ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲が自らの感覚で日本を歩きまわって見聞を広めたように、故郷を離れて旅を続けるぼくが、ぼくの感覚でその土地を歩き回って、見たり聞いたり嗅いだり触ったりした、ぼくの見聞録です。

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慢性的な頭痛に効くのは、果てしない夢想と夕方のビール。

数日前から原因不明の頭痛が続いている。

 

最初は顎の痛みからはじまり、肩と頭に広がり、顎と肩の痛みはなくなったが頭だけには残留して数日が経つ。一向に収まる気配がない。

 

激しい痛みではないが、ズキズキと継続して痛むので気になると言えば気になる。

 

医者にみてもらったほうがいいんじゃないのかとすすめられたが、医者というものをあまり信頼していないので、病院には行っていない。

 

もしこの痛みが何か命にかかわる重大な疾患に端を発していて、放っておいたら死ぬとしても、まあ別にいいだろうと思っている。死ぬ時は死ぬ、死なない時は死なない。

 

数日前に書いていた小さな物語の軸として、人間の肉体は単に霊体の成長を促進させるための容器でしかないということを書いた。

 

この世界には人間の霊体を食糧とする高位の化け物たちが存在していて、人間の本体である霊魂は、化け物たちが用意した肉体という容器に入れられて、化け物たちに育成されているのだということである。

 

例えば人間が豚肉をよりたくさん食べるために、自然の成長では豚肉の製造がおっつかなくなり、豚の成長を早める特殊なスーツを豚の体に装着させて育成しているかの如くである。

 

つまりこの数日ぼくの頭が痛いのは、化け物製の霊体育成促進装置としての肉体に不具合が生じているだけのことで、なんだったらそんな肉体などサクッと捨て去って、化け物たちの目を掻い潜り、何処かにある楽園へでも逃れようかと思っている。

 

科学や宗教で説明されている生や死などというものがあり、別にそれを信じたい人は信じればいいと思うが、ぼくにはどうにも、もっと他のよりリアルな世界観があるような気がしてならない。

 

昨日ふと手に取った書籍にこんなことが書いてあった。

 

すでにこの世を去ったとある著名な人類学者の自宅の地下から、正体不明の生物のミイラが多数発見されたというのである。その人類学者はその無数のミイラのことを、何かの理由で世間には公表せずに、自宅の地下に埋めたままこの世を去ったのだという。

 

何が正しくて何が間違っているのかと考えだした時になってはじめて、そこに恐怖が生まれる。

 

ぼくの側頭部が痛いことの理由を、これが良いことなのか悪いことなのかと考え出すことが、現実的な頭の痛みを遥かに超える恐怖となってしまう。

 

だからこの痛みを、ただ何の変哲もない痛みとだけ捉えていれば、それで何事もない安息の日々が続くだろう。

 

きょうは頭が痛いし土曜日だから、夕方からビール飲んじゃうよ。

 

でも念のため付け加えると、今日が土曜日でも、明日が必ず日曜日だとは限らないからね。

 

では、素敵な土曜日を。

 

あっ、あの物語の続きを書かなくちゃ。

 

慢性的な頭痛に効くのは、果てしない夢想と夕方のビール。

 

 

 

 

月白貉