ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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新生ペニーワイズの“ハイヤ、ジョージー!”ヴィジュアルが公開、アンディ・ムスキエティ版『イット』のティザー映像公開はいつなのか?

このウェブログでも度々無駄に取り上げている例の最新クラウン映画の話題を取り上げたい。

 

スティーヴン・キング(Stephen Edwin King)の同名小説を原作として1990年にトミー・リー・ウォーレスTommy Lee Wallace)監督によってTV映画化された『イット』(It)のリメイク版、アンディ・ムスキエティ(Andrés Muschietti)監督による2017年版『イット』の最新情報である。

 

2017年の3月10日から3月19日の10日間に渡って、米国テキサス州のオースティンで開催されたSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト、South by Southwest)において、この『イット』の初となるティザー映像が公開されたという話は、ご存じの方も多いかもしれないし、「それ会場で観たよ!」という方もあるいはいるかもしれない。

 

残念ながらこのティザー映像は、現時点でぼくの知る限りではオンライでの一般公開はまだされていない。

 

ところが、この2017年版の『イット』情報を発信する“Stephen King's It 2017”というFacebookにおいて、イギリスの映画雑誌“Empire Magazine”の最新号に掲載されている『イット』の新たなヴィジュアルが公開されている。

 

例のペニーワイズの登場シーンである。

 

 

It

image source : https://www.facebook.com/StephenKingsIt2017/

 

現在までに公開されている本作品のペニーワイズのヴィジュアルは主にポスターイメージのようなものだったのだが、この写真はどうやら劇中のシーンあるいはティザー映像に使われているシーンのようである。そしてもちろん『イット』愛好家の方はご存知のように、これはあの有名なシーン。

 

“どもりのビル”ことビル・デンブロウの弟ジョージーが、兄に作ってもらった新聞紙製の小舟を追いかけて行った先の排水溝の中から、不気味なクラウンが顔を覗かせてジョージーの名前を呼ぶ場面、「ハイヤ、ジョージー!」なシーンである。

 

ちなみに1990年版のシーンは以下のようなヴィジュアル、このシーンを見てから雨の日の排水溝には近付かいないようになったという方も、おそらく多いのではないだろうか。

 

It

image source : http://cdn.collider.com/wp-content/uploads/2016/06/it-pennywise-1.png collider.com

 

さて、今回公開された写真と過去のものを見比べてみると、ジョージーの黄色い雨合羽や排水溝の雰囲気などは、ある程度同様に描かれているように伺える。しかし、一つ問題がある。肝心のペニーワイズの存在感である。

 

かつての1990年版でティム・カリー(Tim Curry)が演じた異常に不気味なペニーワイズを、この2017年版ではスウェーデンの俳優ビル・スカルスガルド(Bill Skarsgård)が演じているのだが、写真を観る限りだと・・・、あれ・・・、あんまり怖くないよね・・・、デーブ・スペクター・・・?と感じてしまうのはぼくだけだろうか。

 

まあこの一枚だけでは当然作品全体のクオリティーは察し難いということもあるし、本編をすでに鑑賞したスティーヴン・キング曰く“ワンダフル”な仕上がりだとのことなので、一応期待はしているが・・・、果たして。

 

というわけで、SXSWで公開されたというティザー映像も程なくして一般公開されると思うのだが、ひとまずはそれを楽しみに生きてゆこうと思う。

 

最後に、公式ティザーはまだないけれど、なんだか『プロメテウス』(Prometheus)っぽいファンメイドの2017年版『イット』のティザーを、これは前にも取り上げたけれど、興味のある方はどうぞ。

 

 

 

 

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