ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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祖母から語り聞かされた森の秘密、降りかかる災厄から身を守る『THE BIRCH』の魔術。

さて、こんにちは、今回から勝手に、『ぼくと、ホラー。』と題して、インターネット上に徘徊するホラー作品を定期的に取り上げていきたいと思う。

 

もちろん初回の一回で終わるかもしれないし、三日スキンヘッドで終わるかもしれないし、未来永劫ぼくが死んでも続くかもしれない。

 

今回取り上げるのは、『The Birch』(ザ・バーチ)という短編作品、バーチとは樺(カバノキ)のことである。

 

The Birch

image source : Bloody Cuts Films - YouTube

 

監督はベン・フランクリン(Ben Franklin)とアンソニー・メルトン(Anthony Melton)、原作はクリフ・ウォレス(Cliff Wallace)。「Crypt TV」(クリプトTV)の協力により制作され、「Crypt TV」と「Bloody Cuts」(ブラッディー・カッツ)にて公開されている。

 

日本ではあまり日常的なことではないかもしれないが、西洋には魔術というものが存在していて、ある側面においては日常的なものになっている。もちろん日本にも独自の魔術は存在するが、そういうった部類のものの多くは宗教や信仰に深く結びついている場合が非常に多いため、昨今の信仰心の希薄な日本においては、自ずと魔術も影を潜めていると感じる。

 

ちなみに魔術というと負のイメージを連想するかもしれないが、あの負のイメージはキリスト教会が魔術師たちを敵対勢力とみなした時代の影響によるところが大きく、魔術とは実際には土着の信仰と古い叡智の流れの融合的なものであり、当然すべての事柄と同じく正と負の両面を持ち合わせたものである。

 

そしてこの『The Birch』は、代々家族に伝わる森の魔術の物語である。

 

個人的にはすっごく好きな部類の作品。

 

では、お暇な方はぜひご覧ください、ごゆっくりどうぞ。(スマートニュースなどからは以下の動画は表示されないかもなので、WEBからどうぞ。)

 

 

 

 

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月白貉