ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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盲目のジェダイ侍vs.シスの歌舞伎暗黒卿、スター・ウォーズ時代劇『STAR WARS SAMURAI : THE BLIND JEDI』が奇妙で素敵。

2016年12月16日、ついに今日から全世界同時公開となる『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(Rogue One: A Star Wars Story)!

 

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本筋ではなくアナザー・ストーリーということで、個人的には前回の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(Star Wars: The Force Awakens)時ほど盛り上がっていないが、話によれば映画としてのクオリティーもなかなか高いとのこと。

 

ちなみにずいぶん序盤の予告編は観ているが、最新の予告編の類は一切観ていないし、デス・スターの設計図を強奪しに行くということくらいしか頭に入れていない。あとはカンフー映画好きとしてドニー・イェンが出演していることが気になっているくらい。事前情報をあまり摂取しないのは、いずれ本編を観る気満々だからである。

 

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というわけで、今日は久しぶりに『スター・ウォーズ』の話題を取り上げたいと思っている。

 

スター・ウォーズ』と言えば、もはやアメリカの大衆文化の実に大きな部分を占めている要素であり、いちカルチャーとでも言うべき存在である。世界中に熱狂的なファンも多く、そうなってくると自ずとファンメイドのトリビュートやオマージュの映像作品、あるいはファンアートも実に多種多様なものが制作されて世に溢れている。

 

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そんな中で、ユニークな作品を見かけたので、ご紹介してみたい。

 

YouTubeにチャンネル展開する「beatdownboogie」の制作による『スター・ウォーズ』トリビュート作品、『Star Wars Samurai : The Blind Jedi』。

 

Star Wars Samurai : The Blind Jedi

image source : https://www.facebook.com/beatdownboogie/

 

スター・ウォーズ・サムライ:盲目のジェダイ』とでもいった邦題になるだろうかと思うが、なかなか奇妙な雰囲気でおもしろい。おそらくであるが、前述の『ローグ・ワン』においてドニー・イェンが演じている盲目の戦士チアルート・イムにちなんだものではないのかと思うのだが、果たして。

 

そして、シスの暗黒卿めいた敵役として登場するのは隈取をした完全な歌舞伎役者、外国人の思い描く日本の時代劇が今でも本当にこんな雰囲気なのかどうかは定かではないが、この作品はあえての日本パロディであることを願うばかりである。まあもともと『スター・ウォーズ』自体が日本の時代劇に多大な影響を受けて作られているのだから、こういう表現はある意味では正統派なのかもしれない。チアルート・イムだってカンフーマスターでこそあるが、あれは座頭市をイメージしたものかもしれないし、ダース・モールだってどう見ても歌舞伎である・・・。

 

というわけで、お暇な方は本編をどうぞ。

 

 

 

 

映画: 物置にいる白い布をかぶった恐怖、デヴィッド・F・サンドバーグ監督の『ATTIC PANIC』。

映画: 南米エペクエン廃墟の恐怖、ルチアーノ・オネッティ最新作『Los Olvidados / What the Waters Left Behind』。

TVドラマ『ツイン・ピークス』ファンアート計画、街の入口が例の異世界になりつつある風景。

映画アルプス山奥の健康施設に隠された不気味な謎、ゴア・ヴァービンスキー監督の最新作『A CURE FOR WELLNESS』。

映画: クリストファー・ロイドが演じる連続殺人鬼、『I AM NOT A SERIAL KILLER』で描かれる正気と狂気のカオス。

アニメーション: ママの彼氏はバードマン、優しくも不気味なアニメーション作品『Chez moi』に漂う混沌。

TVドラマ『ツイン・ピークス』のオープニングに、例の3人が立っている風景。

 

 

月白貉