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ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲が自らの感覚で日本を歩きまわって見聞を広めたように、故郷を離れて旅を続けるぼくが、ぼくの感覚でその土地を歩き回って、見たり聞いたり嗅いだり触ったりした、ぼくの見聞録です。

妖怪-河童

河童ご飯

近所にある川縁でため息をついてしかめっ面をしていたら、 川からカッパが上がってきて、 へんてこな水草がたくさん絡み付いた木の枝で頭をコツンと叩かれた。 「おいおまえ、さいきん朝ご飯はたべんのか?」 とカッパは言った。 そういえばここ数ヶ月、 自…

水虎

最近取り憑かれたように河童のことを調べているので、久しぶりに妖怪画を描いてみる。今日の妖怪画は「水虎」。 「水虎十二品之図」という江戸後期の資料の中に、亀のように頭を引っ込める水虎の図が描かれている。 また、鳥山石燕は水虎のことを以下のよう…

ぼくと、河虎と、ラフカディオ。

「ぼくと、むじなと、ラフカディオ。」の扉絵、河虎といっしょバージョンを作ってみたのである。 絵巻物的に説明すると、左端がぼくで、真中が河虎で、右端がラフカディオである。 天狗といっしょバージョンも作りたいと願う、今日このごろである。 // 河童…

阿太加夜神社(あだかやじんじゃ)の河童の詫び証文【後編】

平濱八幡宮武内神社の宮司さんに別れを告げ石段を降りようとすると、背後の本殿からは祝詞を唱える先ほどの宮司さんの声がこだましていた。 というわけで、その祝詞に見送られながら、ぼくは一路「阿太加夜神社」に向かうべく、教えていただいたように田んぼ…

阿太加夜神社(あだかやじんじゃ)の河童の詫び証文【中編】

「ちょっとお尋ねしたいことがあるんですが。」 と、ぼくが宮司さんに切り出すと、「はいはい、どうぞ。」と言って快く話を聞いてくれた。 ぼくがここに来た理由、阿太加夜神社の河童伝承のこと、そしてその詫び証文がこの神社に預けられているとの話につい…

阿太加夜神社(あだかやじんじゃ)の河童の詫び証文【前編】

国立歴史民俗博物館の編纂している「河童とはなにか」という本によれば、数は多くないのだが島根県内にも河童のような生き物の伝承や遺物の話はいくつか存在している。 河童とはなにか (歴博フォーラム民俗展示の新構築) 作者: 国立歴史民俗博物館,常光徹 出…

宮尾明神の河虎(かわこ)の詫び証文【後編、そして継続】

神主さんのご自宅の玄関先におじゃまして早々、ぼくは今回のフィールドワークの核になる質問を投げかけてみた。 「突然おじゃましてすみません、じつはこのあたりを散策しているものなんですが、この周辺に河童の詫び証文を保管している神社があると聞きまし…

宮尾明神の河虎(かわこ)の詫び証文【前編】

江戸時代に書かれた松江松平藩の地誌「雲陽誌」の西川津の項に、こんなことが書かれている。 宮尾明神 大己貴命をまつる、本社五尺四方、拝殿九尺 梁に三間、境内皆山なり、祭禮正月三日九月廿五日、古老傳にいわく昔西川津村を西長田村といひし時、猿猴人民…