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ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲が自らの感覚で日本を歩きまわって見聞を広めたように、故郷を離れて旅を続けるぼくが、ぼくの感覚でその土地を歩き回って、見たり聞いたり嗅いだり触ったりした、ぼくの見聞録です。

呼び出してはいけない西洋コックリさん、『DON’T MOVE』に隠された邪悪な遊戯の玉手箱。

今年もあと二日、とは言っても正直、ぼく自身は近年、今年も来年も、今日も明日も、今この刹那も一秒後も、ある意味ではすべてひとつの連続的なヒトベタのものにしか思えなくなってきている。

 

生きるとか死ぬとか、そういうものの先にある何かをもう少し見極めなければ、ここにいる自らの存在の意味には到達できないだろう。

 

というわけで、今日も今日とて「ぼくと、ホラー。」に参りたい。

 

今回取り上げるのは、「Bloody Cuts」(ブラッディ・カッツ)の提供による『DON’T MOVE』(ドント・ムーブ)という短編作品。

 

DON’T MOVE

image source : BLOODY CUTS on Vimeo

 

監督はアンソニー・メルトン(Anthony Melton)、そして脚本はデヴィッド・スコリオン(David Scullion)。

 

物語は、ある夜に友人たちが集まって行われた遊び半分の降霊会の後半部分から幕を開ける。テーブルの上には「ウィジャボード」(Ouija board)が置かれていて、その上で透明のグラスが不気味に回り続けている・・・。

 

ウィジャボードというのは、欧米における降霊術もしくは心霊術を娯楽化した、遊び半分のいわば降霊術モドキのために用いる文字版のことである。日本でも同様のものが存在するのでご存じの方も多いかもしれない、そう、日本で言うところの「こっくりさん」に使用するための例のアレ、「あいうえお」やら「鳥居」を描いた紙切れと同じもの。

 

ちなみにこのウィジャボードは、19世紀に最盛を誇った心霊主義に起源をもつ道具であり、1892年にパーカー・ブラザースという会社がその娯楽版のゲーム用品として発売したことが始まりになっているという。使い方云々に関してはこっくりさんのそれとさほど変わらない。

 

余談だが、アメリカ海軍では航空母艦等で艦載機等の駐機・格納・発着艦計画を検討するための机上演習盤のことを同じく「ウィジャボード」と呼ぶそうであるが、その由来については不明らしい・・・、なんだかそれは不気味な話だなあ。

 

というわけで、寒さの増す年末はコタツに入って、丸くなった猫や犬でも食い千切りながらホラー映画を観るに限る。本作品はそんな真冬の余暇にぴったりなものであろう。

 

ぼくはと言えば、家には暖房器具が一切なく、極寒の部屋の中で手袋をしてダウンジャケットを着込んで、この文章を書いている。頻繁にマウスを握る右手が氷のような机に密着している時間が長いためか、重度のシモヤケで指がフランクフルトのように腫れ上がって肉が裂け、血が流れ出している(これは事実)・・・。実はそれが現実的には今この刹那一番のホラー。

 

話がそれたので引き戻そう、本作品にはこっくりさんだけではなく、日本の伝統的な“恐い遊び”の要素の影も見受けられる。古い遊びというものには、大抵は邪悪な側面が存在する。

 

あっ、このウェブログではこっくりさんについても何度か触れているので、もし興味のある方はページの一番下のブログ内検索で、カタカナの「コックリ」と入力して探してみてね。ちなみに以下のような物語もあるよ。

 

関連記事祖父が教えてくれた、ハイパーコックリさんの話。

 

話が長くなったので、このあたりで。

 

では、年末の暇つぶしに、ホラーなひとときをどうぞ。 

 

 

 

 

映画ベッドの下に何かがいる恐怖、『UNDER THE BED』の深淵。

映画その恐怖はリアル?バーチャル?、ヘッドセットが誘う仮想現実ホラー『NightmARes』。

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月白貉