クリス・カーター制作による伝説のドラマシリーズ『ミレニアム』復活の兆し！

来る2018年に最新シーズンの放送が予定されている人気ドラマシリーズ『X-ファイル』（The X-Files）の制作者クリス・カーター（Chris Carter）は、ニューヨーク・コミコン（NY Comic-Con）にあわせて行われたDEADLINEのインタビューにおいて、あの伝説のドラマシリーズ『ミレニアム』（Millennium）の復活を示唆するような発言をしているという。

ちなみについ数日前、『X-ファイル』の最新シーズン11の予告編映像がニューヨーク・コミコンにあわせて公開されているので、『X-ファイル』愛好家の方、まずはそちらをぜひご覧いただきたい。

さて、今回の本題である『ミレニアム』という作品は、 1996年から1999年にかけてアメリカで製作された連続ドラマシリーズであり、カルト的な人気を誇りながらも制作後半で作風が迷走しだし、結局は視聴率の著しい低下によりシーズン3を最後に打ち切りとなってしまった。

本作品は個人的にはかなり大好きだったシリーズであり、もちろんすべてのシーズンをソフトで所有していて、時々暇があると観返している。

物語は、元FBI捜査官のフランク・ブラックが、同じく元FBI捜査官を中心に組織された犯罪捜査コンサルタント組織「ミレニアム」やシアトル市警察と協力して、様々な凶悪犯罪に立ち向かってゆくという話を軸に描かれている。

同時期にやはりクリス・カーターによって制作されていた『X-ファイル』が、超常現象やUFOなどに絡んだ特殊な事件を捜査するある意味では派手目なFBIドラマだったことに対して、『ミレニアム』は、犯人が見ているヴィジョンを透視出来るという特殊な能力を持ち過去に影を背負う元FBI捜査官が主人公という、比較的ダークで闇を抱えた作風が特徴となっていた。捜査の対象も、異常なサイコパスや変質的性犯罪者、あるいは洗脳的犯罪組織などで、シーズン2では神秘主義やオカルトなどに傾倒した内容になってゆく。そして個人的には、圧倒的にこの『ミレニアム』側に軍配をあげていた。

シーズン開始当初は様々なケースの超常現象を扱っていた『X-ファイル』がそのコンセプトを崩さなければ、おそらく最後まで観続けていたかもしれないが、ぼくの記憶だと随分早い段階からUFOとか宇宙人に特化したドラマになってしまったため、個人的には途中で挫折している。

ところで、最近復活を果たした『X-ファイル』に引き続き、同じくクリス・カーターによる『ミレニアム』の新シーズンが制作されるという話が数年前から一部で盛り上がりを見せている。そして制作者のクリス・カーターも、そして主人公フランク・ブラックを演じているランス・ヘンリクセン（Lance Henriksen）も続編制作に随分乗り気のようなのだが、依然として製作サイドからのGOサインが出ない状態だという。

ただ現在でも『ミレニアム』復活を待ち望んでいる愛好家は山ほどいるようで、ファンメイドの新シーズンティザー映像や、出演者インタビューを軸として制作されたドキュメンタリーなども登場している。

『フルハウス』も『ツイン・ピークス』も、そして『X-ファイル』も復活したことだし、そろそろ『ミレニアム』復活も秒読み段階ではないのだろうかと、密かに待ち望んではいるが、果たして。

というわけで最後に、『ミレニアム・アフター・ザ・ミレニアム（原題：Millennium after the Millennium）』というドキュメンタリーの予告編映像、そしておそらくファンメイドの新シーズンティザー映像を取り上げておくので、興味のある方はぜひご覧いただきたい。