ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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『ラ・ラ・ランド』観てみるかって思った雪降る午後と、一緒に付いてきちゃった愉快な映画たち日記。

ぼくの近年の映画鑑賞の手段としてもっとも多いのは、残念ながら映画館へ足を運ぶことではなく、近隣のレンタル店でソフトをレンタルしてきての自宅での鑑賞である。

 

ちなみに昨今大いにメジャーとなりつつあるビデオ・オン・デマンド、俗にVODなどと呼ばれているもの、例えばNETFLIXとかAmazonビデオとか、あとはHuluなどは一切使ったことがない。さらに一時、かなりな山奥で生活していた際には宅配レンタルなるサービスを利用してみようと検討はしたものの、結局それも使わずに今に至る。

 

おそらくは多くの映画愛好家が使っているだろうと思われるVOD、その市場は昨今急速な成長を遂げ、2021年には2,570億円にも達するなどと言われているらしい。ただしぼく個人としては、VODというものにはあまり惹き付けられないのである。映画は自分の足で赴く映画館か、あるいは自分の足で探しにゆくソフトで、鑑賞したいのである。映画鑑賞に到達するまでの足や手の感触、そして空気感、例えば映画を観る前の様々な風景、映画のチケットやソフトという物質的なものとの関わり、そういう面倒くさいアナログ感が、その後に鑑賞した映画に紐づけされて記憶となる。もちろんそんな記憶の多くはいずれ深い泥土の底に沈み込んで忘れてしまうが、圧倒的に便利なVODなるもので鑑賞する映画と、片やそれとでは、やはり圧倒的に何かが違う気がしてならない。

 

つまりは面倒臭さも味の一部だろ、ということである。

 

そんなわけで、今この文章を書いているすぐ脇には、レンタルしてきた七本の映画が置いてある。

 

まだひとつも観ていないのだけれど、そして観ても大したレビューなど書くつもりはないけれど、タイトルだけでも取り上げておきたい。だってこれは、勝手気ままで何の変哲もないぼくの映画日記だからね。

 

では、バリー・ジェンキンス(Barry Jenkins)監督『ムーンライト』(Moonlight)、ロッド・ブラックハースト(Rod Blackhurst)監督『アローン・イン・ザ・ゼット』(Here Alone)、ジェレミー・ソルニエ(Jeremy Saulnier)監督『グリーンルーム』(Green Room)、マット・ロス(Matt Ross)監督『はじまりへの旅』(Captain Fantastic)、張芸謀チャン・イーモウ)監督『グレートウォール』(The Great Wall、長城、长城)、デイミアン・チャゼル(Damien Sayre Chazelle)監督『ラ・ラ・ランド』(La La Land)、M・ナイト・シャマラン(M. Night Shyamalan)監督『スプリット』(Split)、以上である。

 

どれも最新映画ではないが、劇場公開前には密かに気になっていたものばかり。

 

まあ正直言うと『ラ・ラ・ランド』はそんなに気になっていなかったけれど、公開当時やけに巷で「ラ・ラ・ラ・ラ、ラ・ラ・ラ・ラ」と絶叫する声が響いていたので、まあ観てみるかというくらい。『アローン・イン・ザ・ゼット』は「えっ・・・、そんな邦題かよ・・・」と思って若干借りるのを躊躇したが、観たかった映画なのでチョイス。

 

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あとは、個人的には最近鳴かず飛ばずのように感じる(つまらないってことね)シャマランだけれど、ほぼすべての監督作品を観てしまっているので、一応チョイスした『スプリット』が・・・果たしてどうなることやら。一作品だけチャン・イーモウとか選んでるけど、イーモウの映画は案外好きである。ただし『グレートウォール』をチョイスした理由は、ウィレム・デフォー(Willem Dafoe)が出演しているから。

 

 

グリーンルーム』もパトリック・スチュワート(Sir Patrick Hewes Stewart)が出ているからかなあ。ただこの作品チョイスはタランティーノが「いいね!」って言ってるらしいと風の噂に聞いたからといこともある。そういえばタランティーノは『スタートレック』撮りたいとか言ってるらしいけど、パトリック・スチュワートはそれに出演したいって言ってるらしい・・・。

 

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それと『はじまりへの旅』も主演のビゴ・モーテンセン(Viggo Mortensen)チョイスかな。『ムーンライト』は純粋に作品として観たかったのでチョイス。

 

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こうして改めて見てみると、ぼくは物語云々よりも監督か俳優依存で作品をチョイスしている割合が若干多いように思う。

 

とまあそんなわけで、若かりし頃は日に四本とか家で映画観てたこともあったが(映画館のはしごは最高二箇所だけれど、昔は同時上映ってシステムだったからやっぱ日に四本だね・・・)、最近はそんなに一気には観られなくなったなあと思いつつ、上記七本を楽しみにしばらく生きていこうと思う、本日この刹那である。

 

じゃあ、きょうはこの後忙しいから、この辺でな、アディオス。

 

そうそう、ウチ、ポンコツプロジェクターあるからさ、一応ポンコツ映画館並みに、ポンコツにでかい画面で楽しめるんだぜ!

 

改めて、バーイ(テンション低め)。

 

 

 

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