ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲が自らの感覚で日本を歩きまわって見聞を広めたように、故郷を離れて旅を続けるぼくが、ぼくの感覚でその土地を歩き回って、見たり聞いたり嗅いだり触ったりした、ぼくの見聞録です。

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世界規模に拡大中のピエロ目撃現象は、いつ終りを迎えるのか? - 2016年ピエロ目撃 2016 clown sightings -

このウェブログで何度となく触れている、アメリカのサウスカロライナ州(State of South Carolina)グリーンヴィル(Greenville)に端を発する「ピエロの目撃」(clown sightings)騒動は、今やついに世界規模へと拡大している。

 

関連記事不気味なピエロの目撃が、アメリカで相次いで発生しているそうです。 - ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

 

アメリカ合衆国全域、カナダ、メキシコ、イギリス、オーストラリア、ドイツ、ニュージーランドスウェーデンノルウェーデンマークフィンランド、スペイン、ブラジル、チリ、その他にも続々と拡大中・・・。

 

ついにウィキペディアのページにも「2016 clown sightings」として言及されるまでに至っている。

 

2016 clown sightings - Wikipedia

 

そしてこのウェブログでも取り上げているが、ピエロの目撃情報を集めたソーシャルメディア・アカウントの増殖も著しい。「Clown Sightings UK @clownsightingsUK」(Facebook)、「Clown Sightings @ClownSpotters」(Twitter)、「Clown Sightings @Clown_Sightings」(Twitter)などなど、さらにはインスタグラムやYouTubeで検索してもおそらく数え切れないほどのピエロ目撃の写真や動画が浮かび上がってくるだろう。

 

https://www.facebook.com/clownsightingsUK/

Clown Sightings (@Clown_Sightings) | Twitter

Clown Sightings (@ClownSpotters) | Twitter

 

当初は、サウスカロライナ州グリーンヴィルの、とあるアパートの裏にある森の中で不気味なピエロ(Creepy Clown)が目撃され、そのピエロが子供たちを森の中へと誘い込もうとしたという騒動からはじまっている。

 

その後次第にピエロの目撃が隣接する州に拡大をはじめる。それが同一のピエロの移動なのか、あるいは別々のピエロが時期を同じくして出現しはじめたのか、それは不明である。ハロウィン目前の単なるいたずらだとか、映画のプロモーションだとかいう話もありつつ、そのことが各種メディアで報じられると、ピエロの目撃情報は一気に全米へと拡大する。もちろん、その目撃情報の多くが寄せられるのはソーシャルメディア上、その為に拡大はさらに加速してゆく。

 

しばらくして、同じくソーシャルメディアにおいて、「キラー・クラウン」などと名乗る何者かからの子供たちへの、あるいは学校への犯行予告が多数の地域でシェアされはじめる。「何月何日に行動するぞ!」などというものである。もちろん、その多くが騒動に乗じた面白半分のいたずらかも知れないが、もしかしたらそうではないかもしれない。当然、犯行予告のあった日の前後に子供たちの外出を控えさせる親も増え、生徒の登校数は激減、ケースによっては地域の警察や学校側がことを重く捉えて、一時学校を閉鎖せざるを得なくなったり、早い段階からFBIへの調査協力を依頼しているケースなども見られた。

 

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その騒動の過程で、「ピエロが家に入ってきた!」という嘘の通報したり、実際にピエロの扮装をして街をうろついていたりした何人ものコピーキャット的な愉快犯が地域の警察によって拘束されている。 さらには、これは騒動がはじまった当初からではあるのだが、「ナイフを持ったピエロに追いかけられた!」という証言や、「マチェーテを持っているピエロを見たわよ・・・」という、明らかに凶器を持ち歩いているピエロの目撃報告も増えてゆく。

 

こういった一連の騒動の原因は、道化恐怖症あるいはコルロフォビア(Coulrophobia)と呼ばれる病的な心理によるある種の集団パニック的なものだとする考えもあるし、ある学者によれば、このハロウィン・シーズンの前後に一定の周期で起こる「ファントム・クラウン」(Phantom Crown)という現象だとする見方もある。さらには、この目撃騒動の初期段階から警察がことを重く捉えていた理由としては、「キラー・クラウン」の異名を持つ凶悪な連続殺人犯、ジョン・ウェイン・ゲイシーの前例があるからなのである。

 

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また、このピエロ騒動に関していち早くコメントを求められた人物がいる。あの恐ろしいピエロ、ペニーワイズで知られるホラー小説『イット』(It)の原作者、スティーヴン・キングである。 そしてその小説を原作として製作されたTV映画『イット』に登場する、ティム・カリーが演じたあの恐怖のペニーワイズの禍々しい姿は、おそらく多くの人々の脳裏に焼き付いているはずである。あの作品こそ、この一連のピエロ騒動に深く関わっていると指摘する話もある。

 

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さらには、アメリカ映画界の鬼才、御大ジョン・カーペンターも、最近になってこのピエロ目撃騒動に関して、苦言を呈している。

 

It’s getting ridiculous. These people are idiots. I guess I understand what they’re trying to do in trying to scare people, but it’s not right to run at people with a chainsaw. That’s not funny — it’s dangerous. I was visiting a friend in the emergency room and the curtain parted next to me, and this guy had been using a chainsaw on a tree stump and it hit something and bounced into his face. He was just about alive but man he was in pain. They were working on him trying to clean up the wound. Kids should put the chainsaws down. It’s a really scary world we’re living in.

