ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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衝撃的な国際テロリスト追跡映像、パブロ・オルロゥスキー監督の『S.I.T.E』がスゴすぎるしコワすぎる。

パブロ・オルロゥスキー(Pablo Orlowsky)というメキシコ出身の映像作家の話題を取り上げたい。

 

彼についてはあまりにも情報が少ないので詳しいことはよくわからないのだが、コンピューター・サイエンスやアドバータイズメント・コミュニケーションを学んだ後、8mmカメラを持って世界中を旅して回り、独学での映像制作を基礎としてディレクター活動を開始したということである。

 

現在では中央アメリカ北東部に位置するベリーズを拠点に多くの映像作品を制作しているらしいが、そのほとんどが未公開だとのこと。

 

ちなみにたまたま見つけた彼の作品が2つあり、ここで取り上げてみたい。

 

まずは『Jacques in the Box』という作品、このタイトルはご存知のように例のクラウンが飛び出してくる“ビックリ箱”のことであるが、作品自体には顕著にジャック・イン・ザ・ボックスとの関連は伺えない。

 

内容としてはミュージック・ビデオのようなスタイルなので、タイトルはその楽曲のタイトルというわけである。

 

ただ映像としては、オカルト的あるいはドラッグ的な趣を有している。

 

ちなみに楽曲として使用されているのは世界三大テクノDJと呼ばれるフランスのミュージシャンでDJのローラン・ガルニエ(Laurent Garnier)のもののようであるが、公式な作品なのかどうかは不明。

 

興味のある方は、まずこちらの作品からご覧いただきたいが、個人的にメインで取り上げたいのはもう一方の作品である。

 

ではまずこちらを。

 

 

さて、では次に進みたい。

 

同監督による『S.I.T.E』 という作品である。

 

この作品は2008年に行われた第3回札幌国際短編映画祭(The 3rd Sapporo International Short Film Festival and Market / 3nd Edition)にて、インターナショナルプログラムのひとつとして上映されたようである。

 

ちなみにこのタイトルの正式名称は“Search for International Terrorist Entities”というもの。つまり「国際テロ組織を追跡せよ」とでもいう意味かな。

 

S.I.T.E

image source : S.I.T.E

 

こちらの作品も個人的な見解だが、非常にオカルト要素の強いものだと感じる。そして前述の『Jacques in the Box』もそうなのだが、見方によってはすごく恐怖感を抱いてしまう。しかし同時に異常に惹き込まれる。やはりドラッグ性が強いということかな。

 

というわけで、興味のある方はぜひご覧いただきたい。こちらの作品はすごくオススメである。おそらく何度も観返したくなるはずである。あるいは、ちょっと怖いから・・・、一度観たら怖くて見られないよ、という方もいるかもしれないけれどね。

 

では、どうぞ。

 

 

 

 

Excess Luggage

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Unreasonnable Behaviour

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月白貉 - Mujina Tsukishiro