ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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『バタリアン』で葬儀屋アーニーを演じていたドン・カルファ、誕生日の2日前に76歳で死去。

古い思い出に残る映画に出演していた俳優、特に際立って印象的な役柄を演じていた人物がこの世を去ったと聞くと、なにか心に小さな穴が空いたような気分になる。

 

何かそれは、例えば家族のような身近な人間の死とは、別なもののように感じる。

 

ダン・オバノンの監督した映画『バタリアン』(The Return of the Living Dead)で、葬儀屋のアーニー・カルテンブルンナー(Ernie Kaltenbrunner)役を演じていたドン・カルファ(Don Calfa)が、2016年12月1日、カリフォルニア州パームスプリングスの自宅で、彼の77歳の誕生日の2日前にあの世に旅立ったと聞いた。

 

Don Calfa

 

彼はTVや映画で40年以上のもキャリアを持つ俳優だったが、元々は美術の世界を志していたという。

 

バタリアン』の劇中では、ヘッドフォンで音楽を聞きながらパイプを咥えて死体を処理しているシーンが実に印象的だった。

 

ちなみにあの時は何を聴いているのかと言えば、ジョン・レノンのアルバム『マインド・ゲームス』(Mind Games)だそうである。

 

当たり前のことだけれど、こうやってかつてぼくたちに夢を与えてくれた俳優たちが、知らない間に次々とこの世を去っていってしまう

 

そして、当たり前のことだとわかっていても、やはり心には小さな穴が空くのである。

 

さようなら、ドン・カルファ、またいつかどこかで。

 

最後に、『バタリアン』の予告編を。

 

 

 

 

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月白貉