ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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アンドロイドは人類と共存できるのか?ウィル・ジョインズ監督によるコム・トゥルーズのミュージックビデオ『PROPAGATION』

昔からSF映画の中では、見た目も、そして中身も人間と区別がつかないような人工知能搭載型のヒューマノイド・ロボット、あるいはアンドロイドが、実際に人間の社会の中に溶け込んで生活し始めるという近未来がよく描かれている。

 

この2017年10月に日本でも公開が予定されているリドリー・スコット(Sir Ridley Scott)監督による『ブレードランナー』(Blade Runner)の続編、『ブレードランナー 2049』(Blade Runner 2049)もそういったジャンルのSF映画のひとつである。

 

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同作品の中に登場するアンドロイドは、ご存知のように「レプリカント」と呼ばれているが、その他にも様々な映画に同様のアンドロイドが登場している。

 

そして、これは100パーセントではないが、映画の中でそういった知能を兼ね備えたアンドロイドたちは、例えば人類を自分たちの敵対勢力だとみなしたとかいう理由で、人間たちを殺し始める。

 

代表的なところで言えば、ジェームズ・キャメロン(James Francis Cameron)監督による『ターミネーター』(The Terminator)がそのような内容の作品となっている。

 

 

まあ昨今、人工知能というものがずいぶん発達しているようで、その人工知能を活用した技術や製品も急激に増えていると話にはよく聞くし、なんだったら乗用車とか、はては軍用兵器に至るまで、すでに実用段階にまで至っているらしいとも聞く。ロシアの軍部で行われている実験で、AI搭載型の戦闘用アンドロイドがバイクをブンブン乗り回している様子をプーチンが視察している映像をちょっと前に観たこともある。

 

ただ個人的にはハイテクノロジー排除型の生活を好んでいるため、家の中にはそういった技術の欠片はほぼ存在しないし、携帯電話としてiPhoneを使っているが、Siriに話しかけたことも今まで一度もない。ちなみにとある公共の施設にPepperがいたので話しかけたことはあるが、なんだか途中で不気味に感じたため、話の途中でほっぽってその場を去ってしまった。足早にその場を去るぼくの背後で、Pepperは「アレ?」とか何とか言っていたのも、ずいぶん怖ろしかった。

 

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まあその内、そういった技術の最先端としてレプリカントみたいなものが製造されて、人間と一緒に生活を始める日は来るのかもしれないとは、なんとなくだが想像がつく。しかし、その後の展開として、そういったアンドロイドたちが人類に反旗を翻して、人間を殺しだすことが本当に起こりうるのだろうか?映画の影響で起こりそうな気はしているけれど、実際のところはどうなのだろうか?イーロン・マスクが言っているようなことは本当なのだろうか?

 

ぼくとしては、アンドロイドが人類抹殺を始めるもっとずっと前段階で、様々な意味で劣化した人間たちが、同じ人類の抹殺を始めるんじゃないのかと思っている。その一部はすでに始まっているような気さえする。

 

というわけで、前置きが長くなったが、今回取り上げるのは、そういったアンドロイドをテーマに制作されたミュージックビデオである。

 

現在ロサンゼルスを拠点として活動するセス・ヘイリー(Seth Haley)によるプロジェクト「コム・トゥルーズ (Com Truise)」、その最新タイトル『Iteration』に含まれている楽曲『Propagation』のために制作されたミュージックビデオである。

 

Com Truise - Propagation

 image sourde: Com Truise - Propagation on Vimeo

 

 

ちなみにこのコム・トゥルーズという名前は、皆さんご存知のハリウッド俳優トム・クルーズTom Cruise)の頭文字を入れ替えて命名されたものである。

 

 

そして、監督を務めているのは、ウィル・ジョインズ(Will Joines)とケリー・クラウス(Karrie Crouse)。

 

主演女優を務めるのは、トリエステ・ケリー・ダン(Trieste Kelly Dunn)。

 

 

共演は、ステファン・オレイリー(Stephen O’Reilly)。

 

というわけで、短編SF映画的趣を持つ本作品、興味のある方は、是非本編を御覧いただきたい。

 

アンドロイドが電気羊の夢を見るのかどうかも気にはなるが、もっと気になるのは、アンドロイドは人類を殺しだすのか、ということであるね。

 

 

 

 

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