ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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松江城石垣の五芒星紋(安倍晴明判紋)- 松江百景

松江城周辺をブラブラと散策していてふと石垣に目をやると、ずいぶん上の方に組み込まれた石に「石工〇〇」のような文字が書いてあることに気が付く。

 

気になったので調べてみると、

 

どうやら松江城の石垣には、松江城を築城した堀尾家の権力誇示のために家紋を記した石や、築城の工事の際の分担や区分などを示すために記号を彫り込んだ石などが、ところどころに存在するという。

 

なかなかおもしろそうなので、その日は二時間ほどかけてどんな紋が彫られているのかをコレクション的に探してみることにしたのだが、たしかにいろいろな紋が彫られている。

 

堀尾家の家紋である分銅はもちろん、三角だったり丸だったり、マサカリや雁の形だったり扇だったり、あるいは文字だったり。

 

途中でたまたま出会った松江若武者隊の出雲修理殿に教えてもらった、修繕年代の書かれたレア石なども存在した。

 

その中で数は少なかったのだが、ちょっと気になったのが、五芒星の形をした紋である。

 

というわけで今回の松江百景、「松江城石垣の五芒星紋(安倍晴明判紋)」である。

 

松江百景 - 松江城石垣の五芒星紋(安倍晴明判紋) -

 

五芒星といえば世界中で色々な意味合いで使われることのある図形で、特に魔術や呪いに使われることでも有名な形である。

 

日本でも、陰陽道の五行の象徴として魔除けの印として使われ、「安倍晴明判」と呼ばれることもある。

 

例をあげだすと山のように意味合いがあるので、深い考察にまではここでは至らないが、他の石垣の単純な紋に対して、五芒星だけ意味合いがちょっと違うような気がして、個人的には興味深かった。最近巷で話題のフリーメイソンもこの五芒星の角度違いのものをシンボルに掲げていたりするらしい。あるいは松江城主とフリーメイソンに何らかの関係があるという記号なのかもしれない。

 

あれ?

 

ここまで書いていて、ふと冒頭にぼくが文章に書いていたあることに気が付く。ぼくが最初に見つけた石垣の彫込にはたしかに「石工〇〇」と書いてあった。

 

フリーメイソンとは「自由な石工」という意味であることは言うまでもない。

 

もちろん石垣なので、石工が山から切り出した際に、その集団の棟梁の名前でも刻んだのかもしれないが、そもそもフリーメイソンとは、古代の石工たちの労働組合的なものが秘密結社化していったものだという話だ。

 

ということはやはりあの五芒星は。

 

まあそんなこんなで、色んなモノや場所を違った目線で見てみるってことは、とっても楽しいので、やってみるがよいぞ。

 

 

 

石工事を科学する

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陰陽師 安倍晴明 (角川ソフィア文庫)

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月白貉