自称“巨人殺し”のうさ耳少女ストーリー、アンダース・ウォルター監督『アイ・キル・ジャイアンツ（原題：I Kill Giants）』

“巨人”と聞くとついつい心がときめいてしまう人は多いに違いない。

かつてぼくが東京に暮らしていた頃、JR池袋駅に巨人バリに背の高いスーツ姿のサラリーマンが出没するとして話題になったことがあり、実際にぼくもこの目で見たことがある。確かにその人物は巨人バリに高身長で、人々でごった返す通勤時間帯の池袋駅においてもかなり目立っており、なかなかの迫力だったことを記憶している。

噂によれば彼には姉だか妹だかがいて、彼女も同様に巨人バリに高身長だと聞いたが、ぼくは見たことがなかった。あるいは世界各地に散ったティーターンの末裔のひとつかも知れないが。

この巨人というのはご存知のように、神話や伝説に登場する巨大な人型の生物を指し示す言葉であり、日本にもこの巨人の伝説は多く存在する。

例えば最も有名なものでダイダラボッチという巨人伝説があり、このダイダラボッチに関しては池袋の巨人サラリーマンとは比にならないほど巨大な姿をしており、国造りの伝説などにも大きく関わっている。

そしてこの世界各地に残る巨人伝説が、昨今の怪獣映画などに大きく影響していることは周知の通りである。

というわけで今回は、巨人をテーマにした映画を取り上げてみたい。

アンダース・ウォルター（Anders Walter）監督による『アイ・キル・ジャイアンツ（原題：I Kill Giants）』である。

ICYMI: Yesterday @IMDb premiered the OFFICIAL poster for #IKillGiants! 🍄✨

I KILL GIANTS starring @zoesaldana, #MadisonWolfe & #ImogenPoots
In Theaters and On Demand March 23!
official trailer: https://t.co/jUguMLqVSR pic.twitter.com/S3c0B1JvdE
— RLJE Films (@RLJEfilms) 2018年2月13日

ちなみに本作品は、ケン・ニイムラ（Ken Niimura）とジョー・ケリー（Joe Kelly）によるグラフィック・ノベルを原作として製作されており、ジョー・ケリーは映画版の脚本も担っている。

I KILL GIANTS (IKKI COMIX)

作者: ジョー・ケリー,ケン・ニイムラ,柳亨英
出版社/メーカー: 小学館
発売日: 2012/11/30
メディア: コミック
購入: 4人クリック: 31回
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物語は、ファンタジーの世界に没頭するあまりに、自分が巨人から町を守る救世主あるいは“巨人殺し”だと信じている少女が主人公となっているようである。

その主人公の少女バーバラ役を、ジェームズ・ワン（James Wan）監督による『死霊館エンフィールド事件』（The Conjuring 2）のマディソン・ウルフ（Madison Wolfe）が演じている。

madison✈️さん(@madison_wolfe_)がシェアした投稿 - 11月 18, 2017 at 2:00午後 PST

かつてぼくも本作品のバーバラの物に似た耳の付いたニット帽をかぶって仕事場に赴いていたことがあったが、不評だったためすぐにかぶるのをやめてしまった。その時のぼくはバーバラよりもかなり年上の20代後半で、自分を巨人殺しだとこそ思っていなかったが、特殊能力者あるいは異能者であるとは思っていたし、いまでもそれは変わらない。

そういうことを小馬鹿にする連中が世間には溢れているが、生活費を稼ぐための日常だけに人生を捧げている人々のほうが、よっぽど小馬鹿であろうと、ぼくは常々思っている。

というわけで、本作品の予告編映像が公開されているので、興味のある方、巨人愛好家の方は、是非にもご覧いただきたい。