ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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『ターボキッド』のRKSS監督による最新作『サマー・オブ 84(原題:Summer of 84)』が2018年サンダンス映画祭に登場!

以前に当ウェブログでも話題に触れた衝撃的な面白さを誇る『ターボキッド』(Turbo Kid)の制作ユニット、RKSSこと、アヌーク・ウィッセル(Anouk Whissell)、フランソワ・シマール(François Simard)、ヨアン=カール・ウィッセル(Yoann-Karl Whissell)の共同監督による最新作が、なんと2018年のサンダンス映画祭にお目見えするとのことである。

 

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製作は「ガンパウダー&スカイ(Gunpowder & Sky)」、そして作品のタイトルは『サマー・オブ 84(原題:Summer of 84)』、つまりストレートな邦題にするならば、『84年の夏』となる。

 

 

 

物語はタイトルの通り1984年の夏、主人公は完璧な自由と青春に包まれた14歳の仲良し少年グループ4人。そのグループのひとりデイヴィ・アームストロングがある日ふとした疑問を抱く。「おれの家の近所に住んでいる警察官の男、あいつもしかしてニュースで話題の連続殺人鬼じゃねえ?」。その真相を確かめるため、少年たちは調査を開始するのである。 

 

主役の少年4人を演じるのは、デイヴィ・アームストロング役のグラハム・バーチャー(Graham Verchere)、トミー・イーツ・イートン役のジュダ・ルイス(Judah Lewis)、デール・ウッディ・ウッドワース役のカレブ・エメリー(Caleb Emery)、カーティス・ファラデイ役のコーリー・グルーター・アンドリュー(Cory Gruter-Andrew)。

 

 

 

この少年グループの存在と、懐かしきアメリカの町を覆う怪しげな影の雰囲気は正に、リチャード・ドナー(Richard Donner)監督の『グーニーズ』か、ロブ・ライナー(Robert "Rob" Reiner)監督の『スタンド・バイ・ミー』か、マット・ダファー(Matt Duffer)とロス・ダファー(Ross Duffer)のザ・ダファー・ブラザーズによる『ストレンジャー・シングス 未知の世界』(Stranger Things)か、あるいは昨年2017年に猛威を奮ったホラー映画、アンディ・ムスキエティ(Andrés Muschietti)監督の『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(It)か、それらの片鱗を感じさせるものである。

 

上記の作品の中にはスティーヴン・キング(Stephen Edwin King)の小説を原作とする作品が二作品も含まれているが、こういったアメリカの田舎町における少年たちの光と影を描いた作品群の原点のひとつは、やはり『スタンド・バイ・ミー』なのではないだろうか。

 

というわけで、本作品の予告編映像を取り上げておくので、興味のある方は是非にもご覧いただきたい!

 

『ターボキッド』のクオリティーから考えて、期待せざるをえない作品である。

 

 

 

 

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