ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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ブロディ×バンデラス×マルコヴィッチ、そして狂犬!スポール・ソレット監督『バレット・ヘッド(原題:Bullet Head)』

映画をチョイスする際に、あなたはどんな基準をもっているだろうか?

 

ぼくはと言えば、えっとねえ、まあいろいろあるけれど、大きな要素だと監督とか、原作の小説なり漫画なり、あるいは同様のインスパイア元があって且つそのベースに興味がある作品とか、ホラー映画の細分化ジャンルで言えばヴァンパイアや悪魔が絡んでいる作品とか、まったくそれらにあてはまらなくても、たまたま目にした“あらすじ”とかポスターヴィジュアルとか予告編にがっつり心を奪われたものという、言わばまったくの偶然の出会いとかもある。

 

偶然という部分で言えば、個人的には「偶然」なんて概念はそもそもありえないと思っているからそんな時は見落としている何かの基準があるはずだけれど、それはまた別の話なので先に進もう。

 

あっ、ちなみに、ぼくは誰かのオススメとか、世間的な評判とかで映画を選ぶことは結構少ない。だから「あの映画超絶面白かったよ!」なんて言われると、しばらく時間を置かないと観る気にならないこともある。なぜなら、面白いかどうかすらわからないで観たほうが純粋に作品を楽しめるでしょ。だから自分としても、見ず知らずの誰かに熱烈に作品をすすめるということは極力しないようにしているが、あまりにも素晴らしかった作品に関しては、適当に「すごいから観てね。」とは言いがちである。

 

さて、もうひとつ映画をチョイスする大きな基準として、出演している俳優っていうのは結構重要かもしれないね。俳優で鑑賞する作品を選ぶというのは、大いに有り得る。

 

というわけで今回は、内容云々は置いておいて(もちろんちょっとは気になるけれど)、出演者で気になった作品を取り上げてみたい。

 

ポール・ソレット(Paul Solet)監督による『バレット・ヘッド(原題:Bullet Head)』である。

 

Bullet Head

image source: Bullet Head Official Trailer (2017) - Adrien Brody, Antonio Banderas, John Malkovich - YouTube

 

物語の概要は、倉庫に閉じ込められた三人の犯罪者の物語だそうである。話によれば、ルイス・ティーグ(Lewis Teague)監督による『クジョー』(Cujo)と、クエンティン・タランティーノ( Quentin Jerome Tarantino)監督による『レザボア・ドッグス』(Reservoir Dogs)を混ぜ合わせたような作品だそうだが・・・。

 

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そして本作品で主役の三人を演じている俳優がなかなか曲者揃いな点が、この作品が気になる理由であることは言うまでもない。

 

その三人というのは、エイドリアン・ブロディ(Adrien Brody)、アントニオ・バンデラス(Antonio Banderas)、そしてジョン・マルコヴィッチ(John Malkovich)である。

 

 

エイドリアン・ブロディは最近ではウェス・アンダーソン(Wesley Anderson)のお気に入りのようだが、古くはテレンス・マリック(Terrence Malick)監督の『シン・レッド・ライン』(The Thin Red Line)やスパイク・リー(Shelton Jackson "Spike" Lee)監督の『サマー・オブ・サム』(Summer of Sam)などにも出演している。

 

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アントニオ・バンデラスと言えば、やはりロバート・ロドリゲス(Robert Anthony Rodriguez)監督による『デスペラード』(Desperado)の圧倒的インパクトが頭を漂っているが、他にも個人的にはジョン・マクティアナン(John McTiernan)監督の『13ウォーリアーズ』(The 13th Warrior)のアラブ人役なども好きである。

 

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そしてジョン・マルコヴィッチ、容姿に見合ったクレイジーな役柄が目立つ彼の出演作として個人的な好みは、ウォルフガング・ペーターゼン(Wolfgang Petersen)監督の『ザ・シークレット・サービス』(In the Line of Fire)とか、サイモン・ウェスト(Simon West)監督の『コン・エアー』(Con Air)にも出ていたね。

 

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好きな俳優が一人か二人出演している作品というのは結構あるかもしれないが、三人となるとグンと数は減るだろう。二人と三人の差は大きいのである。

 

というわけで、なかなか豪華な顔ぶれが揃った本作品の予告編映像を最後に取り上げておくので、「三人とも大好き!」という方はもちろん、一人でも当てはまった方は、ぜひご覧いただきたい。

 

 

 

 

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