ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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2016-10-01から1日間の記事一覧

青白き顔の男

「ときに、白酒さん、あなた、いったいなぜ、生きるんですか?」 その笑顔と、そして切れ切れの言葉とともに、浦島さんの口から溶けたチョコレートのような血が溢れだした。浦島さんの体は雨粒が刃となって降り注いだように切り刻まれていて、その傷から流れ…