ロボットへの思いを描いた追憶SFファンタジー、イアン・バックノール監督の『SEVERED DREAMS』。
子供の頃、とっても好きだったことや、すっごく大切だったものって、今でも自分の掌の中にしっかり握り締め続けているだろうか。
ぼくはどうだろうなあ。
しっかり握り締め続けていようと思ってはいるけれど、成長する段階で色々なことに気を取られている内に、そしてもちろん今でも、日々のわけの分からない苦しみや悩みにかまけている内に、握っているつもりの掌の力は緩み、時には握るのも忘れて、多くのものが零れ落ちていってしまったかもしれない。
そしてそういうことに、時々ふと気が付くことがある。
掌に残ったいつかの感触って、しっかり覚えている。でも、残っているのは感触だけで、そこにはもう何もなくなっているかもしれない。
さて、今回取り上げるのは、ロボットをテーマにした短編作品。けれど、このウェブログで頻繁に取り上げるような怖い話ではなく、怖くはない話である。
イアン・バックノール(Ian Bucknole)監督による『Severed Dreams』という作品、“断ち切られた夢”とでもいう意味かな。
image source : Severed Dreams
彼は元々フリーランスの映画監督として活動していたようだが、近年はルーカスフィルムのビデオ制作部門に入社し、『スター・ウォーズ』(Star Wars)などのプロジェクトに関わった仕事をしているということである。
そして物語は前述のようにロボットの話なのだが、つい先日取り上げたような恐怖の近未来的な話ではない。怖いやつが観たい方は、以下の記事など参考にしていただきたい。
関連記事:ターミネーターみたいにさ、ロボットは絶対に安全だよっていうSF短編作品『Blinky™』。
というわけで、短編作品にあらすじなど不要だね。興味のある方は、ぜひにもご覧いただきたい。今日のイチオシである。
映画:2017年の夏は『遊星からの物体X』Tシャツで決まりでしょ、たぶん。
映画:新生ペニーワイズの“ハイヤ、ジョージー!”ヴィジュアルが公開、アンディ・ムスキエティ版『イット』のティザー映像公開はいつなのか?
映画:イナゴの月明かりの夜にカルト教団が呼び出す悪魔、チャド・アーチボールド監督の『THE HERETICS』。
映画:衝撃的な国際テロリスト追跡映像、パブロ・オルロゥスキー監督の『S.I.T.E』がスゴすぎるしコワすぎる。
映画:ターミネーターみたいにさ、ロボットは絶対に安全だよっていうSF短編作品『Blinky™』。
アニメーション:水棲生物たちのレジスタンスを描く『THE INCIDENT AT TOWER 37』、悔い改めなければいずれ人間は滅びるだろうよ。
映画:『遊星からの物体X』にトリビュート、“ゾンビ・ゾンビ”のミュージック・ビデオ『Driving This Road Until Death Sets You Free』。
月白貉 - Mujina Tsukishiro