(Ignacio F. Rodó)
  • 『Glimpse』(カナダ)監督:ジョン・ニコル(John Nicol)
  • 『Graveyard Shift』(カナダ)監督:カルロス・シュベッパー(Carlos Schvepper)
  • Hope』(ノルウェー)監督:アダム・A・ロスルド(Adam A. Losurdo)
  • 『Infirmity』(カナダ)監督:カイル・ハイトネン(Kyle Hytonen)、デレク・ルコジウス(Derek Lukosius)
  • 『Kaddish!』(フランス)監督:エミリン・カスタネダ(Emeline Castaneda)
  • 『Kookie』(カナダ)監督:ジャスティン・ハーディング(Justin Harding)
  • 『Last Call Lenny』(アメリカ)監督:ジュリアン・ラスール(Julien Lasseur)
  • 『Lost Girl』(イギリス)監督:トム・ジェントル(Tom Gentle)
  • 『Pearl』(アメリカ)監督:アシア・キーファン・シャオ(Assia Qianhang Shao)
  • 『Run』(カナダ)監督:ロビン・トレンブリー(Robin Tremblay)
  • 『Stick To Your Gun』(ニュージーランド)監督:モーガン・リー・スチュワート(Morgan Leigh Stewart)
  • 『Stripes』(フランス)監督:ティボ・ピンサード(Tibo Pinsard)
  • 『The Alan Dimension』(イギリス)監督:ジャック・クリンチ(Jac Clinch)
  • 『The Backpage』(アメリカ)監督:ブランドン・レスキュア(Brandon Lescure)
  • 『The Date』(カナダ)監督:スヴェト・ドイチノフ(Svet Doytchinov)
  • 『The Wanderer』(カナダ)監督:スティーヴン・ディルクズ(Steven Dirckze)
  • 『Walking Supply』(カナダ)監督:デレク・バーンズ(Derek Barnes)

 

ミュージック・ビデオ

  • 『Atlas World』(カナダ)監督:モルガナ・マッケンジー(Morgana McKenzie)
  • Halloween Baby』(カナダ)監督:フランク・ポップ・ジュニア(Frank Popp Jr.)
  • 『I Ain't Lazy, I'm Just Dreamin'』(アメリカ)監督:ビル・インプリント(Bill Imprint)
  • 『Johnny Clegg - Take My Heart Away』- High Society Remix -(南アフリカ)監督:ジャロン・クレッグ(Jaron Clegg)
  • 『My Eternity』(アメリカ)監督:ジョナサン・マーティン(Jonathan Martin)
  • 『The Fake Brothers' Bal』(スイス)監督:アンソニー・セドリック・ビューアーニオー(Anthony Cedric Vuagniaux)

 

本当はひとつひとつ簡単にでも作品の内容に触れたいのは山々ではあるが・・・、とんでもない長文になることが予想されるので、個人的に気になった作品については追って別途に取り上げてゆきたいと思っている。

 

では最後に、開催を目前に控えた“トロント春の恐怖と幻想の国際映画祭”から、その公式セレクションのレッドバンドな予告編リールが公開されているので、興味のある方はぜひぜひご覧いただきたい。個人的にはまず、ランス・ヘンリクセン(Lance Henriksen)が出演している作品が気になっちゃったけれどね。

 

あとは、予告編には「短編映画20作品」って出てくるけど、公式サイトでは21作品になってるよなあ・・・、間違えてるのかな。

 

 

 

 

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