 

そういう行為で人々を怖がらせようと思って、冗談半分で楽しんでやっているのだろうとは思うが、それはおかしくもなんともなく、ただ危険なだけである、まったく馬鹿馬鹿しい、すぐにやめるべきだ、というようなことを言っているのだと思う。『悪魔のいけにえ』(The Texas Chain Saw Massacre)のレザーフェイスみたいにチェーンソーを持って追いかけ回せば、人々が怖がるとでも思っているのだろうが、それは間違っているよ、ということだろう。

 

実際にイギリスのケースでは、ピエロの扮装をして通行人にいたずらを仕掛けていた少年が、その目的云々は別としても、ナイフを所持していたのである。

 

関連記事ピエロが刃物を持ってはいけない理由 - ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

 

そして、今のところ騒動が沈静化する様子はまったく見えてこず、冒頭でも述べたように、今や世界規模にまで感染が広がってしまっている。

 

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ピエロ騒動の感染が著しい英国では、大手ハンバーガー・チェーンのマクドナルドの店先に、マクドナルドのトレードマークとしておなじみのあのピエロ、不気味なドナルド・マクドナルド(厳密にはロナルド・マクドナルドだが)が出現し、店内が一時騒然となるという騒動も起こっている。同じくアメリカ国内においても、マクドナルド周辺での不気味なピエロ目撃が相次ぎ、とうとう米国のマクドナルドでは、ロナルドの露出を一時的に自粛するという意向を公式に発表したということである。

 

関連記事英国のマクドナルドでピエロ騒動、ついにクリーピー・ドナルド出現。 - ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

 

ここ最近、ついに日本でも、このピエロ目撃の話題が各種メディアで大きく取り上げられているようである。ただ日本国内において不気味なピエロが町中をうろついているという目撃報告は、ぼくの知る限りでは今のところないようであるが・・・。

 

ちなみに、先日100円ショップに行った際に、この時期恒例のハロウィン・グッズのコーナーが設けられており、その棚の仮装グッズの一角には、まさかの「ピエロのマスク」がしっかりと陳列されていた。かつての日本のハロウィンの仮装においてピエロにスポットが当たったことなどあっただろうか・・・、ましてや100円ショップの棚にまでも。

 

そしてここ数ヶ月、ピエロにめっぽう取り憑かれているぼくは、108円といバリューに惹き寄せられ、迂闊にもそのピエロのマスクを購入してしまった。念のために言っておくが、そのマスクをかぶって、刺身包丁を携えて、奇声をあげながら夜中に町中をウロウロしたりしているわけではないし、そういう予定もない。

 

世界規模に拡大中のピエロ目撃現象は、いつ終りを迎えるのか? - 2016年ピエロ目撃 2016 clown sightings -

 

ただその100円ショップのマスクのクオリティーを駆使して、フィクションあるいはエンターテイメントとしての恐怖をどれだけ演出することが出来るのかということは試してみたいと思っている。写真とか動画とか、もし完成することがあれば、このウェブログでも披露したい、あくまでもフィクションの恐怖として。

 

とまあそんなわけで、あと十日もすればハロウィン。もっとも危惧することは、誰かの瞬間的な悪ノリが、違う意味で人々を恐怖に陥れるような結果が生じてくることである。もはやこのピエロ目撃騒動は、海の向こうのことではなくなっているはずだと、ぼくは思っている。

 

最後に、もし日本国内でピエロの目撃情報が浮上してきても、決してぼくではないので、あしからず。

 

ハッピー・クリーピー・ハロウィンには、ご注意を。

 

あっ、そうだ、補足だけれど、ハロウィンの日にトランシルヴァニアに逃避するという手段もある。以下の記事に詳しいので気になる方はお読みいただきたい。トランシルヴァニアのドラキュラ城に一泊したい人を募集している。日本人でももちろん応募可能だし、応募はまだ間に合う。ぼくも完全に応募しようと思ったのだが、パスポートがないことに気が付いて、絶望の末に泡を吹いて気絶した。パスポートめ。

 

ピエロに怯えるよりも、ヴァンパイアに血を吸われる方がマシだと思っている、そんなあなたへ。

 

関連記事トランシルヴァニアのドラキュラ城に民泊できるらしいよ、ハロウィンの日に。 - ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

 

このウェブログには「ピエロ」に関する記事がもう少し埋もれているので、興味のある方はページの一番下にあるブログ内検索で「ピエロ」と入力の上、検索してみてね。

 

お題「ハロウィン」

 

 

 

 

 

月白貉