ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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「バッファロー・ビル」事件の一年後を描いた『羊たちの沈黙』シリーズ最新ドラマ、レベッカ・ブリーズ 主演『クラリス』。

映画を、年間にすごい本数観ている人々がいる。

 

映画評論家のように仕事の場合もあるだろうし、趣味もあるだろうし、あるいはウェブログを書くために必死で観続けているというケースもあるに違いない。

 

ぼくは、大学生の頃には本当に日に三本とか四本とか映画を観ていたこともある。映画館にもいくけれど、大抵は近所のビデオレンタル店(まだVHSの時代だよ)をハシゴして観たい映画をかき集めて、自宅で鑑賞していた。大学時代に関しては映画館にいくのはもっぱら女の子とのデートで(完全にそればかりじゃないけれど)、あまり一人で映画館に映画を観にいくということは少なかったように思う、大抵は誰かと観にいくことを基本としていた。

 

最近は、映画館にはほとんどいかなくなったし(近所に映画館がないのだよ・・・)、自宅で鑑賞する映画の数もめっきり減ったと思う。ただ昔観た映画のDVDは山ほど抱え込んでいて、好きな映画をほぼ毎日何度も何度も観返すようになった。

 

新作を観る本数云々は別として、映画が好きなことに、変わりはないのだと思う。

 

何度も観返す好きな映画はたくさんあるけれど、きょうはそのひとつの映画に関連した連続ドラマ版のお話。

 

2017年4月26日に食道がんと心臓病の合併症により73歳でこの世を去ったジョナサン・デミ(Robert Jonathan Demme)監督の代表作、『羊たちの沈黙』(The Silence of the Lambs)は、ぼくの好きな映画のひとつである。

 

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アメリカの作家ウィリアム・トマス・ハリス三世(William Thomas Harris III)の小説を原作としたなかなか有名な作品である。精神科医ハンニバル・レクター(Hannibal Lecter)とFBI訓練生クラリススターリング(Clarice Starling)のラブストーリーともとれるが、まあ内容についてはここでは触れないことにする。

 

羊たちの沈黙(上)(新潮文庫)

羊たちの沈黙(上)(新潮文庫)

 
羊たちの沈黙(下)(新潮文庫)

羊たちの沈黙(下)(新潮文庫)

 

 

キャスティングとして、レクター役をアンソニー・ホプキンス(Anthony Hopkins)、クラリス役をジョディ・フォスター(Jodie Foster)が演じてる。その他にも、FBIの主任捜査官ジャック・クロフォード役のスコット・グレン(Theodore Scott Glenn)、バッファロー・ビル役のテッド・レヴィン(Ted Levine)、フレデリック・チルトン医師役のアンソニー・ヒールド(Philip Anthony Mair Heald)など俳優もなかなかよい。実はあのゾンビ王ジョージ・アンドリュー・ロメロ(George Andrew Romero)もメンフィスのFBI捜査官役としてノンクレジットで出演している。

 

この『羊たちの沈黙』に紐付く映像作品はその後も映画やドラマシリーズなど様々なものが製作されている。

 

トマス・ハリスの『ハンニバル』を原作としたサー・リドリー・スコット(Sir Ridley Scott)監督による『ハンニバル』(Hannibal)。

 

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この作品でレクター役は引き続きアンソニー・ホプキンスだったが、クラリス役はジュリアン・ムーア(Julianne Moore)に変わってしまった。ぼく的にはやっぱりジョディー・フォスターであってほしかったなあ。ちなみにジュリアン・ムーア以外の候補としてジリアン・アンダーソンGillian Anderson)があがっていたそうだが、当時某超常現象かつUFOドラマでFBI捜査官役を演じていたので、他の作品でのFBI捜査官役が禁じられていたとか、ダナ・スカリー捜査官役だね。本作品にはその他にもゲイリー・オールドマン(Gary Leonard Oldman)やレイ・リオッタ(Ray Liotta)なんかが出演していてなかなか好みではあるし、リドリー・スコットの映画は割と好きなんだけれど、映画自体に関してはそれほど好きではない、DVD持ってるけどね。

 

ハンニバル(上)(新潮文庫)

