ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲が自らの感覚で日本を歩きまわって見聞を広めたように、故郷を離れて旅を続けるぼくが、ぼくの感覚でその土地を歩き回って、見たり聞いたり嗅いだり触ったりした、ぼくの見聞録です。

follow us in feedly

明
明

南大西洋の孤島に隠された秘密、ザヴィエ・ジャン監督『コールド・スキン(原題:COLD SKIN)』

スペインの人類学者であり、小説家、ノンフィクション作家としても知られるアルバート・サンチェス・ピノール(Albert Sánchez Piñol)の同名小説を原作とする『コールド・スキン(原題:Cold Skin)』というホラー作品を取り上げたい。

 

 

本作品の監督を担うのは、『フロンティア』(Frontière(s))や『ヒットマン』(Hitman)のザヴィエ・ジャン(Xavier Gens)である。

 

フロンティア スペシャル・エディション [DVD]

フロンティア スペシャル・エディション [DVD]

 

 

ジャン監督は、以前当ウェブログでも取り上げた『ザ・クルゥーサァフィクシャン(原題:The Crucifixion)』の監督でもある。

 

関連記事悪魔祓いで尼僧を殺害し投獄された司祭、実話に基づく悪魔映画『THE CRUCIFIXION』。

 

 

さて物語は、第一次世界大戦後の南大西洋南極大陸に近い場所にある孤島を舞台としている。そして、この島に気象観測員として訪れることになった主人公の男性が体験する恐怖が描かれている。

 

この島には、島を訪れた主人公以外にたった一人だけ住人が存在するのだが、それ以外にも人間ではない謎の生物が棲息しており、原作によればそれはカエルに似た奇妙な生物だと記されている。

 

また映画版の内容は定かではないが、原作では、島の唯一の住人である男性が、前述の奇妙な生物のメスを飼いならしており、さらにはアナリスと名付けられたその生物は単に飼いならされているだけではなく彼の恋人で、性的な関係まで結んでいることが判明するという、なかなかコワい物語である。

 

 

 

本作品には前述のように原作が存在するが、一方でハワード・フィリップス・ラヴクラフト(Howard Phillips Lovecraft)の世界観に大きな影響を受けて制作されているようである。 ラヴクラフトの作品に度々登場する異種交配というテーマ、そして島の状況には『インスマウスの影』の影響もうかがえる。そもそもの原作自体がラヴクラフトの影響下にあるのかもしれないが・・・。また映画版における生物のコンセプトデザインも、カエルというよりはインスマウスのような半魚人であり、その肌は魚類か爬虫類のような鱗で覆われている。

 

 

 

出演は、デヴィッド・オークス(David Oakes)、アウラガリード(Aura Garrido)、そしてレイ・スティーヴンソン(Ray Stevenson)、島を訪れる主人公役がおそらくデヴィッド・オークスで、島の唯一の住人を演じているのがレイ・スティーヴィンソンだと思う。アウラガリードは女性クリーチャー役である。

 

 

というわけで、本作品は2017年10月20日のスペイン公開を皮切りに、続いて米国でも公開されるようだが、おそらく日本での劇場公開には至らないだろうなあ・・・。

 

では最後に、本作品初となる予告編映像が公開されているので、興味のあるかたはぜひご覧いただきたい。

 

 

 

 

ザ・ホード 死霊の大群 [DVD]

ザ・ホード 死霊の大群 [DVD]

 
ディヴァイド(Blu-ray Disc)

ディヴァイド(Blu-ray Disc)

 

 

短編映画暇を持て余した神の遊び、ニール・ブロムカンプ監督のオーツ・スタジオ最新作『ゴッド:セレンゲティ(原題:God: Serengeti)』

 

SF映画接合体ってなんだ!ニール・ブロムカンプ監督のオーツ・スタジオが放つ第4弾作品『ザイゴート(原題:ZYGOTE)』

 

ホラー映画ジャウマ・バラゲロ監督最新作、悪夢の超常スリラー『ミューズ(原題:MUSE)』のティザー映像が公開!

 

ホラー映画クリストファー・ロイド出演の悪夢スリラー、ジャウマ・バラゲロ監督『ミューズ(原題:MUSE)』

 

ホラー映画そのポラロイドカメラで写真を撮ってはいけない!ラーズ・クレブバーグ監督『ポラロイド(原題:POLAROID)』

 

映画メキシコのサブカルチャーを詰め込んだ犯罪ドラマ、ライアン・プロウズ監督『ローライフ(原題:Lowlife)』

 

ホラー映画5人の警官が目にした地獄の入り口、キャン・エヴレノール監督『バスキン(原題:Baskin)』

 

月白貉 - Mujina Tsukishiro