ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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“WINTER IS HERE”な『ゲーム・オブ・スローンズ』に彩られたラップランドの冬季限定ホテル「スノーヴィレッジ」に泊まりたい!

フィンランドラップランドと呼ばれる地域に、毎年冬季限定で姿を現す「スノーヴィレッジ(SnowVillage)」という場所が存在する。

 

これは近隣の川から切り出した氷で建造されるホテルやレストランを有する複合施設であり、ホテルがあるということは当然、この北極圏の限界線の北にある地に宿泊も可能である。

 

さて、このスノーヴィレッジは毎年様々なテーマに則り地元の建築家によって建造されているようなのだが、2017年から2018年をまたぐ本シーズンのコンセプトは、なんとHBOノルディック(HBO Nordic)とのコラボレーションによる『ゲーム・オブ・スローンズ』となっている。

 

 

スノーヴィレッジの建造には約一ヶ月ほどしかかからないそうなのだが、本シーズンの目玉である『ゲーム・オブ・スローンズ』仕様のホテルのスイートルームの内装は、ロシア、ウクライナポーランド、ラトヴィアから集結した氷彫刻のプロフェッショナルの手によるものだということである。

 

 

では実際のスノーヴィレッジの様子の一部を取り上げておこう。

 

 

 

 

 

 

 

なんということだろうか、いち『ゲーム・オブ・スローンズ』愛好家としてこのホテルに泊まらずに死ぬワケにはいかない!と、いまこの刹那涙がこぼれてきた。なぜならたぶん、のっぴきならない事態か、あるいは神の奇跡が起こらない限り、ぼくが本シーズンにフィンランド奥地に足を運ぶことなどないからである。ぼくがホワイト・ウォーカーに抱かれて眠りにつくこと無く、『ゲーム・オブ・スローンズ』仕様のスノーヴィレッジは消え去ることとなるだろう。

 

人生とは、限りなく深い悲しみと大いなる傷みでしかない。

 

まあしかし、『ゲーム・オブ・スローンズ』が2011年に放送開始されて以来、巷では「Winter is coming !」、「ウィンター・イズ・カミング!」と叫ばれてきたが、2017年のシーズン7で遂に、その言葉は「Winter is here !」、「ウィンター・イズ・ヒア!」へと移り変わった。すなわち、スノーヴィレッジのテーマとしては、これほどふさわしいものはなかったのであろう。

 

ちなみにぼくは自称『ゲーム・オブ・スローンズ』愛好家ではあるが、シーズン7どころか、まだシーズン6に足を踏み入れてもいない、丘サーファーの如きStill「Winter is coming !」派に属している。そのため遅ればせながらの2018年の抱負としては、現行最新シーズンを鑑賞し終え、「Winter is here !」と大手を振って絶叫しながら町を闊歩することである。

 

そして願わくば、ラップランドの氷が解けて本シーズンのスノーヴィレッジが消え去る前に、彼の地を訪れてみたいものである。

 

というわけで、フィンランドに行くなんて朝飯前だよ!という上層ブルジョワジーの方々は、ぜひ“冷やかし”にでも行っていただきたい。

 

では最後のおまけに、『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン7放送直前に公開された夏至ティザーを取り上げておくので、興味のある方はご覧いただきたい。

 

 

 

 

 

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