ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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本当はクッパ城よりも恐い、『スーパーマリオブラザース』の穴の下。

いまでも、あの『スーパーマリオブラザース』発売当時の衝撃は覚えている。

 

スーパーマリオブラザーズ

 

ぼくはまだ幼く、ファミコンは持っていたが、年に一度か二度の特別な日以外にファミコンのソフトを買ってもらうことなどもちろんなく、自分でも当然買えなかったので、『スーパーマリオブラザース』もすぐにはプレイ出来なかった。

 

ただ近所の裕福な家の友だちはすぐさま買ってもらっていて、ぼくは毎日のように彼の家に遊びに行き、ちょっとやらせてもらったり、あるいは他の人がプレイしている様を、指を咥えて見つめていたことを思い出す。

 

何人もの友だちが彼の家に『スーパーマリオブラザース』目当てで押し寄せ、順番でやらせてもらえはするのだが、人数が多いために一回マリオが死んだら交代制というルールがあった気がする。持ち主は当然毎日プレイしているから手慣れたものでなかなか死なない。ぼくはほとんどプレイしたことがないから、すぐに死ぬ。

 

特にちょっとしたジャンプミスで、穴に落っこちるのがとんでもなく悔しかった。

 

あのマリオが死ぬ時の音が響き渡ると、ショックで自分も死ぬんじゃないかと思ったほど、あの当時は『スーパーマリオブラザース』な日々だった。

 

そんな『スーパーマリオブラザース』の、マリオが落っこちた穴の下には、恐ろしいアンダーワールドがある!という恐怖のパラレルワールドな世界を描いた動画を見つけた。

 

ごゆっくり鑑賞していただきたい。

 

 

凄まじく恐いし、すごくよく出来ていておもしろいが、初代の、第一作目のクラシックなゲームプレイ画面の延長線上だったら、もっとゴシック・ホラーになっただろうなあ。

 

Super Mario: Underworld

image source: Super Mario: Underworld - YouTube

 

ただもしかすると、ちょっとポップなコミカルな感じにすることでのギャップを描き出すために、あえてリニューアル後の『スーパーマリオブラザース』のチョイスなのかもしれない。

 

あのルイージは、いったいどのくらい前に落っこちたのかなあ・・・。

 

そう考えると、なんだか切ねえ。

 

Super Mario: Underworld

image source: Super Mario: Underworld - YouTube

 

スーパーマリオブラザース』やりたくなった。そしてわざと穴に、落っこちたくなった。

 

 

 

スーパーマリオブラザーズ

スーパーマリオブラザーズ

 
New スーパーマリオブラザーズ U

New スーパーマリオブラザーズ U

 

 

 

月白貉