ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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ハロウィンの夜はHuluの『HAUNTED SCREENS』を暖炉代わりにしてさっさと眠りに就こう、HAPPY HULUWEEN!

2017年10月31日のハロウィンまで残りわずか、皆さん、ハロウィンの夜の予定はお決まりだろうか?

 

とは言え、日本人の多くにとってハロウィンなどというものは何ら関係がないので、「屁をこいて糞して、歯を磨いて、風邪ひかないようにして眠るだけだよ。」という方も多いと思うし、それが正常なジャパニーズの予定であろう。

 

ただ中には、ボロボロで血だらけのアディダスのジャージの上着と、下は白のブリーフだけを身にまとって、手にはプラスチックのナイフとフォークを持って、高島屋の紙袋を頭にかぶって、近隣の家の晩御飯をアポイント無しで漁りにゆくという方もいるかもしれない。

 

つまりそれは、ハロウィンの意味合いを取り違えて、何か別なものと混同してしまったクレイジーなケースだが、昨今の日本にはこの手の勘違いなクレイジー・ピープルが非常に多いと聞き及んでいる。

 

ぼく自身もまた違う意味でクレイジーではあるが、ハロウィン・ナイトには特に何の予定もない。マイケル・マイヤーズばりのシャトナーマスクをかぶって近所の家のタンスの裏に隠されているヘソクリを強奪に行くとか、ジェイソン・ボーヒーズばりのホッケーマスクをかぶって公園でマチェーテの素振りをするとか、あるいはババ・ソーヤーばりの人皮面をかぶってホームセンターにチェーンソーの下見に行くとか、そういう予定はまったくない。

 

「安い赤ワインを炭酸で割って飲みながら『ツァラトゥストラはこう言った』を読み、その後『デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2』を鑑賞して、そのまま全裸で布団に潜り込んで眠りに就こう。」というくらいの、まったくの正常値範囲内のノーマルな予定である。執行モードで言えば、ノン・リーサル、パラライザー程度であり、デストロイ、デコンポーザーには及ばないであろう。

 

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しかしそんな予定のない静かな夜にも、ちょっとしたハロウィン気分を味わうために、よいものを見つけたので、今回はその話題を取り上げてみたい。

 

それは何かと言えば、ハロウィンの夜に部屋の中に灯す明かりとしての、ユール・ログ的な環境映像、Hulu提供による『Haunted Screens』という動画である。

 

このユール・ログというのは、日本ではあまり馴染みはないかもしれないが、クリスマスの前夜に暖炉で焚く大きな薪のことで、ユール・ブロックとかユール・クロッグとも呼ばれている。

 

起源は中世ドイツにあるとされ、森で伐採した巨木をリボンなどで飾って家へと運び薪にする。この薪には魔力があり、太陽の輝きを助けると共に、この火の影に頭がうつらなければ年内に死ぬとか、その灰は病気や雷避けに効き目があると信じられている。また牛の安産のお守りや豊作祈願、井戸の守り神としても効力を発揮するという言い伝えもある。

 

ユール・ログの最盛期は19世紀で、現在はすたれてしまっているが、この薪を模したのがクリスマスケーキの定番、「ブッシュ・ド・ノエル」であり、形は変わってしまったがその伝承の面影をうかがうことが出来る。

 

近年では、このユール・ログを模した新たな形として、クリスマスの夜の薪の柔らかな炎的な環境動画が、クリスマスシーズンになるとYouTubeなどに出回っているのをよく見かける。

 

そして今回取り上げるHuluによる環境動画は、そのハロウィン版ユール・ログとでも呼ぶべき、ハロウィン・ナイトを灯す明かりなのである。

 

まあ、もっと簡単に言うとスクリーン・セーバーのような動画といえばわかりやすいかな。

 

同シリーズの動画は現在全部で3種類公開されているようだが、当然Huluに加入していないと観ることは出来ないし、ハロウィンの夜に部屋の中で流すことも出来ない。(日本で加入してもアメリカの動画は観られないのかもな・・・)

 

 

Watch Haunted Screens Online at Hulu

 

ただ、そのひとつが限定公開としてYouTubeに公開されている。

 

ここまでの説明でも、ユール・ログ動画を知らないと若干解りづらいかもしれないので、最後にその動画『Graveyard』を取り上げておく。ちなみにこれは、今年2017年にこの世を去ってしまったゾンビ映画ジョージ・A・ロメロ(George Andrew Romero)追悼の意も込められているようである。時間は約50分間あり、不気味な墓場の様々な移り変わりを見せてくれる。

 

まあ、この機会にHuluの無料体験を試してみるのもよろしかろうと思うが、『Haunted Screens』が日本でも観られるのかどうかは不明である。ちなみにHulu無料体験の詳細に関しては以下のリンクからどうぞ。

 

 

というわけで、2017年のハロウィンの夜は、電気を消した部屋の中でこの動画を流しながら、普段は押し入れに隠してある白骨死体を小脇に抱えてトマトジュースを飲むというくらいの、静かな過ごし方をおすすめしたい。

 

 

 

 

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