ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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最新「モスマン」情報、ポイント・プレザントの2号線で蛾人間が目撃される

今(2016年現在)から50年前、アメリカのウェストバージニア州ポイント・プレザント(Point Pleasant, West Virginia)において、奇妙な生物が目撃される。

 

目撃情報によれば、体長は2m程の大型で白色をした生き物であり、背中には広げた状態で3m近い羽がある。暗闇で輝く赤い目を持ち、目と目の間隔は離れているという。またネズミやコウモリのような「キィキィ」という鳴き声を聞いたという証言もある。

 

知る人ぞ知る、「モスマン」(Mothman)である。

 

日本語で言うなれば「蛾人間」、「モスマン」というとなんだかスーパーヒーローのようで一見聞こえはよいが、「蛾人間」という響きはひどく恐ろしく感じる。完全に化け物の名称である。

 

このモスマンの最初の目撃は、1966年11月12日に記録されている。その夜、クレンデニン(Clendenin)で墓を掘っていた5人の男女が、自分たちの頭の上を人間のような姿をした大きな生き物が飛んで行くのを目撃している。

 

Mothman

image source : http://cryptozoologynews.com/

 

またその数日後の11月15日、ポイント・プレザントのカップルが自動車で道路を走行中に、真っ赤な目をして羽を持った白くて大きな生き物に追いかけられたと、地元の警察に話している。

 

そしてこれ以降、このモスマンの様々な目撃情報が相次ぐこととなる。

 

最も有名な目撃例としては、最初の目撃から13か月後の1967年12月15日、ポイント・プレザントとオハイオ州カノーガを結ぶシルバー・ブリッジ付近で目撃された事例であり、同日、モスマンの目撃があったシルバー・ブリッジは大規模な崩落事故を起こし、46人が犠牲になるという大惨事になっている。

 

このシルバー・ブリッジの事故とモスマンの関連性は不明だと言われているが、それ以降、この地でのモスマンの明確な目撃例は途絶えている。

 

ちなみに2002年公開のアメリカ映画、マーク・ペリントン監督による『プロフェシー』(The Mothman Prophecies)は、原題にもある通り、このシルバー・ブリッジでの事故とモスマンを題材として製作されている。

 

主演はリチャード・ギアである。

 

映画の内容は、謎の怪現象に見舞われた主人公がその謎を追ってゆくというミステリーなのだが、制作に関わった関係者に謎の死が相次いで発生したという噂があり、それは「モスマンの呪い」が原因だとも言われている。

 

 

近年になってからも、やや不明確なモスマンらしい目撃情報はあがってきているのだが、最初の目撃から50年後の今年、2016年11月20日になんと新たなモスマンの目撃が報じられている。

 

ウェストバージニア州の「WSAZ NewsChannel 3」でニュースキャスターを務めるケイティ・アンデルセンKaty Andersen)さんがTwitterで報じたところによると、とある男性からWSAZ NewsChannel 3に電話があり、ポイント・プレザントの2号線でモスマンを目撃したと語ったそうなのである。

 

そしてその男性が撮影したという写真が公開されている。

 

 

Mothman

Mothman

Mothman

 image source : Katy Andersen (@WSAZKaty) | Twitter

 

 

一部では、これはフクロウが蛇を捕らえて飛び去る姿だとも言われているそうであるが、みなさんはどう思われますか? 

 

未確認生物愛好家のぼく個人的にはもちろん、モスマンが再び現れたに、清き二票を投ずる。

 

最後になってしまったが、このモスマンには様々な説が存在する中、一番興味深いものとしては、かつてこの地で虐殺されたネイティブアメリカン、ショウニー族の呪いであるとするものである。

 

というわけで、ぜひみなさんも、近所でモスマンを探してみてはいかがだろうか。一匹くらいはいるはずである、たぶん。

 

 

 

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月白貉