ハンニバル(上)(新潮文庫)

 
ハンニバル(下)(新潮文庫)

ハンニバル(下)(新潮文庫)

 

 

次に、ブレット・ラトナー(Brett Ratner)監督による『レッド・ドラゴン』(Red Dragon)、もちろん原作はトマス・ハリス

 

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アンソニー・ホプキンスとアンソニー・ヒールドが同役で出演している他、エドワード・ノートン(Edward Harrison Norton)やレイフ・ファインズ(Ralph Fiennes)なんかが出演している。そして本作品にはジャック・クロフォードも登場するが、ハーヴェイ・カイテル(Harvey Keitel)が演じている、前述のクラリス役変更と同じくスコット・グレンとはずいぶん印象が違うなあ。ちなみにぼくの好きな俳優フィリップ・シーモア・ホフマン(Philip Seymour Hoffman)も出演している。一応観たけれど、あまりよく覚えていない・・・。

 

 

そして四作目、ピーター・ウェーバー(Peter Webber)監督による『ハンニバル・ライジング』(Hannibal Rising)、まあタイトルのごとくハンニバル・レクターの幼少期から青年期にかけてを描いている。

 

 

本作品では、ハンニバル・レクター 役を『ジェヴォーダンの獣』(Le pacte des loups)のギャスパー・ウリエルが演じているが、ぼくはまだ観ていない・・・。

 

 

そしてドラマシリーズとしても、トマス・ハリスの『レッド・ドラゴン』を原作として『ハンニバル』(Hannibal)という作品が作られている。

 

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ぼくはこれすごく観てみたいんだけれども、まだ観ていない。ちなみにレクター役はマッツ・ミケルセン(Mads Mikkelsen)が演じている。そしてまたまたジャック・クロフォードも登場するが、なんとローレンス・フィッシュバーン(Laurence Fishburne)。原作を読んでいないから知らないけれど、映画版の二作品とは人種が変わってしまっている。

 

あとマッツ・ミケルセンって時々、名前がマッツ・ミケルセンだったかミッツ・マケルセンだったか混乱して、頭の中にミッツ・マングローブが登場して、最後にはダイアナ・エクストラバガンザまでが頭に入ってくるのは、きっとぼくだけじゃないはず。

 

まあそれはいいとして、ぼくの知っている『羊たちの沈黙』関連作品はそのくらいかな、本筋からはそれていないが、前置きが長くなりすぎた・・・。

 

さて、そして、来年2021年2月よりアメリカ合衆国最大の放送局であるCBSにて、クラリスを主人公とした新たな『羊たちの沈黙』関連ドラマシリーズの放送が開始される。

 

タイトルは『クラリス』(Clarice)。

 

そして本作品でクラリススターリングを演じるのはレベッカ・ブリーズ (Rebecca Breeds)である。

 

 

本作品において現時点でぼくが調べた限りだとハンニバル・レクターは登場しないみたいだけれど、バッファロー・ビル(Buffalo Bill)は登場するらしい、本名は確かジェイム・ガム(Jame Gumb)だっけ。演じるのはサイモン・ノースウッド(Simon Northwood)のようである。あと『羊たちの沈黙』でバッファロー・ビルに監禁されたマーティン上院議員の娘キャサリン・マーティンも登場するようである。映画版ではブルック・スミス(Brooke Smith)が演じていたが、ドラマ版で彼女を演じるのはマーニー・カーペンター(Marnee Carpenter)。

 

余談だけれど、映画版でさ、キャサリンバッファロー・ビルに捕まる前に、車の中でノリノリで、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズTom Petty & The Heartbreakers)の『アメリカン・ガール』(American Girl) を歌っているシーンが印象的でけっこう好き。

 

それはさておき、ドラマシリーズの物語は、バッファロー・ビル事件の一年後のクラリスの姿を描いたものらしい。『羊たちの沈黙』好きのぼくとしてはなかなか気になる作品である。

 

というわけで、本作品初のティザーが公開されているので、取り上げておこう。放送開始は2021年の2月11日からだよ。ハンニバル・レクターもたぶん出てくるんじゃないのかな、きっと。