ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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日曜日の午前中に最適なゾンビ映画、スタイリシュでスピード感のある『DEEP 6』。

今回の「ぼくと、ホラー。」は、ホラー映画の細分化ジャンルの王道、ゾンビ映画を取り上げてみたい。

 

ゾンビ映画の始祖とも言えるジョージ・A・ロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(Night of the Living Dead)以来、昨今までに実に様々なゾンビ映画が製作されている。

 

個人的には彼のもっともメジャーなゾンビ作品、『ゾンビ』(Dawn of the Dead)や『死霊のえじき』(Day of the Dead)で描かれている楽園感が非常に好きであるが、今最も注目されているゾンビ作品と言えば『ウォーキング・デッド』(The Walking Dead)シリーズであろうと思う。しかし、ぼくはまだシーズン1までしか観ていない・・・。

 

さて、取り上げるのは「18 Lives Productions」の製作による短編のゾンビ映画『Deep 6』(ディープ6)、監督はスコット・マクナマラ(Scott McNamara)とケヴィン・マクナマラ(Kevin McNamara)。

 

Deep 6

image source : 18 Lives Productions - YouTube

 

ロサンゼルスでテロ事件が起こり、細菌兵器が使用されたというような話から幕を開ける物語である。非常にスピード感がありなかなかスタイリッシュなゾンビ映画。短編のゾンビ映画は往々にしてチープな作りの場合が非常に多いのだが、この作品は一味も二味も違う。日曜日の遅い朝食の後に、窓から差し込む気持ちのよい冬の朝日を浴びながら鑑賞するには最適なゾンビ映画かと感じる。

 

ちなみにタイトルになっている『Deep 6』とは遺体を埋める時の深さである6フィートを表す言葉だそうであり、つまりは埋葬を意味する。さらには、劇中で使用されているマリリン・マンソンの曲にも、おそらくは掛かっているのかな。

 

というわけで、お出かけ前のひとときに、ぜひこのゾンビ映画をどうぞ。 

 

 

 

 

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